普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

正念場の自民党

2010-01-16 06:55:19 | 自民党

 民主党の石川知裕さんに引き続いて小沢氏の「名代」大久保容疑者と、石川容疑者の“後輩”池田容疑者が逮捕され急に自民党が勢いづいているようです。
・自民党の谷垣禎一総裁は「今後、さらにその先にある大きな闇の解明がなされることを期待する」とコメントした。18日召集の通常国会直前という絶好のタイミングでの“敵失”に自民党など野党側は俄然勢いづいている。
・谷垣氏は平成21年度第2次補正予算案の審議から始まる通常国会を見据え、「政府与党は、審議に応じられる前提として、十分な説明を果たすべきだ」とクギを刺した。
・大島理森幹事長は「石川議員は小沢幹事長の(資金管理団体の)会計責任者としての逮捕なので、(小沢氏は)監督責任について明確な責任と説明を果たさなければならない。鳩山首相も小沢氏から事情を聴き、代表としての説明責任、倫理責任を果たすべきだ」とコメント。疑惑追及のターゲットを、民主党最大の実力者である小沢氏の問題に絞ろうとしている
。 (産経新聞 
 より)

[私の意見]
 自民党の作戦としては当然小沢さんほかの参考人を招致を要求すると思いますが、これに対して民主党の山岡賢次国会対策委員長は前々から、自民党が鳩山首相の親族や民主党の小沢幹事長の国会への参考人招致を求めていることについて、「そんなことをいくらやっても国民生活はよくならない。国会の場をワイドショー劇場にしてもらいたくない」と述べ拒否する考えを示しています。
 彼の発言は自民党から言わせれば、民主党に取って都合の良いことばかり言っているとしか考えられないことですが、まるで間違ったことを言っている訳ではありません。
 昨日のテレビでも山岡さんは民主党の会議で「参考人招致は全会一致が原則なので、そのようなことはさせない」と行って居ました。
 与党が衆参両院とも多数を占めて今の情勢で、自民党はどういう作戦を取れるのでしょうか。
 自民党がやれることは参考人招致を与党ににより許否されてとき、野党として出来るのは審議拒否かそれに類する行動しかありません。
 自民党政権時代と違って鳩山政権に優しい一部マスコミは、今の厳しい経済情勢の中で予算を通さねば日本は大変なことになると言っています。
 自民党政権のときも小沢さんが強引な国会運営を強硬して批判を浴びていましたが、鳩山政権での自民党の審議拒否は更に厳しい批判を浴びる ことになるかも知れません。
 そして世論調査で見るようにまだ国民の多くは鳩山政権に同情的です。
 一方自民党には党の再生とそのための参院選の勝利か善戦が目の前の問題として横たわっています。
   良く考えて!!自民党の国会対策
でも書きましたが自民党政権時代と違って鳩山政権攻撃は諸刃の剣で、下手をすると自民党がマスコミからの批判と言う返り血を浴びる可能性があります。
 今日の民主党大会、検察、マスコミの報道、世論の動きを見据えて作戦を誤らないようにすべきだと思います。
 自民党としては、そして日本に取っても自民党の再生は是非実現しなければならないと思います。
 鳩山政権への政治と金の問題の追及とともに、鳩山政権が日本の行く道を誤らせないように、堂々とした政策論議をして自民党の存在感を示すべきだと思います。
 与党が多数を持つ衆参両院でどのような動きをするか難しいところと思いますが、谷垣さんの適切な判断に待ちたいと思います。
 今回の民主党の敵失は、自民党の正念場でもあると思います。
 くれぐれも敵失の勢いに乗ってその判断を間違えないように願いたいものです。

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