うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Sheikh Mohammed VS Coolmore

2007-09-11 20:48:04 | セリ
2007 Keeneland September yearling saleにて、競馬界2大勢力GodolphinとCoolmoreが激突しました。
モハメド殿下の代理人ファーガソン氏はCoolomeを押さえて最高額290万ドルで名門クレイボーンファーム生産のDynaformerの牡を落札しました(記事1記事2記事3)。競走馬としてブルーグラスS(GII)などを勝ち、メトロポリタンHのCorinthianなどのGI馬を出して現在種牡馬として活躍中のPulpitの半弟です。母PreachはフリゼットSを勝った名競走馬です。高祖母がRound Tableの全妹であり、牝系はAloeにさかのぼれます。

Dynaformer × Preach(2006年5月17日生)

母父はMr. Prospectorです。Roberto系×Mr. Prospectorは定番の配合の一つです。日本ではDynaformerと血統構成が似通っているブライアンズタイムの仔で成功例が見られます。具体的には、オークス馬チョウカイキャロル、皐月賞馬ノーリーズン、交流GI2勝ダーレージャパンのフリオーソ、中山金杯を勝ち天皇賞春2着のビッグゴールド。母父Mr. Prospectorの馬は数多く走っていますが、日本でのGI馬はチョウカイキャロル、ノーリーズン、フリオーソのみです。Dynaformerの仔では、QエリザベスIIチャレンジCのFilm Makerが母父Mr. Prospectorであり、あの悲運の名馬Barbaroは母父がMr. Prospector直仔Carson Cityです。これらと血統構成上の共通性を確認するといいでしょう。Dynaformer × Preachは父母の血統、配合ともに上級であると言っていいでしょう。

1600万ドルでCoolmoreに落札され、未だにデビューできないThe Green Monkeyとはちょっとレベルが違います。良配合の良血馬だからといって成功が約束されているわけでもないのですが、こちらもThe Green Monkey同様、追跡したいと思います。