普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

前月号鑑賞「プロポーズした日と同じ花を買う」

2019-01-19 15:40:45 | 川柳
川柳くろがね」20109年1月号より
前月号鑑賞 石神 紅雀 選・評
「あの世には無いかもしれん今日も飲む」 岡田 洋
同感です。でも、あの世にあっとしても飲むでしょう。私もそうだから。

「石こをひとつ抱えて父が逝く」 中川 あき子
「石ころ」とはなんだろうと考えた。直接的には癌かな?でもそうじゃなさそう。強い思い、信念。

「ビルが消え遠くの空を手に入れる」 橋口 ひろこ
 嬉しいですよね。我が家も横にあった工場が更地になって、美しい夕焼けを存分に楽しんでいます。

「今宵又五勺の酒で安楽死」 金子 満男
 五勺って一合の半分ですか。それだけで安楽死できるなんと安上がりですね。そしい毎朝生き帰る。

「わたくしも遊んできたののお父さん」 廣永 雅彦
 お父さんに口答え。「も」に思い切り反感が隠れている。お父さんだって遊んでいるじゃん!

「プロポーズした日と同じ花を買う」  山崎 蘭草
 そして仏前へ?蘭草さんはせつないなぁ。男はみんなこうなのかな?あざみさんが羨ましいです。

「シワ タルミ」生きた証と胸を張る」 八木田 風子
 賛成!私もいつもそう思います。生きたご褒美だと。若死にしたらこうはなれないですから。

中間川柳会「自由詠」(雑詠)合評
 司会:古谷龍太郎
 下線部は指摘箇所、左の数字は上位の得点、右の欄は全体的な指摘、「」内は参考句、後記の注記参照
4・雲淡く染める夕陽に明日の夢    奇麗な言葉が並んでいる。
3・象徴の平和の祈願次の世も     「次ぎの代も平和祈られ天子様」
  天皇         代 
7・改元を待ちわび春の墨を擦る   擦るの原意は「こする」
             磨る
 ・ケアハウス明日のための風呂が沸く スタッフが足りないからとの会員の説明
      元日にする        「ケアハウス初日へ風呂も沸いている」
 ・右左ない靴下のような俺      「靴下のよう右左利く私」(注:左利き)
        どのような男?
4・つい長湯すると必ず妻の顔     長湯の時妻の顔を思いだすのか、心配して妻が
 覗くのか判らない          「つい長湯するたび妻が脱いで来る」
8・妻の口マナーモードに切り換える  面白い
7・空仰ぐ大きな夢をひとつ買う    面白い言い方はないか
                   参考句が思い浮かばない(筆者)
 ・削除キー押して消したい人がいる  同想句が余りにも多い       
                   「忘れたい人ほど効かぬ削除キー」
 ・初夢に秀句の出来が泡と消え{初夢の秀句あぶくとなって消え」
    の   無くて良い
6・ささやかな正月もあり一人酌む「ささやかな正月も良し独り酌む」
         になり独り
・松の内慌てさせてる暮れのミス  「予約したおせち来ぬまま松の内」
          どんなミスか判らない
 ・ 喜びの今朝茶柱ピンと立ちさすが 「喜びの朝茶柱もピンと立つ」
               不要
 筆者注:参考句は作者の考え、評者の意見を忖度して試作したもので必ずしもベストではない。

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