普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

何故、今頃外国人参政権法案を提案するの?

2010-01-10 07:01:55 | 鳩山内閣

外国人参政権法案で政府提案の検討を指示 官房長官が総務相に
 永住外国人に地方参政権を付与する法案で、平野博文官房長官が原口一博総務相に、政府提案で通常国会に提出できるよう検討を指示していたことが9日分かった。民主党の小沢一郎幹事長も政府提案を主張しているが、党内の一部や連立与党の国民新党が反対のため今後、政府与党内で調整が本格化しそうだ。民主党の山岡賢次国対委員長も同日、鳥取市内の講演で「(同法案を)この国会で政府が提出し必ず成立させる決意で臨んでいる」と、今国会成立に意欲を示した。
 地方参政権の付与については、推進派の鳩山由紀夫首相は4日の年頭記者会見で「与党との調整が済めば(今国会に)提出したい」と述べていた。だが国民新党代表の亀井静香郵政改革・金融担当相は「在日外国人が密集するところでは、地域政治の生殺与奪を握られかねない」と、法案の閣議決定に賛成しない考えを示している

[私の意見]
 外国人参政権の最大の問題は如何に地方だけに限っても、それが国政に関わることが非常に大きいことです。
 現在、鳩山内閣を悩ませている、そしてそれが日米同盟にも影響しかねない、普天間基地の移転問題でも、沖縄県知事、名護市長の意見が大きな力を持っているからです。
 朝日新聞が今年は9府県で知事選 名護市長選は米軍移設が焦点
で、
 地方選でまず注目されるのが、今月24日投開票の沖縄県名護市長選。米軍普天間飛行場をめぐり、同市辺野古への移設を条件付きで容認し、自民、公明が事実上支援する現職と、移設反対派で民主、共産、社民、国民新が推薦する新顔の一騎打ちの見通し。結果は「5月までの移設先決定」を打ち出した鳩山由紀夫首相の判断にも影響を与える可能性がある
と指摘したように、地方選の結果が日本の安全保障の根幹に日米同盟の在り方まで関わって来るのです。
 そう言う鳩山さん自身が何故外国人参政権に拘るのでしょう?
 その他の問題でも、日本のエネルギー行政の根幹に関わる原発立地や運転、外国の軍艦の寄港など外交・軍事問題に関わることに関しても首長が決定権を持っています。
 これは(素人の悲しさで)名前は忘れましたが、韓国在留の韓国人の某大学教授も読売紙上で私と全く同じ意見を寄稿していたほど、どの国でも自国の利益を最優先するのは世界の常識だと思います。
 鳩山さんの友愛、「日本の領土は日本人だけのものではない」発言など個人的にどう考えても良いですが、日本の政治家として、特に首相はなおさらのこと、先ず日本の利益になることを優先すべきです。
 そんなに問題があり民主党内でも反対者が多い法案を何故今提出するのでしょう?
 今度の国会は鳩山さん、小沢さんの政治資金問題、普天間基地問題、経済再生に絡む予算編成の問題など、下手をすれば民主党政権の足元を揺るがせない問題山積です。
 そんなときに何故法案を出すのでしょう?
 少し勘繰れば、このような問題山積でごたこたしている国会の中で、国民やマスコミの関心逸れている間に、問題法案を滑り込ませようとしているのかも知れません。
 ただ一つ判るのは、同じ外国人参政権賛成の小沢さんの考えは鳩山さんと違うと思われることです。
 小沢さんの今までのやり方から考えると、全ては選挙の勝利のためには何でもすることです。
 誰が考えても選挙目当てのばら蒔きで経済の専門家から殆ど経済効果がないと思われている、子ども手当て、農家の戸別所得保障などその目玉政策、政権維持のためには考え方の全く違う社民党の抱き込みなどなど、そして政権獲得後の自民党支持の首長や団体の締めつけ。
 在日の外国人の参政権付与もこの流れで考えると、民主党の支持基盤を外国人まで拡大しようとしているとしか思えません。
 これは飽くまでも私の勘繰りですので、外れることを祈っています。
 いずれにしてもこと外交・安全保障に関わることは友愛精神以上に、日本国の利益を優先すべきだと思うのですが。
 それにしても前も書きましたが、衆院選後の世論調査で明らかになった、民主党を勝たせ過ぎたと後悔している国民の心配が外国人参政権付与のような形で現れはしないかと心配しています。
 それに対して、小沢さんの権力増大、自分の意志に反する党員の冷遇で、小沢さんの意見に反対でも沈黙している民主党員。
 唯一の頼みは自民党だけですが、谷垣さんの鳩山さん、小沢さんの資金問題追及ばかり言っているし、公明党はもともと外国人参政権賛成。
 後の頼りは亀井さん一人と言うのは日本人としては情けない話しだと思うのですが。
 とにかく亀井さん頑張って下さい。

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