うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

凱旋門賞感想

2009-10-05 20:48:53 | 競馬日記
いやあ、強い。本当に強い。Sea the Starsの強さに酔いしれました。

Sea the Starsは凱旋門賞を勝った初めての英2冠馬ですね(記事)。2000ギニー、ダービー、コーラルエクリプス、英インターナショナルS、愛チャンピオンS、凱旋門賞のGI6連勝は偉大すぎます。GI7連勝を達成した馬にはロックオブジブラルタルがいますが、全て7Fか8FのGIでした。Sea the Starsは8F、10F、12Fですから強さとともに万能性も光ります。
次はBCクラシックに出るかどうか。これを勝てばとんでもないことになりますが、もう十分強さを証明したじゃないか、という声も多く、使うかどうかはまだ分かりません。

2着は3年連続でYoumzain。一昨々年はニエル賞で後の凱旋門賞馬Rail Linkの2着ですから、4年連続に近いですね。次走はカナディアンインターナショナルで、その次にJCを予定しているそうです(記事)。

3着はCavalryman。ロンシャン巧者のフランス3歳馬は侮れません。ドバイでオフを過ごしてサイード・ビン・スルールのところに移籍するみたいですね。スルール師は多くの実績馬を移籍で獲得している割に最近はそれに見合った実績を残しているように思わないので、この移籍はどうなんでしょうか。

4着はConduit。実力馬ですね。BCターフを2分23秒台の時計で勝ったとは言っても本来はもっと馬力勝負の馬だと思っています。

5着はDar Re Mi。牝馬最先着でStacelitaに勝ちを譲った前走の鬱憤は晴れたのではないでしょうか。次はBCフィリー&メアターフでしょうかね。

6着はFame and Glory。Sea the Starsとの格付けは終わったように思います。

7着はLa Boum。今年未勝利、GI未勝利の身でこのメンバー相手ですから十分に健闘したと言えるでしょう。

8着はStacelita。Sea the Starsにひねりつぶされました。

Sea the Stars勝つ

2009-10-04 23:33:08 | 競馬日記
Sea the Starsは凱旋門賞を勝った模様です(記事)。
まだVTRは確認していませんので早く見たいです。レースの映像は公式サイトで見られるようになるはずです。

それにしても凄い馬です。NashwanNijinskyが跳ね返されたロンシャンまで克服してしまいました(Nashwanは前哨戦ニエル賞で負けて引退)。
このクラスの馬を探そうとしたらSea Birdまでさかのぼらなければならないんじゃないでしょうか。

追記:
映像見ました。前半、行きたがるそぶりを見せ前の方に行ったものの、19頭立てででごった返す中、一旦ポジションを下げ、中団の内を進み直線では正確に進路を確保し、完璧に抜け出しました。凄い馬です。ミックの冷静な手綱さばきも光りました。その手綱さばきに完璧に答えるSea the Starsとともに近年のベストコンビだと思います。直線で馬群を捌いて抜け出してくる様は芸術でした。

凱旋門賞

2009-10-03 23:10:54 | 競馬日記
凱旋門賞の出馬表が発表されています(出馬表)。
Sea the Starの名前がちゃんとありますね。突然大雨でも降ればスクラッチがあり得るのかも知れませんが。前走、アンフェアなジャッジメントで勝ちを逃したDar Re Miも出走予定のようです。

ジョッキー、トレーナーを見れば、もちろんオックス管理のSea the Starsの鞍上はミック・キネーン。エイダンは3頭しか馬を出していません。主戦のムルタはFame and Glory。凱旋門賞7勝のアンドレ・ファーブルは意外にもGodolphinのCavalryman1頭だけ。鞍上はもちろんデットーリ。サー・マイケル・スタウトのKジョージ馬Conduitの鞍上はいつも通りムーア。おなじみのペリエは昨年の仏ダービー馬Vision d'Etatに乗ります。Vision d'Etatは現在の仏リーディングジョッキーであるメンディザバルが連続して乗っていたのですが、2走前からペリエに乗りかわっています。メンディザバルが乗るのはTangaspeedというよく知らない馬。馬に恵まれませんね。リーディング2位のパスキエが乗るのは前走バーデン大賞典勝ちのGetaway。3位のスミヨンは骨折療養中。復活したキーレン・ファロンは昨年の2着馬Youmzainに乗ります。ルメールはいつも通りStacelitaとのコンビです。昨年優勝のZarkavaの馬主アガカーン殿下とロワイエ=デュプレ調教師のコンビからはBeheshtamのみが出走します。スミヨン不在でルメールはいつものパートナーStacelitaであるため鞍上はモッセ。

シーニックブラストについて

2009-10-01 19:36:21 | 競馬日記
シーニックブラストについて藤井正弘さんが血統解説をしていますね(記事)。
藤井さんの血統解説をしばしば大批判してしまうのですが()、今回は特に批判する気はなく、こうした方がもっといいんじゃないの?という話です。

シーニックブラストの父ScenicがメルボルンC馬からスプリンターまで出す万能種牡馬であることを指摘しているのはいいでしょう。これは見逃してほしくなかった点です。シーニックブラストの兄弟にも触れているのも好ましいです。「雑草型が主流の?」という部分は何を持って雑草型とするのかにはいろいろ見方がありますが、藤井さんは過去にSilent Witnessを雑草型としていたので過去の文章に責任を持ったと考えれば好ましいことですし、いろいろ見方があるという部分を「?」で表現したと考えてもいいかもしれません。母内Princely Giftに気づいているところも評価できます。

惜しいのは「スプリンターズSで不振のノーザンダンサー父系」という部分です。Northern Dancer系は2着ならそれなりに多く、GIに格付けされてからの19回で7回の2着があります(その中にはアグネスワールドのような世界的スプリンターと言っていい馬も含まれます)。そして昨年とうとうスリープレスナイトがその壁を突き破り、勝利しました。
この辺のことをうまく説明しておけば、何着になっても自分の分析が当たっていたかのように言えてしまうのではないでしょうか。予想屋というのは自己弁護がうまくないとやっていけません。外れても当たっていたと言える部分を作っておかなければ信頼性が下がってしまいます。その辺が私がほとんど予想を書かずに結果の解説ばかりである理由です。予想を書いて外れたときに、負けを認めたり、自己弁護をしたりするのが面倒です。怠惰と責任逃れですね。そんなわけで批判もするけど応援もしています。

重賞回顧(9月20日)

2009-10-01 00:12:34 | 競馬日記
ユーロC(GIII)はOasis Dream産駒Querariが勝ちました。Oasis Dreamが出した16頭目の重賞勝ち馬です。叔母Quilangaはプシケ賞(GIII)の勝ち馬。祖母は独1000ギニー馬。

フェデリコテシオ賞(GIII)はDaylami産駒Voila Iciが勝ちました。父Dalakhani×母父Sadler's Wellsはニックスと言っていいんじゃないかとおもいますが、父Daylami×母父Sadler's Wells系の間にもニックスが成立するみたいですね。

ウッドバインのGIです。
ノーザンダンサーターフSはA.P.Indy産駒Just As Wellが勝ちました。1位入線したMarsh Side(一昨年JCに参戦するつもりがネッパツで取り消しましたね)が降着を食らいました。確かにこの馬が内にささったせいでChamps Elyseesが追えなくなっていますから仕方がないと思います。Just As Wellの半妹には重賞2勝のWinter Viewと1000ギニーで人気になったGI2勝馬Rainbow Viewがいます。Raven's PassE Dubaiが近親におり、なかなか活力のある牝系です。

同じく芝のウッドバインマイルはChester House産駒Venturaが勝ちました。GI3勝目。ここ8戦連続連対で、非常に安定しています。