普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

八百長の犯人探しをする前に

2011-02-14 10:51:32 | スポーツ

日本相撲協会へ
 報道によると今八百長の犯人探しが難航しているそうです。
 なにしろ捜査には素人の弁護士で強制力はなし。
 後ろ暗い人が誰でもが言うように自分はやっないと言えばそれでお終い。
 唯一の頼りは携帯の痕跡探し、それも壊れたて捨てたとか機種を変えたと言えばそれ以上の追求の手段がない。
 下手な捜査をすれば無実の罪の力士を作りかねない。
 そんな偉そうなことを言う私も素人ですが、第一に考えつくことは、犯罪のプロなら携帯を使えば、後に痕跡が残る携帯など絶対に使わないと思います。
 携帯を使った力士はまだ可愛いほうで、八百長をもっと上手くやろうと思えば、最低でも電話か、一対一の面談で話しを進めると思います。
だからいつまで経っても捜査が終わらないのでしょう。
 それで何時までも場所も開けないし巡業にも出られない状態が続くと思います。

それで外野から見た提案です。
・八百長の或る可能性を認めること
・だから今後絶対に出さない具体的な対策を立てること
八百長防止対策
 幸か不幸か今回のことで親方の選任、十両と幕下の格差を大きすぎるなど角界の多くの問題点が摘出されていますが、私は次の点も考えるべきだと思います。
・無気力相撲の判断基準、罰則の見直しと徹底的な活用
 その為には土俵上の即座の勝ち負けの判定のほか、怪しい相撲が認められたら、毎日の相撲終了後、検査役、行司など(必要あれば当事者の力士を個々に呼ぶ)など関係者が集まりビデオで再確認し判定し、必要あればさらに上部機関に上げて処罰を決定する。
無気力相撲の判断基準の例
 場所の実績からして力の差があるのに意外な負け方(勝負の成り行きから見て止むを得ない場合を除く)
 うっちゃりなど反撃の可能性があるのに土俵際の力を抜いた態度、
 仕切り直後のいきなりのはたきこみ
罰則の例
 除名、星を認めない、半星しか認めない、厳重注意など
・体重制限の実施
 最近気付くのは土俵際のうっちゃりなどの逆転勝ちの例が殆ど見えないことです。
 その理由は外人力士導入後と思われる力士の体重の増加で、怪我に繋がりそうな土俵内、土俵際の無理な姿勢を取るのを避けているように見えます。
  昔の名勝負と言われた大鵬・柏戸や若乃花・栃錦の相撲を見ていますと、四人とも今の幕下の下位程度程度の体重しかないようです。
 彼らくらいの体重で然も鍛えた体なら少々の無理な態勢でも怪我をせずに済みそうです。
体力勝負より感動的な勝負、プロらしい技の切れを見たいファン
 だから力士達は思い切った激しい相撲が出来ます。
 このような激しい勝負が普通になれば、今のように体重のある力士が土俵内でころりと負け、土俵からあっさり押し出されるのが非常に目立って来ると思います。 (それで無気力相撲も減ってくるでしょう。)
 興行面から見ても、一昔の土俵上では外人力士の体力に任せた単純な押しや寄り切りなどの相撲が次第に主流となり、舞の海のような小兵の業師が(多分小錦との取り組みでの)故障で早々と引退など、面白くなくなりましたが、最近ではモンゴルの朝青龍、白鵬などの業師が出てまた面白くなりました。
 これは同じ格闘競技である柔道も状況は違いますが技から、外人対策で体力重視、そしてまた技に戻ってまた日本が強くなりました。
 なお大相撲も体格で劣っても技が通用できるとなれば日本人力士の希望者も増え、貴の花、若の花のような人達が出てくるなど、更に大相撲の人気が上がると思うのですが。
 興行面からも無気力相撲、八百長から脱するためにも、そして力士の土俵生命を長くするためにも、体重制限をこの際考えてはどうでしょうか。

文科省へ
 大相撲を監督する立場の文科省は、日本の文化遺産的な大相撲存続のためには、相撲協会の犯人探しより、今後の八百長絶滅対策に力を入れるように指導すべきだと思うのですが。

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