普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

二二六事件で思うこと

2012-02-27 18:15:33 | 菅内閣
事件のあった昭和初期と似ている今の日本・昭和維新の歌・がたがたの民主党政権・受け皿としての信頼感がない自民党・経済崩壊しても原発即時廃止の人達・自己批判のないマスコミ
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 昨日は2月26日で昭和11年の同じ日に二二六事件と言う陸軍将校によるクーデター未遂事件が起こりました。
 その前の昭和7年に五一五事件と言う海軍将校による事件がありました。
 その頃はやっていたのが「青年日本の歌」、別名「昭和維新の歌」  http://movie.douban.com/review/4944469/
という海軍将校の三上卓が昭和3年に作った歌で、当時子供だった私(昭和の年号と同じ年です)もいまだに、汨羅の淵に波騒ぎ 巫山の雲は乱れ飛ぶ 混濁の世に我れ立てば 義憤に燃えて血潮湧くの一番をまだ覚えています。
 Wikipedia を見ますと、両事件は海軍・陸軍の勢力争いが主な原因としています。
私のような子供まで覚えているのは、陸海軍の兵士から一般まで普及していたこと。
その理由は、よく言われるように青年将校が国情を憂い、不況・貧困・政治腐敗に対して国家を改造しようと立ち上がったことへの一般の人達の同情があったのでしょう。
その歌の前半です。
・汨羅の淵に波騒ぎ 巫山の雲は乱れ飛ぶ 混濁の世に我れ立てば 義憤に燃えて血潮湧く・権門上に傲れども 国を憂ふる誠なし 財閥富を誇れども 社稷を思ふ心なし
・ああ人栄え国亡ぶ 盲たる民世に踊る 治乱興亡夢に似て 世は一局の碁なりけり
・昭和維新の春の空 正義に結ぶ丈夫が 胸裡百万兵足りて 散るや万朶の桜花
・古びし死骸乗り越えて雲漂揺の身は一つ 国を憂ひて立つからは 丈夫の歌なからめや
歌から青年将校達の強い憂国の念が伝わってきます。
事件の結果は政府内の陸軍・海軍軍人の影響の増大と首相就任、関東軍の暴走から第二次大戦、敗戦に繋がりました。
勿論いかなる理由があっても五一五・二二六事件などあってはいけないは当然だし、今の日本では絶対に起こらないと思っています。
しかしそうかと言って、また何らかのチェック機能が働かないからと言って、政治家・実業家・マスコミ・弁護士、左派・右派や一般の人達がやりたい放題で良い事はありません。
絶対にないことが起こるかも知れないし、或いは他国や超国家的なファンドからつけ込まれるかも知れません。
その点から言えば、今の国難とも言える緊急事態、そして微妙な経済運営を迫られている時に
・政権与党の民主党内の足の引っ張りあい、既に破綻を証明されているのにマニフェスト回帰を主張するグループ、金がないのに日教組並みの悪平等を推進する閣僚、出来る範囲の国民負担を渋る内閣
・民主党内閣の受け皿として国民に信頼感や安心感を失っているのに、その対策も示せないか占めそうともしない自民党
・地方政党としては評価されても、半煮えの全国的な政策で批判轟々の維新の会。自民党・民主党政権に飽き足らず、小泉さんの刺客派遣に煽られ、反自民党キャンペーンに煽られてまたそのような会を大勝させ、今度は多数の橋下チルドレンを生ませるかも知れない国民。
・日本の経済崩壊より生命が大切と原発即時廃止を主張し、何故か判らないが東北の瓦礫の全国的な処理を反対するする少数派と、その批判を恐れて原発再開や、瓦礫の受け入れの決心ができない地方の首長。
・事実上、政治家と同様な或いは場合によりそれ以上の大きな権力を持っているマスコミ。政府や政治家の批判はしても、自己批判はしないマスコミ。特に捏造記事が間違っていると判っていても絶対に訂正しない朝日新聞。
昭和初期頃までは青年将校ばかりでなく、一般の人達も意気に燃えて所謂「壮士」や「国士」として国内で孫文や周恩来を匿ったり支援したり、中には満州や蒙古あたりまで乗り出して活躍する人達がいました。
私たちも頑張って行動に移せる人は尚更、私のような無力の人は少なくとも、唯一の権利である投票で、絶対にないことが起こるかも知れないの五一五や二二六に似た事件を再発させたり、或いは他国や超国家的なファンドからつけ込まれるようにしたいものです。

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