うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

アグネスタキオン産駒GI勝利

2006-05-08 20:14:53 | 競馬日記
NHK杯はアグネスタキオン産駒のロジックが勝ちました。
見事にはまった感じです。
トサミドリ、シンザン、サクラユタカオー、アグネスタキオンと日本で実績のある血を代々かけていった配合です。IK的な五十嵐氏理論に傾倒し過ぎている人は血の質とか、父の血の活かし方とか、いろいろ文句を言いたくなるかもしれませんが、レースのうまさを追求するのも配合の一つの方法だと思います。五十嵐氏理論的に考えても、日本適正の高さと少ないクロス馬で母内をまとめている点は大きな長所として認めるべきでしょう。それにしても、内国産の種牡馬が4段付けされているGIホースは極めて珍しいのではないでしょうか。
ロジックの今までの競走成績はNHK杯を加えると1着3回、2着2回、3着3回ですべて3着以内です。極めて堅実です。今までに戦ってきた相手もフサイチリシャール、ドリームパスポート、メイショウサムソン、イースター、グロリアスウィーク、ファイングレイン、マイネルスケルツィなど、この世代を代表する面々です。勝ち味には遅かったですが、最後の一押しは騎手の技量を含めた展開面の利でカバーできました。
1着がアグネスタキオン産駒、2着3着がフジキセキ産駒でした。今年の3歳GI戦線を見ると、3着以内に入ったサンデーサイレンス産駒は桜花賞2着のアドマイヤキッスと皐月賞3着のフサイチジャンクだけです(昨年の2歳GIを加えても、阪神JF3着のフサイチパンドラが増えるのみ)。サンデーサイレンス最後の世代は苦戦ぎみです。


ケンタッキーダービーは順当にBarbaroが無敗で制しました。
1番人気Brother Derekは離された4着でした。
それにしてもBarbaroの母系、Phalaris×St. Simon×ダミーを3回連続0交配ってのはお見事です。

ケンタッキーオークスはLemon Drop Kid産駒のLemons Foreverが勝ちました。母系はアルゼンチン出身です。

2000ギニーはGranderaの半弟のGeorge Washingtonが人気に応えました。4代血統表ですべて違う父系を用いているのがすばらしいです。
私が2歳時分から注目してきたHoratio Nelsonは8着でしたが、George Washingtonもデインヒル産駒で0遺伝です。
BarbaroもGeorge Washingtonも同じ生産者なそうですが、両馬とも見事な配合です。

1000ギニーはSpeciosaが勝ちました。こちらはDanehill Dancer産駒です。
ヨーロッパではデインヒル系は非常に強いですね。
母系に配されたAlleged、Vaguely Nobleがただ者ではない雰囲気をただよわせています。Bold Rulerと同牝系です。

SAJCサウスオーストラリアンダービーはTestafiableが勝ちました。
父のテスタロッサは日本で京王杯スプリングカップ(5着)と安田記念(16着)を走りました。配合的に注目していた馬なのですが、日本での競走成績はあまり振るいませんでした(安田記念の予想を読み返すと、◎ジョウテンブレーヴ、○フェアリーキングプローン、▲テスタロッサ、△スティンガー、△トロットスターで大外しでした。ジョウテンブレーヴが大好きだったんですよ)。GIホースが出て嬉しく思います。

シンザンの血が入っている馬がGIを勝ったので、長々と書いてしまいました(マイル戦なのにトロットスターに印をうっているのにも注目)。


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2 コメント

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TBありがとうございました。 (オオハシ)
2006-05-09 23:21:22
いつもお世話になっております。TBありがとうございました。



TBを付けて頂く前にmuch_better様のこの記事を拝見していたのですが、世界各地のクラシック勝ち馬のツボとなる部分を押さえていらっしゃって、こちらからTBさせて頂きたかった位でした。



アグネスタキオン産駒、GI勝ち馬となってよかったです。それにしても、ロジックは累代の種牡馬がシブいですね。



あと、欧米のクラシックは、中島理論的良馬が毎年結構頑張っている印象があり、中島理論使いとしては嬉しいところです。



ではでは♪
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駄文失礼しました (much_better)
2006-05-11 00:29:10
ややや、先に読まれていましたか・・・。

なかなかまとまらない思考と、まとまってなくてもとりあえずupしてしまういい加減さを持ち合わせていまして、一回upしてからいろいろ文章をいじくっているのを見られてしまいましたね・・・。



ロジックに関しては、やはりオオハシさんも同様の観点からより深く見られているなあと思い、トラックバックさせていただきました。



欧米のレースに関しては、最近は情報の回るのが速くて私より詳しい人がいっぱいいるので、詳しい解説とか、幅広い情報収集とかはそういう人に任せて、自分の興味のあるやつのみピップアップしています。

そして確かに中島理論的良馬ががんばっていますね。
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