普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

犯人探しより無気力相撲の防止を・大相撲

2011-04-03 07:47:15 | スポーツ
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 長引いた八百長の犯人探しと処罰の方針が決まったようです。
 読売新聞によると、
・引退を勧告されたのは幕内力士6人と、携帯電話で八百長を疑われているメールをやり取りしながら関与を否定している清瀬海ら十両8人、引退を拒否した人は追放処分
・関与を認めた千代白鵬と恵那司は2年間の出場停止。
・すでに退職の意思を示している竹縄親方は、関与も認めているため、退職勧告よりも軽い2年間の出場停止
・関係者によると、処分保留で調査が継続される力士が約10人残されているといい、5月8日初日の夏場所は開催中止が決定的となった。
そうです。
 朝日新聞は、
 調査委はこの日、当初の予定より2時間も早い午前7時から、国技館で会合を始めた。自信を持っていたはずの「黒認定」の一部が揺らいだからだった。
 調査委は前日まで八百長に関与したみていた幕内蒼国来と十両星風については、それぞれの代理人や親方から強い反論を受けた。
 関与を認めた竹縄親方の「星風とも1回だけやりました」という証言だった。だが竹縄親方が挙げた2009年九州場所の一番は、行司の軍配に「物言い」がつく、微妙な勝負だった。「八百長を仕組んだ一番に物言いがつくわけないじゃないですか」。師匠の尾車親方の指摘に、調査委は動揺した。竹縄親方に再確認したが、明確な証言が得られなかった。
 調査委がこの日の処分案では蒼国来と星風は外れた。今月半ばまで継続調査するという。メールで名前が挙がった翔天狼は関与を認定されなかった。

と書いているように、八百長認定が如何に難しいか判ります。
 テレビなどでも一度も本人からの聴取がないまま処分の通知が来た、法定闘争も辞さないと言う力士を取り上げていました。
 私は2月14日のブログの八百長の犯人探しをする前にで、
・難しい素人の捜査では無実の罪の力士を作りかねない。
 だからいつまで経っても捜査が終わらないし、何時までも場所も開けないし巡業にも出られないだろうと書き次のような提案を書き大相撲の方にも投書しました。
・八百長の或る可能性を認めること
・だから今後絶対に出さない具体的な対策を立てること
・無気力相撲の判断基準、罰則の見直しと徹底的な活用
 検査役などが怪しい相撲と認められたら、 (追記:一般の人達からの投書も参考にして)毎日の相撲終了後、検査役、行司など(必要あれば当事者の力士を個々に呼ぶ)など関係者が集まりビデオで再確認し判定し、必要あればさらに上部機関に上げて処罰を決定する。
・無気力相撲の判断基準の例
 場所の実績からして力の差があるのに意外な負け方
 うっちゃりなど反撃の可能性があるのに土俵際の力を抜いた態度、
 仕切り直後のいきなりのはたきこみ
・罰則の例
 除名、星を認めない、半星しか認めない、厳重注意など
・力士の体重制限の実施
 無気力相撲を無くす→激しい相撲を増やす→その激しい相撲でも体を壊さないために体重制限を加える
 私が特に訴えたいのは八百長を無くし、興行をより面白くするための体重制限の実施で、その項目に関する所をもう一度書いて見ます。
 最近気付くのは土俵際のうっちゃりなどの逆転勝ちの例が殆ど見えないことです。
 その理由は外人力士導入後と思われる力士の体重の増加で、怪我に繋がりそうな土俵内、土俵際の無理な姿勢を取るのを避けているように見えます。
  昔の名勝負と言われた大鵬・柏戸や若乃花・栃錦の相撲を見ていますと、四人とも今の幕下の下位程度程度の体重しかないようです。
 彼らくらいの体重で然も鍛えた体なら少々の無理な態勢でも怪我をせずに済みそうです。
 だから力士達は思い切った激しい相撲が出来ます。
 このような激しい勝負が普通になれば、今のように体重のある力士が土俵内でころりと負け、土俵からあっさり押し出されるのが非常に目立って来ると思います。 (それで無気力相撲も減ってくるでしょう。)
 興行面から見ても、一昔の土俵上では外人力士の体力に任せた単純な押しや寄り切りなどの相撲が次第に主流となり、舞の海のような小兵の業師が(多分小錦との取り組みでの)故障で早々と引退など、面白くなくなりましたが、最近ではモンゴルの朝青龍、白鵬などの業師が出てまた面白くなりました。
 体格で劣っても技が通用できるとなれば日本人力士の希望者も増え、貴の花、若の花のような人達が出てくるなど、更に大相撲の人気が上がると思うのですが。
 興行面からも無気力相撲、八百長から脱するためにも、そして力士の土俵生命を長くするためにも、体重制限をこの際考えてはどうでしょうか。


 然し大相撲の幹部の人達とそれを監督する立場の文科省の人達は、犯人探しばかりに没頭して今回の行き詰まり、夏場所開催も危ない、そして大相撲の値打ちを引き下げかねない力士たちの法廷闘争の可能性、など数々の難題が待ちかまえています。
 大相撲は激しい相撲(ファンにも検査役にも気づかない芸術的な八百長相撲も含む)でファンを楽しませる以上のファンサービスはないと、大相撲の幹部は割り切るしかないと私は思うのですが。


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