普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

問題続出のパチンコ業界

2012-02-13 12:35:15 | 地方分権と再生
昔の庶民の娯楽の場から博打場に変ったパチンコ屋・街の癌のパチンコ屋・政治家へ
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 何かと問題を起こしているパチンコ業界がまた脱税で摘発されたようです。
パチンコ40グループ1000億申告漏れ 国税局、「租税回避」と指摘
 パチンコホールを運営する複数の企業グループが東京国税局などの税務調査を受け、保有資産の簿価移転を利用した節税策が「租税回避」にあたると指摘されたことが12日、関係者への取材で分かった。この手法で租税回避を行ったのは全国で40グループ超、申告漏れの総額は1000億円以上に上る見通し。 パチンコ屋の問題については、ネット上で多くとり上げられていますし、Wikipediaでも解説されさていますが、私は少し違った観点から問題点を書いてみます。
[昔の庶民の娯楽の場から博打場に変ったパチンコ屋]
・ハンドル式のパチンコ屋

パチンコ屋の出玉の操作は釘の打ち方、盤面上部の球の置き具合による盤の微妙な変化、(湿度により出方が変化すると言う人もいました。)それと出球と外れ球のどちらかを入れるかと言う単純な方法でした。
後者の事ですが、パチンコ球の直径を計ったことがありますが、0.1mmから0.2mmの差があります。詰まり球の径の小さい方が出球に成りやすいので、長い間には出球の受け箱に小さい球の方が余計にが集まり、外れ球の受け箱には大きい球が余計に集まることになります。
 店としては客集めのために良く出そうと思えば、良く出る台の出球の受け箱の球と追加の球を補給し続ければ遂には打ち止めのになりますし、球をださないのならその逆をすれば良いのです。
 そしてパチンコの盤の上部には裏の状況が見られる鏡がついており、客はそれを見ながら後ろのお嬢さんに指示していましたし、彼女達との掛け合いが楽しみで来た人もいたようです。 (今の言葉で言えばパチンコ屋の透明化です。)
だからパチンコで勝つか負けるかは本人の腕と押しと退き際の見定めに関わっていました。
 そして肝心の金ですが、余程の台で無い限り1,000円儲けるのも大変だったが、慣れた人でも同じ額を損をするにも腰が痛くなる程座って居なければなりませんでした。
 今の戦場のようなパチンコ屋に比べると、昔のパチンコ屋か息抜きの良い場所で、如何にも牧歌的なもので、パチンコは健康的とは言えませんが、罪の少ない娯楽でした。
・いかさま博打さながらのコンピューター制御のパチンコ屋
 然し今は違います。
 運が良ければ短時間で1万円を稼ぐかもしれませんが、運が悪ければ(勿論この方が大多数です)数分間で2~3千円は吹っ飛んでしまいます。
 然も玉を出すか否かは総てブラックボックスの中で経営者の意のままです。
中にはパソコンで遠隔操作されれば客としては手が施しようがありません。
 これが一昔ならいかさま博打として血の雨が降るところです。
だから客か儲けようと思えば、朝早くから並んで出そうな台を選ぶ事と、押し時・引き時の見極め位しかありません。
 これはもう完全なギャンブルで、パチンコ破産などよく聞くことです。
 そこでコンピュータプログラムの内容を書き換えた違法改造ROM入れ換え、数百万にも達する売り上げの強奪などの暴力団や海外マフィアの出番です。
 まるどどす黒い博打場と思いませんか。
・公営ギャンブルとパチンコ屋
 公営の競馬、競輪、競艇などで、高齢者を多く見かけますが、彼らは1レースに1~200円だけ買えば総て外れても1000円か2000円で1日ゆっくり遊べます。
 彼らは他の客と予想をしあったり、負けた時は選手の悪口で慰めあったりします。
 これは健全な娯楽とは言えないかも知れませんが許される範囲の娯楽でしょう。
 然も賭金の25%は寺銭として運営費を除いた分は公共事業に廻せます。
 八百長などは厳しく取り締まられています。
 だから勝つためには自分の技術と運に賭けるしかありません。
 パチンコの場合はその収益が税金の他に公共事業の他に回ることはありません。
[街の癌のパチンコ屋]
 パチンコ屋が街の発展を阻害している例です。
 私が元住んでいた北九州市の商店街で一番のシャッター街はK駅前の商店街です。
 直ぐ気がつくのは、その入り口の1ブロック分を2軒の大きなパチンコ屋、アーケードのどまん中にも大型のパチンコ屋、南側の入り口にも6階建てパチンコ屋が抑えています。
 正確に言って、K商店街の衰退の主な原因は、店主の高齢化、時代の変化に就いて行けないなどと思いますが、パチンコ屋の存在がそれに輪をかけているのりは間違いのない事実です。
 現在の消費者の中心を占める若い女性や家庭の主婦たちが、駅やバスセンターから、人口地盤の約60mを歩き、パチンコ屋の前を通り抜けて商店街に入るには、余程の魅力のあるものが無ければならないのに、パチンコ屋の騒音、ごてごてした店構え、出入りする客の顔や服装。
 彼女らにとって、そんな鬱陶しい思いをする位なら、往復2千円を払ってでも、博多に行こうと思うでしょう。
 一方、パチンコ屋の客はほとんどの人は負けるに決まっているので、商店街の方に廻ることはありません。
 然し前述の理由で、一旦パチンコ屋が出来れば余程のことが無い限り潰れません。
 それどころか、パチンコ屋は立て直す毎に大きくなり、地域で潰れた店があるとまた新しいパチンコ屋ができ、商店街の顧客の流通を阻害し、果てはシャッターを降ろす店がまた増える。
 これは商店街の癌そのもで、一旦出来ると退治出来ないどころか、寄生する商店街の息の根を止まるまで増殖し続けるのです。
[政治家へ]
 パチンコ協会政治分野アドバイザーとして、民主党37名、自民党10名、公明党3名無所属2名のデータを見ました。
 彼らはパチンコ発足時の牧歌的な店の夢をまだ見ているようです。
 政治家、特に民主党の人達は完全な博打場、それもいかさま博打場になったパチンコ屋の取り扱いを基本から考え直す必要があると思います。
 パチンコ屋か潰れただけ、落ち目の公営ギャンブルの回復とその増加した寺銭を公共事業に廻せると思うのですが。 

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