普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

分裂状態の民主党・大宅映子さんの意見・国政を左右するテレビ

2012-06-27 15:27:15 | 民主党
・今までのところは小沢さんの思うつぼ・消費税増税はマニフェスト違反ではない・大宅さんの意見・日本の政治の軽薄化に力を貸すテレビ
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法案反対57、欠席・棄権16…民主は分裂状態
  消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案は26日午後、衆院本会議で採決され、賛成多数で可決、参院に送付された。
 関連法案のうち、消費税法改正案の採決では、民主党から小沢一郎元代表グループを中心に57人の議員が反対票を投じ、16人が欠席・棄権した。野田首相が政治生命をかける重要法案で大量の造反が出たことで、民主党は分裂状態に陥った。
 与党の勢力は国民新党を加え、292人。民主党から54人以上が離党すると、少数与党になり、内閣不信任決議案を単独では否決できないなど、政権運営は厳しくなる。このため、57人の反対票が出たことを、民主党執行部は深刻に受け止めている。ただ、小沢氏は新党結成を視野に入れているものの、反対票を投じながら離党を否定する小沢グループの議員もいる。党内では「直ちに政権運営が行き詰まるわけではない」との見方も出ている。

・今までのところは小沢さんの思うつぼ?
 と言う事で、これからはどうなるか判りませんが、誰でもが予想したように反対者に対する制裁の決定は引き延ばし、それも大甘になりそうな気配、反対派の大半は残留の方向に進みそうで、(多分)小沢さんの思ったように9月の代表選の巻き返しの筋書き通りになりそうな気配です。
 今日はいつもの私の持論を繰り返し書いてもしようがないので、読売新聞の大宅映子さんの意見の概略を纏めてみました。 
・消費税増税はマニフェスト違反ではない
 ただ一言言いたいのは、今朝のテレ朝でもマニフエストにない消費税増税をする野田さんこそ造反だと言っていましたが、民主党の参院選マニフストに「早期に結論を得ることをめざして、消費税を含む税制の抜本改革に関する協議を超党派で開始します。」と明記しています。消費税に触れていない古い公約とそれに触れた新しい公約のどちらを党として優先すべきかは明白で、今でも民主党の消費税増税のマニフェストは生きています。
 昨日、今日の鳩山さんや小沢さんの発言でも、福祉政策後回しがマニフェスト違反とは言っても消費税増税が違反だとは言っていません。
 テレ朝も公共放送の一機関ですから、コメンテーターの間違った意見は修正すべきです。
・大宅映子さんの意見の概要 (括弧内は私の付記または意見です。)
・巨額の財政赤字、少子高齢化で社会保障に無駄を省くにしてもケタ違いの金がかかる。消費税は広く浅く国民全体が負担する「会費」みたいなものだ。その低い税率が5%を上げられないのは世界から日本の統治能力がないと見られる。
・社会保障・税一体改革では小沢元代表らの多くの同党議員が造反した。彼らは国のためを思っていると思えない。党利党略ならまだ分かるか「私利私欲」ではないか。
・野田首相が成立に「政治生命をがける」と言った法案に反対するのは「内閣不信任決議案」に近い重みを持つ。民主党は造反者に対する厳しい処分の前例はないがそれに囚われず厳正な処分を行うべきだ。
・小沢氏が自民党を離党して新生党を結党したときは、日本の政治を清く正しくすると言う大義名分があった。国民の政治家に対する信用もあった。今回小沢氏とともに反対票を投じた1回生は小沢氏についていくしかなく、自分の生活のためとしか見えない。
・09年衆院選のマニフェストは既に破綻している。民主党は立ち行かなくなった時点で、「すみません、選挙に勝つための方便でした。と国民に謝罪すべきだった。 (私も選挙対策の公約と思いますが、少なくとも「力不足でした」位の言い訳でないと大宅さんの言うよなことを言えば民主党は消滅。持続的な政権交代論者の私としては、また自民党の事実上の一党政権与党時代に戻っては日本のために良くないと思います。)
・今反対派議員が「消費税は書いていなかったたからマニフェスト違反の言うのは笑止千万だ。 (これは前記のように反対派議員の間違いです。)
・今の日本の政界は再編すべき。今回の3党合意は連立みたいなものだ。3党の枠組みで政策を前進させるべきだ。 (私は自民党の石破さんの言うように是々非々に基づく政策毎の部分連立であるべきと思います。3党の枠組みの固定化には大政翼賛会批判がでるでしょう。)
・国民は利口な選択をする時もあれば、ポビュリズムに引っかかるときもある。「反原発」「反消費税増税」を言うのなら、今の儘で国が運営できると言う説得力のある図式が示せるなら良い。それ抜きの心地よいスローガンだけを言うのは無責任だ。
・今のムードでは橋下市長、石原都知事の新党が支持を広げるだろう。次の衆院選では国民が本当に覚悟を持って民主主義を受け入れているかどうかが問われることになる。

[私の意見]
a.最後の部分を除いて私が意見を書いた所以外は大宅さんの意見に賛成です。
b.最後の「次の衆院選では国民が本当に覚悟を持って民主主義を受け入れているか」に就いては私は悲観的です。
・日本の政治の軽薄化に力を貸すテレビ
 この問題に就いては何度も書きますが、国民の新聞離れと、テレビ会社の経費削減のため、高いギャラの要る出演者による歌番組やドラマの縮小、同じ画面が何度も使えるニュース番組の増加、ニュース番組のワイドショー化と比較的ギャラの安い?コメンテーターの出演が日本の政治の軽薄化に繋がっていると思います。
 テレビとその出演者の官僚、政府、検察、政党、増税、原発、電力会社など総て悪と言うレッテル貼りと、逆にに悪の官僚をやっつける白馬の騎士の政権奪取当時の民主党や今の橋下さんなど、その概念に基づく単純な一方的な報道と批判。
 正に大宅さんの心配するポピュリズムの蔓延です。
 然もテレビの力の大きさは小泉さんの郵政選挙報道、安倍さんに対する「絆創膏報道」、麻生さんに対する漢字の読み間違え、中川さんの朦朧会見報道などの反自民キャンペーンなどによる小泉さん、民主党大勝で見るように国政の動向を左右することでは大きな力を持っていることが判ります。
 これらを考えると心配性の私から見ると、日本は大宅さんの「次の衆院選では国民が本当に覚悟を持って民主主義を受け入れて」投票すべきの指摘と逆に、依然として「ムードに乗って投票」の方に進むような気がしてならないのですが。

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