普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

テレ朝は麻生さん支持?

2009-02-12 10:00:18 | 情報、マスコミ

[郵政改革見直し]
 私は昨日のテレ朝の「スーパーモーニング」を見ていて、同番組の奇妙な現象に気づきましたので、今日その点に付いて取り上げようと思って居ましたが、「アジヤの真実」さんの「ネットは信用できない。田母神氏支持も嘘 ~ネット批判をすることで正当性を保とうとする朝日~
で、同じことを気付かれた方のコメントが乗っていましたので紹介します。
 最近は テレビに出てくるコメンテーター、専門家と呼ばれる人たちもしくは出演している野党の国会議員がパニくってるように見える。麻生総理の郵政見直し発言で鬼の首とったように騒ぎだし 番組の前半では郵政選挙での多くの議席があり 今の内閣があるのだから麻生総理はけしからん。と一同賛同。 後半では郵政選挙した小泉元総理をだしてきて郵政民営化して サービスが悪くなったという多くの国民が いることを言い出し郵政民営化したのを批判。一同賛同。
 結局 麻生総理の郵政見直し発言をテレビ朝日は支持しているということになるのでは??  
 だが だれもそのことには 触れずに 番組終了。

  同問題はレギュラーの落合恵子、森永卓郎、山本博の各氏と自民党から一人(名前を忘れて済みません)、民主党から原口一博さんと朝日新聞の記者で議論されました。
 話しは郵政選挙で大勝利を納めた流れで麻生内閣が誕生したのだから、その麻生さんが郵政改革を言うのはおかしいと言うのです。
 それから郵政改革の問題点の討議になって、原口さんが民営化は正しいが、4分社化の問題点、儲けている郵貯や簡易保険の株を開放して外資の脅威に晒すこと、分社化で今まで協力してきてやって来た業務の非効率化、地方へのサービスの劣化の問題を指摘し、自民党の人を含む全ての人達が賛成していました。
 詰まり結果的には麻生さんの言う郵政改革の見直しをの考え方に賛成していたのです。
 流石にそれで拙いと思ったのか、郵政改革に対する麻生さんの発言のブレの批判に戻りましたが、最後にキャスターの赤江珠緒さんの、「麻生さんの発言のお蔭で郵政問題が明らかになったのですね」との締めのコメントで次の話題になりました。
 いつも思うのですが赤江さんの存在が、視聴率の低下に悩む(Wikipediaより)同番組の僅かな救いになっているようです。

 この問題は第三者の立場から考えると、
・3年後の見直しが規定されている郵政改革の見直しをすることは当然なことで、その問題を持ち出して麻生さんを非難するのは筋が通らないこと
・自民党内の見直しの作業では小泉さんの影響を受けている人達の考えを入れて4分社化をそのまま進めようとしているのに、麻生さんがそれに異論(正論?)を唱えたこと
・その麻生さんの意見と民主党の主張と余り変わらないこと
・そして少なくともテレ朝も賛成したこと
・詰まり麻生さん、民主党、テレ朝対自民党の郵政改革の現状維持派の戦いと言う奇妙な現象にになるのでしょう。

[所得税増税]
 [スーパーモーニング」で企画ものとして三日間に渡り高福祉、高負担の国のデンマークについて、珍しく議員年金・公務員宿舎などの問題を担当していた玉川徹さんが取材していました。
・一人当たりのGDPは日本が19位、デンマークが7位
・働く女性のための行き届いた施設
・無料の医療費、教育費
・行き届いた年金
・安心の老後の生活
・少ない所得格差
・徹底した地方分権
など理想的な社会ですがその一方では
・消費税25%、全体としては平均50%の税金
・然し国民は自分たちの収入を国に預けただけで、それが全て福祉などの形で自分たちに帰ってくるという感覚をもっている。
・それは少しづつ増税する度にそれが何に使うかを国民の知らせているからだ。
・そして全体のシステムを支えているのは国民の政府に対する信頼だ。
と言うのが特集の主張のようです。
 なおデンマークの国にご興味のお有りのかたは、「わきもと茂紀」さんのホームページの、「デンマーク社会の概要
」 に詳細が載っていますのご覧ください。
 一方麻生さんは所得税増税問題を持ち出して、自民党、野党から批判の声が上がりました。
 然し珍しい事に朝日新聞を含む各紙は主張でその検討の必要性を上げた麻生さんの意見を支持しました。
 そして、テレ朝もその本当の意図は知る由もありませんが、デンマークマの例を上げて、高福祉のためには高負担が必要なことを報道して結果的には麻生さんの所得税増税を支持する形になりました。
 もっとも増税などは国民の信頼がないとだめだと、不人気の麻生さんの批判は忘れませんでしだか。

[マスコミのこれから]
 新聞社やテレビの会社はどこも厳しい経営に直面しているそうです。
 その一つにはネットに情報が溢れているため、マスコミの報道の捏造などは論外で、自社の主張に沿った偏向報道や、創価学会を始めとする宗教、関係、日教組などの特定団体などなど意識的に?避けてきた報道に対して、信頼が落ち始めているのも大きな原因だと思います。
 マスコミのこれからは、報道本来の使命に戻って、タブーを恐れぬ、そして公平な報道や、公平かつ適切な主張、的確な解説など国民から信頼される報道を目指すしかないと思うのですが。
 テレ朝の「スーパーモーニング」で気付いた2つの珍しい事例もその方向を目指しているのならいいですが、偶然にそうなっただけのような気もしますがどうでしょうか? 

このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。

政治ブログランキングへ
政治ブログへ

参照政治を矮小化させるマスコミ
    
政治を歪めるマスコミ?
    竹中平蔵さんとマスコミ 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
情報革命 (やす)
2009-02-13 12:55:38
マスメディアが信頼を回復するには、まず戦後の占領期にGHQのプレスコードで戦勝国の言いなりになって報道していた事実を認めることが大前提です。そして、講和条約成立以後も占領期と同じ自己検閲スタンスで報道してきたこと、新聞各紙は軍部以上に戦争遂行に熱心だったこと、自らと異なる立場の「言論の自由」を守ること、その上で真の言論機関を目指す体制を再構築することを宣言・公表しなければならない。
しかし、守旧勢力が情報を独占しようと悪あがきを続けている現状では、いずれも実現不可能でしょうね。発行部数・視聴者減→広告収入減→情報の質の低下→発行部数・視聴者減という負のスパイラル構造を抜け出せず、新聞社やテレビ局の統廃合は避けられません。
真実を追求する使命を帯びたマスメディアが、ネット社会で産声を上げた「情報革命」による真実の力で窮地に追い込まれるのは皮肉なものです。
返信する
Unknown (paka)
2009-02-13 22:52:02
初めて読ませていただきました。 面白いですね。

[新聞社やテレビの会社はどこも厳しい経営に直面しているそうです。]
に関連して、情報を一つ

読売や朝日の紙面から、大企業やメーカーの広告が無くなったそうです。産経には入っているそうですの、
意図的に外されているんえでは・・・・とか↓。

yuyuuさんの「実業の世界」
「新聞はすでに終わっていた」2009/02/12
http://yuyuu.iza.ne.jp/blog/entry/910646/
返信する

コメントを投稿