goo blog サービス終了のお知らせ 

普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

民主党政策と日教組と割り算のできない大学生

2010-02-02 10:55:56 | 鳩山内閣

 テレ朝の報道番組は良くネット上では批判の的になっていますが、昨夜の民主党と日教組に焦点を当てた「たけしのTVタックル」は久しぶりの好企画でした。
 その中で取り上げられた学校の問題と日教組の関係は非常に広くそして根深いものがありますが、ここでは何故、大学生でも割り算が出来ない人がいるかの問題に絞って考えて見ました。

[日教組の基本的な考え方考え方]
 資本家(政府・教育委員会・校長)に搾取される労働者(教員)と言うマルクス理論をそのまま学校に導入
・民主主義の名の元で学校と言う隔離社会(最近地域参加が話題になり、それが盛んな学校ではかなり巧く運営さりれているにうです。)の中で、話し合いを行い校長を吊るし上げることで学校を支配する(そのために国家的議論にならないように教育の独立や地域主権を主張する)
・教育は国民の権利で、それを与えるのは文部省の義務だ。
児童・生徒に一定の学力を付けさせる教師の義務・責任については全く触れない。)

[何故大学生でも割り算が出来ない人が出るのか]
・私の娘が小学校教員に採用され5年生の担任になりましたが、その生徒の中で出来ない子に対して補習授業をしたいと校長に申し出ましたが、他の教師の振り合いがあると言って許否されました。
 詰まり校長は時間外の補習授業は労働の搾取だと考える当時全盛の日教組の教員の吊るし上げが怖かったのです。 
 結局娘は就任早々「落ちこぼれ」の生徒を中学校に送り出すことになってしまいました。
・その当時は日教組の教研集会の報道がかなり詳しくされていました。
 そこでは当時から問題になり始めていた「落ちこぼれ」の生徒の実例に就いて、中学校の教師からの報告がありましたが、彼らから「落ちこぼれ」を出した小学校の教師の責任を問う声は全く有りませんでした
 そして決定した対策は必ず学級の少人数化と言う教師の負担軽減です。
  日教組の眼は政府の方は見ても「落ちこぼれ」の生徒の方には眼が向いて無かった
ようです (そして日教組の運動の成果が例のゆとり教育であり、その結果が生徒のさらなる学力低下です。)
・時代は進んで学級崩壊に象徴される児童・生徒の集中力の低下にたいして、教師は如何に彼らを惹きつけるような面白い教育をしろとの要求増えました。
 私は九九の暗記や割り算のなど単調な授業や、学力の基本となる国語力の強化などは、繰り返しによる詰め込み教育しかないと思います。
 実際に有名な蔭山さんの「百ます計算」や読書力の向上のために特別の時間を割くなどが大きな効果を上げています。
 教師が忙しいと言いますが、このような方法で生徒に自学自習をさせれば良いのです。 後は生徒、児童に単調な作業に辛抱することを覚えさせ、それから得られる達成感を感じさせる訓練をすればよいと思います。
 一見して面白くもないことを面白可笑しく教えることを教師に要求するなど、教師にスーパーマンになれと言うようなものです。
・そうしても、割り算などが出来ない子や本を読むのが嫌いな子は、少なくとも本人のためにも社会の為にも普通高校進学でなく、彼らに向いた仕事に就くように希望者には専門の学校進むことを指導すべきだと思うのですが、そんな子が高校全入の波に乗って普通高校に入り、そこでは碌な仕事に付けないからと、大学まで進むのですから割り算のできない大学生が現れるのでしょう。。

[民主党の教育政策(のエントリーの関連部分)
・教員免許制度を抜本的に見直し(日教組の方針)
・教員の養成課程は6年制(前記の番組では応募者の減少による教師の質低下を心配していました。私は中・小学校の教師志望者を六年も大学に通わせるより前にも書いたように金を使わずにやる方法がいくらもある筈です。)
・少人数学級を推進(日教組の方針)
・高等学校は希望者全入(日教組の方針)
・公立高校の授業料は無料化
・教育の地域分権(日教組の方針)
 たけしさんの番組では日教組出身の渡久山さんは
ひたすら低姿勢(前に書いたような本音を言えばコテンパンにやられるから)、民主党は独自で教育政策を立てたといっていました。
 民主党の政策を個々に批判する紙面の余裕も有りませんが、今の制度でも教師が頑張りさえすれば解決出来る問題もいくらも有るはずですし、前に書いた事実と考え合わせると日教組の考えと、それにに乗った民主党の政策の胡散臭さが判ると思います。

このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。

政治ブログランキングへ

参照:民主党「政策集」「INDEX」と日教組方針の驚くべき一致点 

追記:なお教育の問題は根深く、深刻かつ広範囲に渡りますので、良ろしかったら
カテゴリー→教育問題を覗いて見て下さい。