前日の米国トヨタ販売のジム・レンツ社長の外国人らしい責任転嫁の証言と違って公聴会の豊田社長の率直な証言に就いて読売・朝日・毎日、産経の各社が社説では一応好意的な見方をしているようです。
報道によれば、米国民や米国紙の評価も一方的なトヨタ批判で無くて2分しているそうです。
今日は豊田さんの証言後に残る問題を昨日の私のエントリーに頂いたコメントも参照しながら、各社の社説から拾って見ました。 (とは言っても車の運転のできない私が書くことですから、多くの方のアドバイスをお待ちしております。)
読売:米国でのトヨタへの不信は、2002年前後から、トヨタ車で突然、急加速する問題が多発していることが発端となっている。
トヨタは、原因はアクセルペダルなどの不具合だとして、大規模な改修に乗り出したが、依然として、「真の原因は、エンジンの電子制御システムの欠陥にあり、トヨタはそれを隠している」という疑念がくすぶっている。
公聴会で豊田社長は、「システムに設計上の問題はない」と強調した。ただ、急加速の原因については「さらに究明に向けて調査する」と述べるにとどまった。
欠陥を特定するより、欠陥がないことを証明する方が、何倍も難しい。しかし、それは世界一の自動車メーカーとして、避けて通れない責務といえるだろう。
訴訟社会の米国で2002年から40件近くのしかも中にはその為に死者が出る程のトラブルがあり、当然現地トヨタが訴えられそれに対応してきた筈なのに、2010年になって急に問題が出てきたのは何故でしょう?
原因の一つには使用者側の明らかな不注意もあったと思いますが、それを公聴会などで言えば袋叩きにあうので言えないこともあったと思うし、これからの究明でもどれだけこのことが言えるのでしょう?
それと、米国紙を見ると議員達は盛んにブラックボックスの開示を求めていましたが、それこそトヨタのノウハウの根本に触れることで、どれだけ彼らが満足できるまで開示できるのでしょう?
そしてトヨタに取ってまた日本に取っても残念なのは、それらのことが問題解決を長引かせそうな気がします。
朝日:今回は、リコールするかどうかを判断する権限を日本の品質保証部が独占し、米国など現地の判断が生かされなかったことも対応の遅れや誤りにつながったとされる。
テレビでも議員がトヨタは縦割りの組織になっているのではないかと言って居ましたが、私が心配していたようにトヨタ内の組織の硬直化があったのかも知れません。
豊田社長も組織の見直しをすると言って居ましたが、客先からのクレームは所管の長だけでなく、本社トップ直属の部署にも平行して真っ直ぐ来るようにすべきと思うのですが。
産経:トヨタは10年ほど前から、車の燃費性能を向上させる電子制御システムの導入を進め、他社も積極的に採用しつつある。エンジンなどをきめ細かく調節できるシステムだが、ブラックボックス化されており、外部から不具合の有無を特定しにくい面もある。トヨタは今後、この問題の原因を追究するだけでなく、販売店で不具合をチェックできる体制を整備する努力も怠ってはならない。
トヨタはこの急加速の問題が起きた時、実用上は問題ないが、運転者との運転感覚と車が違う動きをしたのが問題だとして、運転者の感覚に併せるようにフログラムを作り変えて、対象車のリコールをしています。
この原因は設計者が燃費の向上ばかりに気を取られて、運転者のことをつい忘れていたか軽視していたのではないかと思います。
私は車の運転は全く出来ませんが、運転する人の立場から想像すると、自分の手足のように動くのが車としての理想のような気がするのですが。
そのためにある程度燃費の問題をどの程度犠牲にするのか、そしてその犠牲を最小限に抑えるのが今後の改善の方向になると思います。
しかしそれはブラックボックスの中の問題なので、トヨタ得意の現場の人達を巻き込んでの改善活動の範疇からそれてしまうのが難で、後は技術陣の頑張りに期待するだけになるのでしょうか。
日米関係は基地問題などでぎくしゃくしており、今回の問題が新たな摩擦に発展することのないよう日本政府も積極的に関与すべきだ。米側がトヨタに要求する安全対策の情報を政府間で共有化することなども必要だろう。そうすれば、米側の一方的な要求を排除できる。
ネット上では今回の問題は基地問題も絡んでいると鳩山政権を非難していますが、そうでなくてもややこしい日米関係の中で、トヨタ問題で日本政府がどれだけ介入してくるのでしょうか。
米国側は議会と(トヨタ以外の)自動車業界のタッグ、日本はトヨタの孤軍奮闘の状態にならぬようにして貰いたいものですが。
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なんというか、急加速気味な挙動を時々
するな~という感じはありますね、実際乗っていると。
今はなれましたが、慣れるまでひやっとしたことはありますね。
自分の車種は今問題とされる車種とは違いますが。
この件に関してはブログ主さまのご意見と見方に賛成致します。
ずばり、言えば、ダイアナを殺したのと同じ手口。電子制御の車は、電磁波武器で、簡単に暴走させることができる。
これはWBCで優勝して、アメリカに恥をかかせた日本選手にも起こっている。イチローの不可解な胃潰瘍。もちろん、何か盛られたのだろう。松坂、ケンシンは、ストライクを取ってもらえず、自滅。
が、トヨタの今までの対応はあまりにもおそまつであったと思います。世界一、品質のトヨタなどと言われながら、実力も準備もまともに出来ていなかったことが露呈されました。
ブレーキを優先させないシステムは、どう考えてもおかしいと思います。日本のニュースではあまり流れませんでしたが、英語レベルでは豊田社長はあまりにも頼りなく、リーダーとしてはいまいちに写っていました。
いままでの隠蔽体質が、まだまだ暴かれていくと思います。悲しいことですが。
米系企業の社長だったとしても、たくましいリーダーである印象を受けましたし、うちの会社の米人もそう言っていましたよ!それにアメリカ人は「ガイジン」が話す英語には皆寛容ですよ。(知ってるでしょ?)
うちの米人曰く、どちらかというと議員の質問のレベルがあまりにも幼稚であり情けないと言っていました。
トヨタを批判する人は大抵トヨタ車に乗ったことがない人たちです。思い込みで批判しているだけ。私の周りの米人は皆トヨタ車含め日本車が大好きです。
また普通の会社であれば「隠蔽」なんかざらです。間違いなくBIG3のほうが百倍は隠蔽体質でしょう。 LOL
まあ、ただアメリカ市場からは撤退はせずとも縮小したほうが無難かもしれませんね。
今回の出来事はまさにそれが現実になったのかと感じます。感じるついでにもう一つ言わせていただくと、フロアマットのもんだいから始めエンジン(ブラックボックス)問題へ持っていくことで、効果的に企業としてのトヨタへの疑惑を増幅させるかのような筋書きがある、誰かがシナリオを書いているのでは?と感じています。
自動車業界では、自動車メーカーの厳しいコストダウン要求で部品メーカーは実は倒産すれすれのところでアップアップしながら経営しています。リーマンショックで自動車受注がたったの30%程度減少しただけなのに、バタバタと部品メーカーが倒産していきました。従業員たちのその後の生活の悲惨さは、ここでは語ることはできません。
今回のリコールのタイミングはリーマンショックで弱りきった業界を根こそぎダメにしてしまうのでないかと、非常に危機感をいだいております。
次なる標的はホンダとも言われておりますし、トヨタバッシングから日本つぶしが始まるのではないかと・・
駄文失礼しました