うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

父ディクタット×母父Cadeaux Genereux

2010-08-23 21:20:56 | 競馬日記
モルニー賞はディクタット産駒Dream Aheadが勝ちました。父ディクタットにとってRajeem以来の2頭目のGI馬になります。
この2頭はどちらも母父がCadeaux Genereuxです(父Man o'War系×母父Hyperion系という組み合わせは現在では非常にマニアックです。日本にこの組み合わせの現役馬はいないかもしれません)。この組み合わせではBalidar(アベイ・ド・ロンシャン賞)の5 x 4、Mixed Marriage(2000ギニー、ミドルパークSのKnown Factの祖母、ミドルパークSのSharpen Upの父エタンの母)の5 x 6という珍しいクロスが二つも発生します。これによってCadeaux Genereuxの能力源Tudor Minstrelを生かすことに成功しています。

Dream Aheadは父ディクタット(スプリントC、モーリス・ド・ゲスト賞)×母父Cadeaux Genereux(ジュライC、スプリントチャンピオンシップ)×祖母父Green Desert(ジュライC)×曾祖母父Star Appeal(凱旋門賞、ミラノ大賞典、エクリプスS)×高祖母父Derring-Do(QエリザベスIIS)×5代母の父My Babu(2000ギニー、サセックスS)と、Star Appeal以外は徹底的にスピードタイプの種牡馬が累代配合されています。本馬もスピードタイプと見るのが普通だと思いますが、仏ダービー馬Herbagerのクロスがセントレジャー馬FirdaussiでBalidarと結合していますし、愛2冠馬The Phoenixなんかも生きています。Park Appealの特殊な血を生かしている点で興味のある配合であり、どれくらいの距離克服能力があるかも含めて注目したい馬です。