うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

お見事

2007-11-12 23:24:22 | 競馬日記
ダイワスカーレットが見事な逃げ切りでした。
1000mのラップは60.6秒。これは今年で12回目となる2200mでのエリザベス女王杯で上から5位タイであり、エリザベス女王杯の平均ペースと言っていいでしょう。ここからペースを落として一息入れるのですが、これに反応したのはルメールのフサイチパンドラだけでした。ダイワスカーレットの直後にポジションを取っていたアサヒライジングも本当なら一緒に仕掛けなければならないはずなのですが、鞍上が鞍上だけに期待するだけ無駄でした。あとは上がり3Fを34.1でまとめていつも通りの勝利でした。いつもと違うのはラストから4F目も11秒台を記録したところでしょうか。スピード持久力に優れているところを見せました。非常に強い競馬だったと思います。
ただ、直線の入り口で外によれ気味になるのはいつも気になります。桜花賞でもウオッカに接触しそうになりました。これだけ強い馬ですから、100%を目指して欲しいです。

アサヒライジングもダイワスカーレットの勝利を見事に演出しました。
出遅れて2番手からの競馬になり、途中でペースが落ちたところでフサイチパンドラがまくり気味に上がってきたのに反応せずダイワスカーレットに楽をさせ、瞬発力的に4角でダイワスカーレットの前にいなければチャンスゼロなのに仕掛けず、ダイワスカーレットが外によれたときに見事に振られてフサイチパンドラに迷惑をかけました。アサヒライジング(に乗っていた騎手)が邪魔をしなければフサイチパンドラはもっといい競馬ができたんじゃないでしょうか。
鞍上が鞍上だけにいやな感じは初めからありましたが、出遅れた瞬間に桜花賞のときのショウナンタレントを思い出しました。あのときもダイワスカーレットの勝利を見事に演出しました。

フサイチパンドラのルメールは見事な騎乗でした。
フサイチパンドラはほぼ力を出せたんじゃないでしょうか。他の馬たちが脚質的な弱点や騎手の気合い不足で従順にダイワスカーレットについて行っている中、ダイワスカーレットがペースを落としたことを察してまくって行ったのは見事でした。先行脚質のアサヒライジングのアシストがあればもっと良かったのですが。

ダイワスカーレットとは何か

2007-11-08 23:45:33 | 競馬日記
ダイワスカーレットはなぜ勝てるのでしょうか。エリザベス女王杯での作戦はどうなんでしょうか。
安藤勝己騎手の発言を中心に考察したいです。

まず、半兄ダイワメジャーとの比較。スポニチの記事です。
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2007/10/11/03.html
言っていることは、「ダイワメジャーとダイワスカーレットは全然違う」、「ダイワメジャーは平均ペースで先行し、並んでからまた伸びる」、「ダイワスカーレットは上がり3Fでいつも33秒台を使ってくれる」ってことです。ダイワメジャーとは違うのですから、ダイワスカーレットのことを平均ペースで先行するタイプだとは思っていないのでしょう。
で、実際にどう乗ったかは同じ記事の中にあります。「桜花賞ではワンテンポ早く動いて、向こうに脚を使わせる競馬をした」とのこと。ちなみに桜花賞のペースは超スローでした。ローズSや秋華賞では、超スロー、実質スローペースで先行、直線に向いたときには差し馬(ウオッカ、ベッラレイア)からセーフティーリード確保し、そのまま33秒台の脚で押し切りました。また、秋華賞で、2F目で10秒台のスプリットを刻み、途中あり得ないほど緩んだとは言え、ラストから2F目で11.1秒という速いスプリットを記録したのはダイワスカーレットのスピードと柔軟性の現れでしょう。「乗り味の柔らかさ」を特徴に挙げています。

ラジオNIKKEIでは、秋華賞では「途中すごく遅いと思ったが、自分から早めにスパートした」と語っています。
http://keiba.radionikkei.jp/news/20071107K20.html

エリザベス女王杯でどう乗りたいかです。まず中日スポーツ記事。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/race/news/CK2007110702062408.html
「カギはレース展開。ダイワスカーレットにぴったりの流れになればやれる」とのことです。ダイワスカーレットの流れというのは、ダイワメジャーではないので平均ペースの先行ではないです。これまで勝ってきたレースの展開こそ、ダイワスカーレットにぴったりの流れでしょう。また秋華賞は「やや強引なレース」だったそうです。

デイリースポーツでは「まず先行。後ろの馬を待つことはない」と語っています。
http://www.daily.co.jp/horse/2007/11/08/0000732997.shtml
後ろの馬を待たずに早めにスパートするということでしょうか。

ニッカンスポーツでは「ここで仕掛けたら止まらないという位置でスパートするだけ」と語っています。
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20071108-280209.html
スパートするタイミングが鍵です。それに対してウオッカの松田国英調教師は「4角でスカーレットとの差が1秒以内かどうか」がウオッカが勝てるかどうかのポイントに挙げています。やはりダイワスカーレットが早めにスパートすると想定しているのでしょうか。そしてダイワスカーレットをウオッカの射程圏内に入れられるかがポイントだということでしょう(でも桜花賞のときのように4角までに脚を使わされるのも避けたいところです)。

サンスポでは「自分のリズムで走ることだけを心がける」と語っています。
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200711/ke2007110808.html
また秋華賞は「変なペースになってしまった」と語っています。

井崎脩五郎氏は「秋華賞でのダイワスカーレットは余裕のない勝利だった」と分析しています。
http://mainichi.jp/enta/keiba/isaki/news/20071107org00m050017000c.html
これは「強引なレース」だったり、「変なペースになってしまった」こともあるでしょう。

ダイワスカーレットは今まではスローの流れで先行し、早めスパートで上がり3F33秒台の脚を使って後続を封じ込めてきており、これが今のところダイワスカーレットに合った展開と考えられるのではないでしょうか。
エリザベス女王杯は、今まで走った最長距離より200m長くなりますし、直線は秋華賞の時より長いですし、他にも先行タイプの馬がいます。この馬が今まで通りのリズムで走れるのかがやはりポイントになるでしょう。もし今までと違うリズムになった場合、どのように対応するのかも楽しみになってきます。

ウォンバットが来た!

2007-11-02 21:36:23 | 日記
五月山動物園にオーストラリアからウォンバットが来たようです(記事五月山動物園)。

非常にうれしい知らせです。私が会いに行ったときには5頭いたのですが、その後ティアちゃんとさくらちゃんが亡くなり、ワインくん、ワンダーちゃん、さつきちゃんの3頭になっていました。

また会いに行きたいです。