普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

各党の党首の発言を聴いて

2012-12-12 20:25:36 | 政策、社会情勢
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選挙を前にして党首討論やマスコミでの発言の機会が多くなりました。
特に小政党の場合マスコミの露出度が低いこともあり、私たち有権者にとっては彼らの意見を聞く絶好のチャンスで、それで彼らの意見を含めて気になった各党の党首の気になった点を取り上げてみました。
全体的に言えることは現在の経済情勢に付いての考え方ですが、選挙を前にしての発言として割り引いても、現在の経済の停滞の基本原因は、新興国の台頭特に隣国の中国の発展に伴う大きな経済環境の流れ、具体的には企業の相対的の競争力の低下が現実であるのに、単なる一因にすぎない消費税増税、小泉改革、一つの現れにすぎないリーマンショックの所為にしていることです。 
・民主党・野田さん:民主党政権の惨状のあとで、政策の継続の発言は言う程批判となって帰ってきます。先ずやるべきはばら蒔き政策と言われ政策の重点投資化です。高校無償化なら貧乏で優秀な学生・生徒、農家の個別所得保障制度なら農業の生産性向上しへ、こども手当てなら所得格差をつけたり、託児所の建設などに振り向けることです。それと自民党を意識しての「前へ進むのかもと戻りのか」発言も有権者からみれば、同じ言葉をそのまま民主党が前向きに重点的投資をするのか、またもとに戻って一律ばら蒔きにするのかの批判に繋がるし、維新の会を意識しての「色々の考えの人が一緒になるから訳がわからなくなる」発言も、自民党出身から日教組出身まで混じった民主党批判に繋がります。少なくもと日本の首相の野田さんだから危機感に駆られての発言とは思いますがもう少し慎重にすべきです。
・自民党・安倍さん:発言の中の教育制度改正は賛成。2%のインフレ目標によるデフレから脱却は前から書いたように投機資金の動きが読めないので可否は判りませんが少なくとも慎重に政策運営はするべきです。私の希望は前安倍政権の時の政策の公務員制度改革、主張する外交のための情報機関の設置を今回訴えないのでしょう。石原・橋下維新の会・渡辺みんなの党となど折角の役者がそろっといるのに(未来の嘉田さんも同じことをいって居ます)、そして武力も使えない、今までのODAなどのように金の使えない日本の外交のツールとして今こそ情報戦略の強化が必要なときなのに。
それと安倍さんは「今の自民党は3年前と違う」言うだけどの要に変わったかの説明がありません。民主党の政権の惨状にも関わらず自民党も付き合いのような低支持率をは国民の自民党アレルギーが治ってないことを示しています。自民アレルギーが直れば、まだ支持率が上がる筈です。安倍さんは小泉政権の時の高い支持率が有効なのは時の官房長官として良く知っていると思うのですが。
・日本未来の党・嘉田さん:子ども手当ての復活の財源を問われて、自信があるというだけで具体的な財源の腹案すら見せられない。卒原発と言いながらそれに伴う諸問題の説明には口を瞑る。中央官僚制度、中央集権制度の打破と滋賀県知事の実績を誇るだけでどのような手段で実行するかは語らない。急造の党だから仕方がないとは思いますが、これでは世論調査に近い議席数(詰まり現有の半減)しかとれないのも仕方がないと言うことになるのでしょうか。それと残念なのは合同したはずの「国民の生活」の解党届けもだしない小沢さんの影響がネット上で囁かせれていることがマイナスの作用をしています。
・公明党・山口さん:可も不可もないことを言っていますが、選挙の時の有名な創価学会員の動きから、党の基本的な性格、排他的な創価学会の影響が大きすぎないかと言う不安に対する説明を国民にすべきだと思うのですが、やはり関係は全くないと強弁するしかないのでしょう。
・維新の会・石原、橋下さん:一口に言えば石原さんは言うことは筋が通っているが舌足らず、橋下さんは言い過ぎで発言の振れが多すぎることです。最近の石原さん「尖閣を東京都が買って居れば」今度のような問題にならなかつた発言は前から私の言ってきたことです。但し石原さんの言う船溜まりの設置など中国の出方を見ながらと言う前提ですが。 二人への希望は合同の前提としている公務員制度の改革をもっと訴えることだと思います。何故なら前記のように折角役者が揃っている今ですから。そして今を逃せば占領以来手つかずの制度がまた半永遠に続くかも知れないのですから。
・みんなの党・渡辺さん:自民党離党の理由となった官僚制度改革には賛成です。ただ官僚が全て悪だというレッテル貼りを辞めて、いかに官僚を活かすかにも言及しなければ、きっと失敗するのは民主党の失敗が示しています。それと名目4%の成長で、10年たったら給料も1.5倍になると言いますが、私が最初に書いたように中国の台頭と言う劇的な経済変化、報道によれば中国が世界の覇権を握るかもしれない時代にどうして具体的に達成できるかの処方箋を選挙民に見せるべきです。渡辺さんの国民が期待するのは公務員制度改革法案が通った時の涙の会見にみる同問題の熱意だけです。それを重点に打つたえるべきとおもうのですが。
・共産党・志井さん、社会党・福島さん:世界全体が資本主義、市場中心主義経済というグローバル化が進んでいますが、それが失敗するのを望んでいる両党の政策は殆ど読まれていません。国民の期待は、共産党は民主・自民の政治の行き過ぎのブレーキ役です。だから共産党は低支持率ながら一定の数字をキープしています。社会党にとって不幸なのはかって片山、木下政権を成立した過去から今でも国民は社会党を国民政党としての期待を裏切っているのが、社民党の支持率が低下の一途を辿っていることです。福島さんもこのことに早く気付けばよいのですが。脱原発、所得税増税反対、TPP反対、改憲反対をいくら言っても国民は聞き流すだけです。
・新党大地・鈴木さん:サハリンからの天然ガス、石油をパイプラインで北海道に持ってきて、北海道の活性化を図ると言っています。然しではロシャとの間の紛争があったとき、ロシヤからの天然ガスのハイプラインの元バルブを締められてしまわれた経験から、同ラインの採用に及び腰になっていることには何も触れていません。もう一つ気になったのは他党の党首の話し中の発言が多すぎることです。マスコミの露出が少ないので気持ちは判りますが、聴衆から「引っ込め」と言われかねないやり方は選挙にも大きな影響を与えると思います。
・国民新党・自見さん:発言の殆どを経済環境の分析で、政策としては小泉さんの郵政民営化に反対こと、それを今の時代に合ったようにやっていきたいと言うだけ。
小泉さんの郵政改革を元にもどしたいま、郵政以外の政策を打ち出さねば、基本的な思想は出身の自民党に近い党が連立を組む民主党に埋没してしまうと思います。。
・新党改革・舛添さん:党首討論で一番光っていたのは舛添さんです。論旨明快、問題の核心を突く発言。私のような小ブロクのように言いたい放題言える立場もあると思います。然し彼のような発信力がありしっかりとした識見を持つ人の存在が小さくなるのは国のためには損失のような気がします。政治家に有り勝ちな欠点もあると思いますが何処か彼にもう少し活躍の場を与える党が出てこないのでしょうかね。

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