うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

ステキシンスケクン、Better Than Honour

2010-08-19 20:42:52 | 競馬日記
2006年に二つのマイル重賞を勝ったDanzig直仔ステキシンスケクンはチリで種牡馬入りするそうです(記事)。馬主はちょっとヤクザな人だったみたいですが、いい引取先があって良かったです。
Danzig系は日本ではあまり成功しておらず、海外に活路を求めるのは理にかなっています。母はミドルパークSのLyciusの全妹、アメリカで芝の重賞を2勝のアカビールの半妹。いとこに南アフリカのGI馬Eddingtonがいます。チリでリーディング級の成功をしても驚く必要がない良血馬です。

Better Than HonourはStreet Cryの仔を受胎しているそうです(記事)。
Thoroughbred Databaseで確認できる産駒は以下の7頭。
2001年:Teeming(Storm Cat産駒、4戦3勝)
2002年:Magnificent Honour(A.P. Indy産駒、不出走)
2003年:Jazil(Seeking the Gold産駒、ベルモントS馬)
2004年:Rags to Riches(A.P. Indy産駒、ベルモントS、ケンタッキーオークスを含むGI4勝)
2005年:カジノドライヴ(Mineshaft産駒、ピーターパンS)
2006年:Man of Iron(Giant's Causeway産駒、BCマラソン)
2007年:Arco Felice(Giant's Causeway産駒)
2008年と2009年は産駒なしで、2010年に生まれたのがStreet Cryとの仔になり、今年もStreet Cryが交配され、無事受胎したようです。
初仔は惜しかったですね。超良血配合であるだけでなく中身もしっかりした配合に見え、4戦3勝と能力もあったようですが、重賞勝利に行き着くことなく引退したようです。ただし繁殖牝馬として価値が高いでしょう。
2番仔はRags to Richesの全姉になりますが、残念ながら不出走。
3番仔からがすごく、Jazil、Rags to Richesと2年連続でベルモントS馬を出し、その次がずっとアメリカで走っていたら間違いなくGIを勝っていたであろうカジノドライヴ、その次がBCマラソンのMan of Iron。
Street CryはZenyttaを出して乗ってる種牡馬ですが、Better Than Honourとの配合では5代目に異なるクロス馬が並び、ちょっとはっきりしないのが気になります。同じMr. Prospector系ならJazilの配合の方がNative Dancer 4 x 6がはっきりしていて良かったんじゃないでしょうか。2010 Leading Sires上位から既に実績のある配合以外を選ぶなら、Smart Strike、Distorted Humorでどうかなと思います。