ケンタッキーダービー

ケンタッキーダービーは人気薄Mine That Birdが勝ちました。私は全くノーマークで、そもそもこんな馬が出ていたことに気がつきませんでした。前走、前々走とサンランドパークのダートを使って勝てませんでした。
で、勝たれてみるとなるほどと思う人も多いんじゃないでしょうか。Mr. ProspectorもNorthern Dancerもゼロ遺伝を使った近親交配ですし、NashuaとNative DancerでMr. Prospector全開にしています。
母父はSmart Strike。昨年まで２年連続リーディングサイアーですが、今年はケンタッキーダービー馬の父という勲章を手にしました。

ついでに他のアメリカのGI。
芝のウッドフォード・リザーヴ・ターフ・クラシックSはSpend a Buck産駒Einsteinが勝ちました。前走はオールウェザー（プロライド）のサンタアニタHを勝っています。

ダートの牝馬戦ヒューマナ・ディスタフはMonarchos産駒Informed Decisionが勝ちました。前走はこちらもオールウェザー（ポリトラック）のヴィネリーマディソンSを勝っています。

ケンタッキーダービーはダート戦をステップに使った馬が勝ち、同日にチャーチルダウンズで行われた芝とダートのGIはどちらも前走オールウェザーのGIを勝った馬が勝ちました。レースの選び方が複雑になってきています。

Urban Seaが凄すぎる

2000ギニーはSea the Starsが勝ちました。母は今年３月に死亡した（ブログ） アーバンシー 。４頭目のGI馬を出したことになります。ここまで名競走馬かつ名繁殖牝馬だった馬はいるのでしょうか（注）。まだ産駒が残っていますから、５頭目に期待しましょう。

以前ブログを書いた時点では血統表をよく見ていないが悪くはないという評価でしたが（ブログ）、Princequilloのクロスが最前面で母の傾向を生かしています。他には母方Bahram（英３冠馬）、War Admiral（米３冠馬、Princequilloとの相性の良さはAllegedで実証済み）、Aurola（Alycidon = Acropolis全兄弟の母）など。父Cape Crossであることから距離の不安もささやかれていますが、12Fもこなせるかもしれませんね。

注：
４頭以上のGI馬を出した繁殖牝馬はDahlia、Fall Aspen、Toussaud、Hasiliに続く５頭目。Hasiliは５頭のGI馬を生んでいますが、自身はGI未勝利。他の３頭は競走馬としてもGIを勝ってはいますが、競走成績で"凱旋門賞馬"を上回ることが出来るのはKジョージ２勝を含むGI11勝のDahliaのみでしょう。