普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

判らないことばかりの永田町

2012-06-05 16:20:24 | 政策、社会情勢
・何故国民の話しかけないのか野田さん?・福島第一の事故原因を調査しない政府・国会の事故調査委員会・小沢さんは本当に仕事が出来るのか?・小沢さんの言う民主党マニフェストの回帰はできるか?・谷垣さんの首相は実現できるのか?・野田内閣の協調姿勢に対しての自民党の高いハードルが国民に認められるか?
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・何故国民に直接話しかけないのか野田さん?
 福井県の西川一誠知事は大飯原の再稼働問題について野田さんは「再稼働の必要性について首相は国民に訴えていただいて、様々な疑問に答えていただくことが国民の安心と支持につながる」と強調しとき、細野さんと同行した人がすでに記者会見で何度も説明していると返事をしました。
 西川知事は野田さんが記者と言うフイルターなしで直接国民に話して貰いたいと言っているのです。
 その内容は何故原発を稼働しなければならないのか、稼働した時、しない時の問題点、安全性の確保に就いての政府の考え方などを直接テレビで話しかけて貰いたいのです。
 事実テレビなどでは、大飯原発の再開や消費税増税の話など野田さんからの説明が全くないと批判しています。
 NHKは野田さんの会談後の小沢さんとの長時間のインタビューを放送していました。 そしてツイッターなどを見ると物凄く大きな反響があったようです。
 良し悪しは別として、現在はテレビで作られた世論が政治を大きく動かしています。
 野田さんは評判の演説力を駆使しして、万難を排して重要事項に就いて、テレビ出演すべきです。
・福島第一の事故原因を調査しない政府・国会の事故調査委員会
大飯原発再稼働に関する関西連合との話合いでも、福島第一の事故原因も判らずそれに基づく安全基準もないのに、原発を動かそうとしていると批判しています。正論です。
 然し政府・国会の事故調査委員会は依然として事故後の処理問題に取り組んでおり、後者は菅さん、海江田さん、枝野さんの喚問を未だやっている状態です。
 これも大切ですが、大飯原発の運転再開は緊急の問題です。
 事故後の後処理と事故の直接原因の究明の順番はどちらが先か、だれても判ることなのに。 (原発事故の責任の殆どが政府の責任だという風潮に流されての事故調の動きとしか見えないのですが。)
・小沢さんは本当に仕事が出来るのか?
 選挙地盤の弱い小沢チルドレンが小沢さんに頼るしかないのは判りますが、民主党内には今でも彼ならやってくれると担いでいる中堅議員もいるようです。
今までの業績
 Wikipedia の記述。第39回衆院選を、自由主義体制の維持を名目に経済団体連合会(経団連)傘下の企業から選挙資金300億円を集めて勝利。首相である海部をしのぐ権勢や集金力から「剛腕」と称された
政治倫理審査会の設置→小沢氏は自分の作った審査会の呼び出しに頑として応じなかった。小沢グループの審査会の批判
政党助成金制度→この発効後小沢氏関連団体の資金量が目に見えて増えてた
小選挙区制度→二大政党の出現→政権交代の実現の一方、衆参とも似たような選挙制度にしたために第二衆議院が出来→ねじれ国会の発生→審議の停滞、参議院無用論が出ている。
並べてみると小沢さんの権力増大の点の業績ばかり。それ以外では?? 
 現在控訴中の身、地裁での限りない黒に近い判決からみれば、小沢さんの首相実現は限りなく可能性が低い(首相にでもなれば陸山会以外でも金の流れでコテンパンに突かれる)→傀儡の人を代表→首相となった人をリモートコントロールなど、自民党政治の再来を国民が期待するでしょうか。
・小沢さんの言う民主党マニフェストの回帰はできるか?
 一番の問題は小沢さんがどのようにして回帰するのかを具体的に言ってないことです。
 公約に言う埋蔵金発掘で小沢さん得意の強腕を揮おうにも、破綻状態の年金から「年金特別会計」は無理「外国為替資金特別会計」の大半を占めるドルを売れば世界恐慌のおそれ、後は「労働保険特別会計」、「国債整理基金特別会計」、「財政投融資特別会計」など各10兆円しかないそうで、常識的には特別会計も国会の審議事項にする以外は手の付けようがないような気がします。
 後は自民・公明からばら蒔き4Kと言われている公約は捩じれ国会では強引の通過できそうにはありません。
 彼の今までのやり方と輿石さんの協力関係からから考えると自治労や日教組の人員削減は出来ず、せいぜいできるのは「公約の地方分権に伴う国家公務員の地方移管」、その経費を交付金などの形で支払う→国の経費を変わらないという、天下り→出向と似たインチキ臭いやり方しか出来ないと思いますが、野党がそれを許すでしょうか。
 唯一の希望は消費税増税の前にやることがあると言う言葉のように、小沢さんが剛腕で国会定数を80席減少位でしょう。
・谷垣さんの首相は実現できるのか?
 谷垣さんが自民党の次期総裁選に出馬表明したそうです。
 確かに民主党の失政続出、党内を二分する抗争から見れば自民党の政権奪回→谷垣の首相就任と言う政治家としては二度と来ないチャンスかも知れません。
 問題は谷垣さんに対する超低支持率です。
 その最大の原因は自民党政権陥落の反省が見えない「みんなでやろうゼ」と言う彼の政治姿勢です。
 そしてその谷垣さんを選んだ自民党が、低支持率に喘いでいるのは、国民の自民党アレルギーへの対症療法を、幹部の若返り以外に何も示していないことです。
 私は自分の好みもありますが、世論の支持も多い安倍さん、石破さんなどが立ちあがけぱ、自民党の党改革の本気度が判り支持率も上がると思うのですが。 (安倍さんの場合評論家の支持もあるが、宿敵の朝日新聞と、テレビの報道に煽られやすい所謂B層の人たちの反発は避けられないと思います。)・野田内閣の協調姿勢に対しての自民党の高いハードルが国民に認められるか
 野田さんの不退転の決意、政治生命を賭ける発言の裏を行くような人事。輿石さんの幹事長、誰が考えてもおかしな閣僚など、野田さんの本気度は判りませんが、一部の評論家はまだ野田さんの今後の動きを見極めたいと言っています。 (それだけ自民党政府に比較して民主党政府に優しい人がまだいるようです。)
 野田さんが小沢さんを切るのか、自民党の要請を受けて解散をするのか。それとも消費税増税を審議未了で先送りするのか今でも判りませんが、若し野田さんが消費税増税達成のために不退転の気持ちで大きな決断をしたときの対応を自民党はしっかり考えて置くべきです。
ただでさえ民主党に優しいマスコミと一部の評論家の評価、菅さんの小沢きりのように一気に上がる内閣支持率。
  そのような時の対応を自民党は考えているのでしょうか、それでも高いハードルを堅守するのでしょうか。

マスコミ報道ばかり気にする民主党と自民党。
国民の考えとは裏腹の浮き世離れしたような永田町の動き。
両党とももう少し足を地に付けた動きをして貰いたいのですが。

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