普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

高齢者の立場から見た高齢者の為の政策

2012-12-08 15:58:32 | 少子高齢化
・病人をわざわざ作る高齢者の考え方と現実・高齢者の地域からの孤立化・孤立した高齢者夫婦の問題・変化し出した地域社会・私の提案
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 少子高齢化の進行に伴い高齢者と年金、医療、介護などの色々の問題が論議されいいますが、今日は高齢者の一人の私が、高齢者を巡る現実とそれに対する対策を考えててみました。
・高齢者の病人をわざわざ作られている現実
・私の住む団地もご多分に洩れず高齢化が進んでいます。
 多くの人達は定年になると悠々自適の生活を送っています。
 その中の多くの人達は家事のほか庭の手入れや小さい畑で野菜の栽培(アパートやマンションの人たちれは出来ません)、近所の散歩、ご近所の人との会話(男性は稀です)、後はテレビを見るか本を読む位しかありません。
 近所の散歩くらいでは次第に足が弱ります。
 テレビなどで見ると脳から足先までの病気の予防、改善にウォーキングが良いと言われていますがその足が弱ってはどうしようもありません。
 テレビを見ている間は、脳科学者の話しでは脳はほぼ完全に停止した状態になるそうで、このままでは認知症への道を歩むようなものです。
 詰まり足の弱り、女性の場合は骨粗鬆症(これも歩くことで予防、改善ができるそうです)→骨折や脳の活力の低下→寝たきり、要介護の道を歩いているのです。
・通院に便利だと近所の一般病院で済ます人々
 老人に付き物の命に関わる成人病の為に通院に便利だと近くの一般病院で済ませます。
 本当なら専門病院なら適切な処置をして後は予防の薬を貰うだけで終わるのに、一般病院で亡くなったり、症状が出るたびその対症療法で何度も通院することになります。
 その為にまだ社会で充分働けるのに早死にしたり、通院・入院の繰り返しで、個人としての損失は勿論、社会や国としては唯でさえ厳しい健康・介護保険からの給付が増えることになります。
 地域では高齢者のために特別の健康診断や講演会などやって居ますが出る人達は余りいません。
 診断で引っかかれば早期の治療で済むのに。
・高齢者の地域からの孤立化
・高齢化が進むに連れて家事は疎かになり、散歩もご近所の付き合いも鬱陶しくなり前記の問題点がますます深刻化して来ます。
 特に自分や家族が病気になるとご近所に迷惑をかけたくない、見舞いなど貰えば後のお礼が面倒だなどの理由で、家を閉ざす状態になるのが普通で自ら孤独の世界に入ろうとします。配偶者のいない家での孤独死の一番大きな理由です。
・中にはご近所の付き合いが煩わしい老人専用住宅とか老人ホームなどに入る人もいます。
・孤立した高齢者夫婦の問題
 これから先の私の反省を込めてと話です。
 そこでもう一つの大きな問題が出てきます。
 良く言われる「濡れ落ち葉」、「粗大ゴミ」と言う夫婦の間の問題です。
 高齢になって気付くのは子どもたちは皆自分の生活にかまけて居ますし、夫婦二人しかいないことです。
 お恥ずかしい話ですが、私の場合可なりの趣味を持っていますので「濡れ落ち葉」ではありませんが、「粗大ゴミ」の範疇になるのでしょう。
 私も意識してなるべく家事を手伝っていますが、どうしても家事は家内が中心になります。
 そうか言って余り旦那に唯でさえ手抜きされた家事を任せると奥さんの立場がなくなります。
 そして何らかの形で家にで閉じこもって居ては夫婦の会話も話題が乏しくなり、続かないなどなど。
 家内など趣味も持っていますが、今は月に2回皆の集まりで事実上お喋りで終わるだけ。
 私の場合は時間潰しの趣味をいくつかもっています。
 当然のように稀ですが波風が立ちます。
 後になって気付いたのは、私が80歳でボランティアを辞めたころからの事です。
 奥さんの立場で言えば旦那元気でいない方が良いのに目の前に一日中いるのですから。
 私の場合は現役時代の海外出張や、80迄働いて家内に迷惑をかけ散らした反省からているつもりでなるべく家にいるのが「粗大ゴミ」の出現となったのです。
・弱い人を一層弱くするケアホーム
 さらに面倒なのは個人の生活が厳しくなってケアフォームに入ることになります。
 そこでは生活は楽になりますが、ホーム側の責任問題で行動を制限されます。
 各部屋は孤立、部屋では独りまたは夫婦二人きり。
 散歩も自由に出来ないし足も弱る。
 たまに全体で集まるのは月1~2回の催しごとだけ。
 まるで体の良い、寝たきり、夫婦二人切りの乏しい会話によるノイローゼ製造所みたいな設備です。
・変化し出した地域社会
 ここまで書けばまるで望みのない悲惨な老後のように見えますが、少しづつ改善の動きもでています。
 私たちが経験した高度成長に伴う核家族化も成熟社会になり、家族の距離的に離間も小さくなりました。
 地域の絆の見直し、地域活動の活発化、高齢者と幼児が共同で生活できる施設、高齢者への健康指導なとなどの動きも出てきました。
・私の提案
 それで私自身の反省を込めた提案です。 
・若い時から定年後の生活設計をすること。(国や企業もその応援をする施策を作ること)
a.少なくとも40歳位から健康管理に力を入れること
b.定年までには自分の支えとなる趣味、研究テーマなどを持つこと
・健康保持のために気をつけること(国の医療・介護などへの支出の減少)
a.定期的な健康診断を受け問題が起こる初期に潰しておくこと
b.成人病に就いての常識、予防、初期症状、専門病院など
c.成人病の初期症状に気付いたら直ぐ専門病院にかかること
d.登山など何らかの形のウォーキングなどで足の強化に努めること(歩くことは万病に効く)
・働けるまで働くこと (国の収入の増加。働くことも健康管理に繋がる)
・地域や趣味の活動に積極的に加わること (老いの生き甲斐)
a.ボランティアに徹すること(自分のことを認めてくれないなど言えば何もできない)
b.他の人にそれを要求しないこと(人の考えはそれぞれ)
c.動けぬようになっても地域を離れないこと(歳をとるごと嫌でも引き算の世界になる)
・年老いてからの夫婦の在り方の見直し(私の一番弱い点です。)
a.お互いの思いやり(実はこれがないと妻から何時も言われています。)
c.お互いのそれぞれの趣味や仕事を持つこと(勿論共通のものがあれば最高、今は「個」の時代ですから個々が輝けば家の中も上手く行く(筈と思います))
今は何かと厳しい時代、特に現役時代はそうですし、少子化と同じで該当者やその予備軍の方達の意識の問題もありますので難しい問題ですが、個人としても国としても真正面に取り組むほかないような気がします。
 なお国や企業への提案の一部を参照で書きましたのでご覧下さい。

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参照:高齢者の活用
・定年後の希望者には原則として75歳位まで働けるようにする。給与は仕事の内容と年金の支給額を考慮してにより見直す。(企業の人件費削減、国の収入増化、一人当たりGDPの増加)
・企業も公務員と同じに年金支給年齢に達した人の給与は手当て程度(例えば月10万円)に下げる。 (企業の人件費削減、)
・定年後も働くために壮年時代からの徹底的な健康管理を義務づける。(医療費、介護費の支出削減にもなる)
・その為に残業時間の削減、休日、休暇支給の規則化を義務づける。(近頃言われる「ブラック企業」のように、人材の使い捨て状態にならないためと、第二の人生設計の時間を与えるため)
日本経済復興の道より)