普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

民主党のアキレス腱H2O(鳩山、北教祖、小沢)をどうする

2010-02-20 11:08:45 | 鳩山内閣

 「H2O」と言うのは元々は日教組の強力組織のある北海道、広島、大分のことを言うそうですが、読売新聞の編集手帖は今回の民主党の小林千代美さんが北海道教職員組合(北教組)から選挙資金を違法に受け取ったとことを取り上げて、表記の様に鳩山さん、北教祖、小沢さんが民主党のアキレス腱「H2O」だともじって書いていました。

[参院選まで尾を引きそうな小沢さんの金の問題]  
 北教祖以外の最近の話題でも、小沢さん関連で言えば、「胆沢ダム談合情報」
に就いて各社が取り上げています。
・民主党の小沢一郎幹事長の地元、岩手県の胆沢ダムの本体工事について、前原誠司・国土交通相は入札直前に国交省に談合情報が寄せられていたことを明らかにした。分割発注された2工事で、いずれも談合情報通りの共同企業体(JV)が落札したという。
・JV共同体は鹿島と大成、そしてその下請けにいずれもf水谷建設が入っている。
・水谷建設の元幹部らが東京地検特捜部の調べに対し、小沢氏側に「計1億円を渡した」などと供述した。
・質問した笠井亮議員(共産)は胆沢ダムの本体工事を受注した17社から5年間で、献金やパーティー券の購入費として計約3千万円が小沢氏側に提供されていることを挙げ、裏献金疑惑も含め「小沢氏側への還流ではないか」と指摘。
・前原国交相は「(還流は)類推の域を出ない」としながらも、「公共事業の受注企業から多額の献金を受けることはいかがかと思う」と答えた。
(以上産経新聞より)
朝日新聞
は、小沢氏が代表を務める「民主党岩手県第4区総支部」が衆院選投票日の2日前、国の公共事業を受注していた水谷建設から250万円の寄付を受けていたことも、笠井氏が指摘した。公職選挙法は、国と契約を結ぶ企業から選挙に関連して献金を受けることを禁じていると報じています。
 鹿島と大成の談合疑惑、その両者から水谷建設が受注、水谷建設の小沢さんの政治団体への献金、小沢事務所が受注の仕切り約役をしていると言う噂を並べてみると、真偽は判りませんが、まるでミステリー小説に見るように小沢さんの政治と金の疑惑の舞台が余りにも整い過ぎているようで、このままで終わりそうにありません。
 小沢さんは資金問題では無罪放免と言っていますが、彼が今の職にある限り民主党のアキレス腱として参院選まで野党やマスコミの攻撃の材料になるのは間違いないでしょう。

[もし鳩山さん、小沢さんが辞めたら]
 そこでもし「H2O」の鳩山さんと小沢さんが責任を取って退いたとき、民主党はどうなるりかと考えて見ました。
 鳩山さんに就いて言えば与謝野馨さんが指摘したように、代わりの人材はいくらもいるようです。
 先ず幹事長の小沢さんに就いて本人も拒否すると思いますが、いから実力者と言っても民主党が悪評高い小沢さんを首相にするなど考えられないと思います。 (しかしこう言うのは外野の常識で評判の高かった岡田さんを押し退けて鳩山さんが党首になったように党内の力学が優先するのかも知れませんが。)
 それ以外の人を閣僚から選ぶと、菅、原口、仙石、前原、岡田、枝野、長妻と誰がなっても党内の纏めや野党への対応を別とすれば、鳩山さんに優るとも劣らない仕事が出来そうです。
 但しこの場合小沢さんが幹事長として残れば、人にもよると思いますが、昔のクリーンで透明のイメージを持つ民主党のイメージは今まで通りか、それ以上に悪化するでしょう。
 もし小沢さんが幹事長を辞めたら、一番困るのは(然し党にとって良いのは)腰巾着の輿石さん、山岡さん他、小沢さんの権勢に頼りきっいた人達です。
 輿石さんの力が弱くなれば、日教組の意見は今までより軽視されるようになるでしょう。
 それともう一つの問題は党の選挙対策の中心が居なくなることです。
 然し、今の自民党の態勢からすれば(自民党頑張れ!!) 、次期の参院選では鳩山さんや小沢さんが居なくても大勝は出来なくても(大きな情勢の変化が無い限り)勝てるのは間違いないと思います。 (いや今の体制のままでも衆院選後民主党に勝たせ過ぎたと思う国民の反応から見ても、その後の鳩山政権の運営を見ても、多分大勝は出来ないと思います。)
 何故なら党や政権として大きな打撃を受けても、鳩山さん自身が言うように、国民が期待する清潔で透明なイメージを持つ民主党本来の姿に戻れるからです。
 そして小沢さんの締めつけでものが言えなかった中堅党員、政治の仕事をするより地方に帰って選挙運動をしていろと言われた新人議員も、活動を始め、もの言い始め、党内が明るく活性化してくるでしょう。
  政治の場にいれば、鳩山、小沢退陣が民主党に取って大きな痛手と感じるのでしょうが、彼らを選ぶ国民の立場から見れば、民主党にとっても政権に取ってもブラスの面も大きいと思います。
 増して日本全体の立場から言えば、自民党が攻撃の中心に置いている問題の二人が居なくなれば、後は政策の議論しか残りません。 
 国会審議で政策中心の討論が行われることは日本にとってもとても良いことだと思うのですが。
 鳩山さん、小沢さんを温存して参院選への安全対策を優先するか、思いきり二人を切ってクリーンで透明な民主党本来の姿に戻るかは重大な賭けと思うのですが。
 外野からみれば、今こそ民主党がじっくり考えて置くべき時期になっていると思うのですが。
 そして心配性の私の心配が時々当たったように、傍目八目でまたまぐれ当たりしそうな気がするのですが。

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