普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

橋下さんの携帯の校内禁止令

2008-12-05 16:33:52 | 情報、マスコミ

・大阪府の橋下徹知事が表明した府内の小中学校での「ケータイ禁止令」が波紋を呼んでいる。
賛成意見
・ネットいじめや交流サイトを巡る犯罪など、子どもとケータイの「つきあい方」に悩んできた教育現場では歓迎
・「現場を後押ししてくれる発言。ありがたい」(中学校長)
・過剰な携帯の使用
 1日に3時間以上携帯を使う中学生は18・2%、高校生は29・5%。
 「メール受信時、3分以内の返信」を心がけている中学1年生は17・1%、小6でも16・8%

反対・疑問・慎重な意見
・「これだけ普及しているのに、学校で禁止するだけで実効力があるのか」教育関係者
 小学生の31%、中学生の58%、高校生の96%が携帯電話やPHSを利用
・「家庭との緊急連絡に必要では」「部活の連絡に使っているケースもある」
・携帯が普及し始めた数年前に学校内の公衆電話は撤去
・「行政が一方的に持ち込み禁止と言っても、無理がある」、「各家庭の事情を踏まえて市の指針を策定したい」仙台市
・「学校内での規制だけでは不十分」府内の中学校長
 同校では昨春から学校への持ち込みを禁止したが、今も学校裏サイトには「死ね」などの書き込みが続き、生徒間のトラブルは絶えない
(以上読売新聞
から抄録)

[私の意見]
 橋下さんも言っていたそうだが、私は基本的な問題は親の子育てのあり方だと思う。
1.先ず第一に携帯に関して子に携帯を与えることが、子供にとって本当に為になる事か否かだ。
 これはゲーム機やパソコンとも共通する問題だが、子供の好きなだけ与えることで、学業に悪い影響を及ぼしたり、我慢できない子に育ててその子供の将来に差し支えが来ないか。
 子供が将来止むを得ない事情でニートや非正規従業員になるのは致し方無い事だが、小中学校時代の携帯の過度の使用による勉強不足のために、不安定な生活な暮らしをしたり、或いは何事にも辛抱出来ずに直ぐに切れて警察の厄介になったりすることになっても、それを子供の責任で済ませられるか。
 このようなことは言わずとも判ることだが、戦後以来の子供本位、優しさはよいがそれが「行き過ぎた甘やかし」の風潮に家庭だけでなく日本全体が染まっているのではないのだろうか。
 それともう一つは共稼ぎ家庭の増大で、日常子供に接してやれない親の引け目や、その償いとしてつい子供に物を与え過ぎる傾向も子供を甘やかす風潮を増大させているような気がする。

 私は子供が中学生までの教育は親の完全な責任だと思う。
 だからプラバシーの関係もあるが、親は少なくとも子供が今どのような世界にいるかを把握して置くべきだと思う。(*注記)
 子供が携帯で親の目の届く範囲の世界にいることもあるとすれば、親の教育の責任を果たせないことになる。

2.次に子供に与える携帯の機能の内電話と、状況によれば子供の安全を保つためのGPS機能だけに絞られないかと言う事だ。
 電話機能があれば、家庭、生徒、学校の連絡の問題は解決できる。
 第二の問題は学校側や親側のニーズがあれば企業側もそれに対応してくれるのではないか。
 企業側としても子供の携帯の使用の問題について対応はしているようだが、メール機能を外す事はその営業成績に大きく影響してくるのでその対応は甘く成りがちのようだ。
 然し、事態の深刻化とともに企業倫理が問われること成りかねないので、本格的な対応をせざるを得ないだろうし、父兄、学校、地方自治体もそれを強く要求すべきだと思う。

 最近では子供の教育の最大の責任は家庭にあると言うのがやっと定説に成り掛けているようだが、正に小中学生に携帯を持たせるか否かも親の責任だと思う。

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*注記:プライバシーに就いて
 私は子供が中学生までは、プライバシーの名で子供が携帯をを通じて親の知らない世界に子供の居させるのは可笑しいと思う。
 パソコンも、家庭では親子共用にして、親も子供に見られて恥ずかしくないようにすべきだし、少なくとも小中学生も親の知らない世界で入ることがないようにすべきだと思う。