うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

シーニックブラストについて

2009-10-01 19:36:21 | 競馬日記
シーニックブラストについて藤井正弘さんが血統解説をしていますね(記事)。
藤井さんの血統解説をしばしば大批判してしまうのですが()、今回は特に批判する気はなく、こうした方がもっといいんじゃないの?という話です。

シーニックブラストの父ScenicがメルボルンC馬からスプリンターまで出す万能種牡馬であることを指摘しているのはいいでしょう。これは見逃してほしくなかった点です。シーニックブラストの兄弟にも触れているのも好ましいです。「雑草型が主流の?」という部分は何を持って雑草型とするのかにはいろいろ見方がありますが、藤井さんは過去にSilent Witnessを雑草型としていたので過去の文章に責任を持ったと考えれば好ましいことですし、いろいろ見方があるという部分を「?」で表現したと考えてもいいかもしれません。母内Princely Giftに気づいているところも評価できます。

惜しいのは「スプリンターズSで不振のノーザンダンサー父系」という部分です。Northern Dancer系は2着ならそれなりに多く、GIに格付けされてからの19回で7回の2着があります(その中にはアグネスワールドのような世界的スプリンターと言っていい馬も含まれます)。そして昨年とうとうスリープレスナイトがその壁を突き破り、勝利しました。
この辺のことをうまく説明しておけば、何着になっても自分の分析が当たっていたかのように言えてしまうのではないでしょうか。予想屋というのは自己弁護がうまくないとやっていけません。外れても当たっていたと言える部分を作っておかなければ信頼性が下がってしまいます。その辺が私がほとんど予想を書かずに結果の解説ばかりである理由です。予想を書いて外れたときに、負けを認めたり、自己弁護をしたりするのが面倒です。怠惰と責任逃れですね。そんなわけで批判もするけど応援もしています。

重賞回顧(9月20日)

2009-10-01 00:12:34 | 競馬日記
ユーロC(GIII)はOasis Dream産駒Querariが勝ちました。Oasis Dreamが出した16頭目の重賞勝ち馬です。叔母Quilangaはプシケ賞(GIII)の勝ち馬。祖母は独1000ギニー馬。

フェデリコテシオ賞(GIII)はDaylami産駒Voila Iciが勝ちました。父Dalakhani×母父Sadler's Wellsはニックスと言っていいんじゃないかとおもいますが、父Daylami×母父Sadler's Wells系の間にもニックスが成立するみたいですね。

ウッドバインのGIです。
ノーザンダンサーターフSはA.P.Indy産駒Just As Wellが勝ちました。1位入線したMarsh Side(一昨年JCに参戦するつもりがネッパツで取り消しましたね)が降着を食らいました。確かにこの馬が内にささったせいでChamps Elyseesが追えなくなっていますから仕方がないと思います。Just As Wellの半妹には重賞2勝のWinter Viewと1000ギニーで人気になったGI2勝馬Rainbow Viewがいます。Raven's PassE Dubaiが近親におり、なかなか活力のある牝系です。

同じく芝のウッドバインマイルはChester House産駒Venturaが勝ちました。GI3勝目。ここ8戦連続連対で、非常に安定しています。