毎日、産経、読売が世論調査の結果を発表しています。
今日は鳩山政権の目玉政策の生活保障問題に焦点を当てた読売の社説を中心に考えて見たいと思います。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091124-OYT1T01048.htm
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6100/koumoku/20091125.htm
・消費税値上げ
社会保障の水準を維持するためには消費税値上げ賛成62%で同じ質問を始めた04年7月以降で最高となった
一方鳩山内閣の方針は「今後4年間は消費税率を引き上げない」変わらないそうです。
今政府は大幅な財政収入減少に喘いでいます。
これで少子高齢化が加速する後4年間消費税をあげないで済むでしょうか。
・国の年金制度を、全体として、信頼していない66%
・国の年金制度について、あなたが不満に思っていること(複数回答、トップスリー)
将来どれくらいの年金をもらえるのかがわからない 52
社会保険庁による記録漏れや改ざんなどの問題がある 51
積立金の使い道や運用方法が不透明だ 48
社会保障の財源に不安があるとに、将来どれくらいの年金をもらえるのかがわからないと国民が不安に思うのは当然です。
・少子化対策・子育て支援で重視すべき方法、「保育所の増設や育児休業制度の拡充など子育て環境を整備する方法」68%、「それぞれの家庭に直接、給付金を支給する方法」28%
子ども手当ては鳩山内閣の最大の売り物でかつ最大の予算配分をしています。
それでも国民の評価はこれです。
私は5月の少子化対策こそ前向きな投資 のエントリーで、「政府の思い切った景気回復策」の対策の一つとして、少子化の解消に向けた思い切った投資として、産科医の増員、託児所や小学生のための学童クラブや児童館などの増設、育児休業制度の整備、出産や育児のための負担軽減、低所得者の減少、非正規社員の正規社員化による安心できる環境の整備などなど、やれること、やらねばならぬことはいくらもあるようです。
と書きました。
上記の様な待機者の多い、子どもたちのための施設や老人たちの施設の増設は景気回復への即効性もあり、しかも民主党が経済政策の中心としている地方の中小企業の支援策に繋がるなど、誰でも考えつくことですが、それが出来ぬのは民主党の最大の売り物の子ども手当てのこだわりから抜けられぬこと、「コンリクートから人へ」のスローガンに基づく、数々の公共工事の凍結・廃止の政府方針に反するからでしょう。
・後期高齢者医療制度に関しては、現行制度の根幹は維持すべきだと思う人が63%となった。「今の制度を廃止し、新しい制度を作る」は32%だった。
この問題を読売が何故取り上げたか判りませんが、この問題が起こったのは差別的だと言われた後期高齢者の名前と、その保険料の徴収方法として、当時大問題となっていた年金からの天引きでした。
これを自民党政権苛めに走っていたマスコミが取り上げ、それに当時の野党が乗ったのが真相で、正確に言えば該当者の約70%の負担が減る制度で、当時のブログでも書きましたが、私の場合も保険料減少、個人負担も2割から1割に減りました。
徴収方法も家内などはどうせ引かれるのだから銀行口座より年金から天引きの方が楽だと言っていました。
しかし負担が減る7割の人達の声はマスコミに出ることはありませんでした。
それでこの様に当時と意見が変わったのは、時間を置いて考えて見れば、現行の後期高齢者医療制度も悪くないなと判ったとと、内閣の中でも人気の高い長妻さんが同制度の改正を見送ったことかも知れません。
今から考えると当時の同制度反対の熱狂的な報道は何だったのでしょう。
・鳩山内閣支持率 毎日 64% 産経 62.5%
・マニフェストにこだわるべきではない:毎日69%、産経 91.5%
これで判るように国民は政治主導の行政改革の鳩山政権に対して高い支持を与え、問題あるマニフェストに寛容な評価をしています。
他国に与えるばかりとしか思えない友愛精神、上記のような問題だらけでも依然として拘るマニフェスト至上主義、貧弱と言うよりないに等しい経済成長政策、デフレーションと言う一方で予算削減ばかりが目立つ事業仕分け、外に眼を向ければ基本的かつ具体的な戦略の見えない対等まな日米関係や東アジア共同体構想などなど、鳩山さんは耳触りの良い事ばかり言って、下手をすれば国の方向を誤らせないようにして貰いたいと思うのですが。
鳩山さんは国民の支持があるうちに、不評の高速道路無料化、暫定税率の廃止、農家の個別所得保証制度、子ども手当て、高校の無料化などの目玉政策の見直しとともに、上記のような国民の不安を払拭するような、政策の見直しと国民への判りやすい説明をして貰いたいものです。
国民は不安を承知で民主党に政権を託したのですが、いつまでも「不安の民主党」では困ります。
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