BCが終わりました。Bloodhorseに載ってる順で振り返ります。
クラシックはMucho Macho Manが勝ちました。Will Take ChargeとDeclaration of Warの猛追をしのぎ、ハナ差での勝利です。
Mucho Macho Manは2歳時からそれなりに走っていた馬なのですが、3歳時はケンタッキーダービーで3着、昨年4歳時のBCクラシックで2着等、大きなところは勝てず、初GI勝利は前走のオーサムアゲインSでした。そこから一気に頂点に立ちました。
父はBCジュヴェナイルの勝ち馬でエクリプス賞2歳牡馬チャンピオンのMacho Uno。その父はGI6勝でエクリプス賞年度代表馬のHolly Bullです。マニアックなHimyar系で、スピード馬Dr. Fagerの父Rough'n Tumbleを通る父系です。これでこの父系の後継種牡馬が確保できました(カナダのクラシック、プリンスオブウェールズSのHarlem Rocker、1戦1勝のMacho Rocketが種牡馬入りしているようですが)。
Mr. Prospector 4 x 4、Grey Dawn 5 x 5があります。Grey DawnはステイヤーのHerbager産駒のマイラーでした。そのHerbager側は強くは生きてないですが(それでもVanilleとVatoutの3/4同血クロスが生きている)、Blenheim、Mumtaz Mahal、Case Ace、Blue Larkspurで強固にMr. Prospectorクロスと結合しています。そのMr. ProspectorとGrey DawnはTwo Punch内で同居。
父母のバランスが取れたいい配合なのですが、Djebel - Tourbillon - Ksar - Bruleurが重厚なスタミナの上、結合するのが10代目と奥の方なので、目覚めるのに時間がかかりそうな感じがありました。
ターフはBallydoyleのMagicianが勝ちました。
愛2000ギニーを完勝しましたが、セントジェイムズパレスSでは殿負け。そこから久々のレースで4Fの距離延長に耐えました。
父Galileo×母父Danehill系の組み合わせで、Raise a Native、Buckpasserがクロスしているものの、Sadler's Wellsが全開し、Irish Riverとの相性の良さも生かしているので、タフなコンディションでなければ距離はある程度持ちそうな感じがありました。
マイルはWise Danが連覇。
前走、まさかの敗戦で連勝が9で止まりましたが、力強い競馬で、北米最強マイラーを印象づけました。最近は勝てそうなレースしか出ないような物足りないレース選択でしたから、ここを勝たなければ意味がないところをきっちりと勝ちました。これで2年連続エクリプス賞年度代表馬も堅いんじゃないでしょうか。
Silent Name産駒Silentioが3着に入っていますね。Olympic Gloryは10頭立ての9着。
スプリントはSecret Circleが勝ちました。
父は9.5Fピムリコスペシャルの勝ち馬Eddington、母父は9FのGII2勝のDixieland Bandで、Alibhai - Hyperionが生きていて、スプリンター配合ではなく、実際8.5Fとマイルの重賞を勝っています。6Fでも勝ち星があるのですが、この距離での重賞勝利は今回が初めてです。
ジュヴェナイルはStreet Cry産駒New Year's Dayが勝ちました。3戦2勝のようですね。
父はこのレース3着で、産駒にジュヴェナイルとケンタッキーダービーの両方を勝った唯一の馬ストリートセンスがいます。New Year's Dayは母父がDixieland Band産駒でストリートセンスと同じパターンです。が、Mr. Prospectorクロスがあったり、New Year's Dayの方が2歳戦は向きそうですね。
ジュヴェナイルフィリーズはRia Antoniaが勝ちました。1位入線She's a Tigerの降着によるものです。
重賞3勝のRockport Harbor産駒で、その父はUnbridled's Song。こちらもMr.Prospectorクロスがあります。不満なところはありますが、5連のOlympiaってのは見た記憶がないです。
ジュヴェナイルターフはイギリスからの遠征馬Outstripが勝ちました。
父Exceed and Excel×母父El Pradoで、DanehillとSadler's Wellsのニックスです。母がかなり強烈な配合ですね(Asi Siempre)。Lady CapuletとTurkish Treasureの3/4同血にHail to Reason、Nearcoといったところで、父母が同血に近いです。Lady Capulet内でクロスされているのはMahmoud、Pharamond、Sir Gallahad = Bull Dog、Alcibiadesで、こういったところを完全に生かした上にTom Fool、Princequilloを加えています。細かい点では不満はあっても、大きな流れとしては上手くできてると思います。
長くなるのでその2に続く。
クラシックはMucho Macho Manが勝ちました。Will Take ChargeとDeclaration of Warの猛追をしのぎ、ハナ差での勝利です。
Mucho Macho Manは2歳時からそれなりに走っていた馬なのですが、3歳時はケンタッキーダービーで3着、昨年4歳時のBCクラシックで2着等、大きなところは勝てず、初GI勝利は前走のオーサムアゲインSでした。そこから一気に頂点に立ちました。
父はBCジュヴェナイルの勝ち馬でエクリプス賞2歳牡馬チャンピオンのMacho Uno。その父はGI6勝でエクリプス賞年度代表馬のHolly Bullです。マニアックなHimyar系で、スピード馬Dr. Fagerの父Rough'n Tumbleを通る父系です。これでこの父系の後継種牡馬が確保できました(カナダのクラシック、プリンスオブウェールズSのHarlem Rocker、1戦1勝のMacho Rocketが種牡馬入りしているようですが)。
Mr. Prospector 4 x 4、Grey Dawn 5 x 5があります。Grey DawnはステイヤーのHerbager産駒のマイラーでした。そのHerbager側は強くは生きてないですが(それでもVanilleとVatoutの3/4同血クロスが生きている)、Blenheim、Mumtaz Mahal、Case Ace、Blue Larkspurで強固にMr. Prospectorクロスと結合しています。そのMr. ProspectorとGrey DawnはTwo Punch内で同居。
父母のバランスが取れたいい配合なのですが、Djebel - Tourbillon - Ksar - Bruleurが重厚なスタミナの上、結合するのが10代目と奥の方なので、目覚めるのに時間がかかりそうな感じがありました。
ターフはBallydoyleのMagicianが勝ちました。
愛2000ギニーを完勝しましたが、セントジェイムズパレスSでは殿負け。そこから久々のレースで4Fの距離延長に耐えました。
父Galileo×母父Danehill系の組み合わせで、Raise a Native、Buckpasserがクロスしているものの、Sadler's Wellsが全開し、Irish Riverとの相性の良さも生かしているので、タフなコンディションでなければ距離はある程度持ちそうな感じがありました。
マイルはWise Danが連覇。
前走、まさかの敗戦で連勝が9で止まりましたが、力強い競馬で、北米最強マイラーを印象づけました。最近は勝てそうなレースしか出ないような物足りないレース選択でしたから、ここを勝たなければ意味がないところをきっちりと勝ちました。これで2年連続エクリプス賞年度代表馬も堅いんじゃないでしょうか。
Silent Name産駒Silentioが3着に入っていますね。Olympic Gloryは10頭立ての9着。
スプリントはSecret Circleが勝ちました。
父は9.5Fピムリコスペシャルの勝ち馬Eddington、母父は9FのGII2勝のDixieland Bandで、Alibhai - Hyperionが生きていて、スプリンター配合ではなく、実際8.5Fとマイルの重賞を勝っています。6Fでも勝ち星があるのですが、この距離での重賞勝利は今回が初めてです。
ジュヴェナイルはStreet Cry産駒New Year's Dayが勝ちました。3戦2勝のようですね。
父はこのレース3着で、産駒にジュヴェナイルとケンタッキーダービーの両方を勝った唯一の馬ストリートセンスがいます。New Year's Dayは母父がDixieland Band産駒でストリートセンスと同じパターンです。が、Mr. Prospectorクロスがあったり、New Year's Dayの方が2歳戦は向きそうですね。
ジュヴェナイルフィリーズはRia Antoniaが勝ちました。1位入線She's a Tigerの降着によるものです。
重賞3勝のRockport Harbor産駒で、その父はUnbridled's Song。こちらもMr.Prospectorクロスがあります。不満なところはありますが、5連のOlympiaってのは見た記憶がないです。
ジュヴェナイルターフはイギリスからの遠征馬Outstripが勝ちました。
父Exceed and Excel×母父El Pradoで、DanehillとSadler's Wellsのニックスです。母がかなり強烈な配合ですね(Asi Siempre)。Lady CapuletとTurkish Treasureの3/4同血にHail to Reason、Nearcoといったところで、父母が同血に近いです。Lady Capulet内でクロスされているのはMahmoud、Pharamond、Sir Gallahad = Bull Dog、Alcibiadesで、こういったところを完全に生かした上にTom Fool、Princequilloを加えています。細かい点では不満はあっても、大きな流れとしては上手くできてると思います。
長くなるのでその2に続く。