普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

高齢化社会で生きるために

2008-03-22 11:50:41 | 少子高齢化

 春分の日に久しぶりに娘夫婦と墓まいりにでかけた。
 前にも書いたが娘は新任教頭として某小学校に赴任と聞いて、その学校が荒れてないかと聞いて、良い学校だと聞いて安心した記憶がある。
 何故なら公立小中学校の教師にとって赴任した学校が良いか悪いかは運に任せるしかないのだ。

[学校の良否が決まる条件]
 墓まいりの車中でまた彼女の学校のその後の状況について聞いた。
 彼女は勤務する学校がうまく言っていること、そしてその理由として、次の条件を話した。
・都市部の学校に珍しく1学年1学級の小規模校であること
・小規模校のために教師に余計な負担がかかっているが、皆やる気でまた纏まっていること
・クラスの人員もある学年を除いて30人から35人と少人数で教師の眼が行き届いていること
・地域の人達が学校運営に積極的な参加していること
・逆に学校、市民生活センターが地域の人達と協力して地域の活動に協力していること。

 なお彼女は言わなかったがその他に学校の良し悪しは次の条件で決まるようだ。
・学校長の管理能力
・日教組のボスの存在の有無

[地域活動と老人パワー]
 たまたま彼女の学校は墓地の近くだったので、墓参り後彼女はわざわざ学校周辺まで車を廻して地域の自慢をした。
 正直言って私の見た限りでは、どこの地域とも余り変わらない町並みだったが、唯一目立ったのは、彼女の小学校、隣接する私立高校の塀にはそれぞれ小学生と高校の教師がボランティアで書いた絵で彩られていたし、小学校の直ぐ隣にある市民生活センターは「人情の街○○」キャッチフレーズが大きく掲げられていたので娘の自慢もなんとなく判った。

 娘の話では赴任後最初の卒業式での来賓が普通は10人そこそこなのに、卒業生が30数人に対して来賓が20名近くになったのに驚いて、如何に地域の人達が学校の運営に協力しているかに改めて感心したそうだ。
 特に彼女が言ったのは、その地域の活動のリーダー的な人達が私と同年代の70~80歳台の男性を中心に年寄りや若い奥さんたちが良く纏まっているそうだ。
 良く言われる若い奥さん中心のPTA活動にありがちな感情的なトラブルも甲羅の生えた年寄りの男性のお蔭で全くないそうだ。
 そして彼女の学校区以外の周辺地域では、学校内のいじめ、市民の犯罪の多発など問題行動が多いのに、彼ら達の活動のお蔭で、問題が殆どないそうだ。
 彼女の言うもう一つの特徴は校内外で活動する老人達の若々しいことだ。
 詰まり彼らの活動が彼らの若若しさの源になっているというのだ。

[いつまでも若さを保つために]
 多分、私のブログを見て頂いている方の殆どは、現役バリバリの方達と思うが、いずれ私ども年寄りが辿ってきた道を辿るのは間違いない事だ。
 それで将来の人生設計の参考のためににも、後になって後悔しないためにも聞いて頂きたいことがある。
・地域の活動に参加しよう
 それは前に書いたように地域の学校や地域の活動も良いが、地域での趣味のクラブ活動でも良いから家に閉じ籠もらないことだ。

・小さなストレスから逃げない事
 地域には色々の人達がいる。
 特に老人の中には身体は動かないのに口だけは達者で人のやることに一々文句を付ける人もいる。
 小母さんたちでも良く身体の動く人もいれば、知ってか知らずか人が動いているのに気づかないふりを決め込んでいる人もいる。
 それを見て頭に来て家に引っ込んでしまえば良いが、何も趣味のない人達のすることは一日の大半をテレビを見ることしかない?
 そのテレビで見たが、テレビを見る間の脳は完全に休止の状態だそうだ。
 これが毎日続けばどうなるかは考えなくても判ることだ。
 それと一つ男性の場合で言えば、家で何もしない存在は奥さんにとってストレスを増す事になるかも知れない。
 所謂「濡れ落ち葉」や「粗大ごみ」にならないようにしなければならない。

・趣味のクラブ活動に参加すること
 地域活動や学校の運営の参加など世の中の為になる活動も、社会のためにも自分の為にも是非参加すべきだと思うが、それには限度がある。
 その活動が自分にとって大きなストレスを産むときだ。
 会社勤めのときは生活のために耐えねばならぬこともあろうが、年金生活に入ればそんな時にはあっさりそれから逃げることだ。
 その時に役立つのが本人に趣味があるときだ。
 特に男性の場合は料理などの趣味は奥さん孝行の一助になるだろう。
 然し、この時も前に書いた様に家に閉じ籠もる弊害を避けるために、是非趣味の会に入り外界との接触を保つことだ。
 そして年をとってもいつも色々な人達とお喋りをして視野を拡げることだ。

[定年後に備えて]
 特に次の人生設計を考え始めると思う40台後半の人達にいつまでも若若しい老後を送るためのヒントを並べてみる。
・自分の趣味を持つ準備を始める
 40台後半からから始めれば、片手間にやっても定年時は15年近くの経験をすることになり、定年後に趣味の会に入っても中心的な存在としてその会の運営に貢献できる。
 人によっては指導的立場に立てるかも知れない。
 社会貢献であれ趣味であれ、自分が他人さまに役立つていると思えるのが本人の生き甲斐なると思う。

・趣味は出来るなら、頭、手、足を使うもの三つを持つのが望ましい
 詰まり老後の体力の保持とぼけの予防だ。
 毎日家で木彫りとか、登山に行かない日は一日中ぼんやりなど避け、変化のある毎日を送くるのは若さを保つ秘訣と思うのだが。

・健康生活にシフトする
 現役の時は生きるためには、運動不足になり、暴飲暴食も判っていとしなくてはならないことも多い。
 然し、身体のメンテナンスの面から言えば、老化が本格的に進行しだす40台後半からの体調の管理が大きくその後の健康に影響してくる。
 40台後半と言えば社会生活で一番責任を伴い、そして最も忙しいときだが、ここは何とかうまく調整して貰いたいものだ。
 私どもは現役時代の不摂生で、早死にした多くの人達を見ている。
 中にはやっと年金を貰える年に死んでしまった人もいる。
 仕事に殉じるのを本望と思う人もいるかもしれないが、そうとは思うわない方は是非年寄りの申し送りを将来の生活設計のヒントにして頂ければと思う。
 

参照:中高年の方へ(設備と人体の健康)

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