うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

トップ50ワールドリーディングホース

2006-07-20 22:50:09 | 競馬日記
ディープインパクトがIFHA(国際競馬統括機関連盟)の発表による『トップ50ワールドリーディングホース』で、Hurricane Run、Shiroccoに並ぶ1位タイにランクされました(記事)。

天皇賞春でのど派手なパフォーマンスと国際GI宝塚記念を勝ったことがこの評価につながったのでしょう。
前回5月7日時点では123ポンドで3位タイでした。
ハーツクライは前回と同じ123ポンドで7位でした。この期間にレースを出ていないので仕方ないです。

セレクトセール2006(その2)

2006-07-20 22:21:54 | セリ
次にBMSの父系についてです。

1歳馬の場合(上場頭数165、落札頭数109)
Turn-to系:上場馬の17.58%、落札馬の22.02%、落札額平均値3118.8万円、落札額中央値2150.0万円
(Hail to Reason分枝では上場馬の15.76%、落札馬の20.18%)
(Halo分枝では上場馬の10.91%、落札馬の13.76%)
Nearctic系:上場馬の36.97%、落札馬の38.53%、落札額平均値2581.0万円、落札額中央値1975.0万円
(Northern Dancer分枝で上場馬のは35.15%、落札馬の35.78%)
Native Dancer系:上場馬の23.64%、落札馬の18.35%、落札額平均値4180.0万円、落札額中央値3150.0万円
(Raise a Native分枝では上場馬の19.39%、落札馬の15.60%)
(Mr. Prospector分枝では上場馬の15.15%、落札馬の11.01%)
Nasrullah系:上場馬の14.55%、落札馬の13.76%、落札額平均値2973.3万円、落札額中央値2000.0万円
その他:上場馬の7.27%、落札馬の7.34%、落札額平均値3743.8万円、落札額中央値1850.0万円

当歳馬の場合(上場頭数304、落札頭数221)
Turn-to系:上場馬の19.74%、落札馬の22.17%、落札額平均値4335.7万円、落札額中央値2800.0万円
(Hail to Reason分枝では上場馬の18.42%、落札馬の21.27%)
(Halo分枝では上場馬の12.17%、落札馬の13.57%)
Nearctic系:上場馬の32.24%、落札馬の31.22%、落札額平均値3518.1万円、落札額中央値2500.0万円
(Northern Dancer分枝では上場馬の30.92%、落札馬の29.86%)
Native Dancer系:上場馬の21.05%、落札馬の19.91%、落札額平均値3258.0万円、落札額中央値2550.0万円
(Raise a Native分枝では上場馬の19.74%、落札馬の19.00%)
(Mr. Prospector分枝では上場馬の17.76%、落札馬の16.74%)
Nasrullah系:上場馬の18.09%、落札馬の17.19%、落札額平均値3751.3万円、落札額中央値2650.0万円
その他:上場馬の8.88%、落札馬の9.50%、落札額平均値4426.2万円、落札額中央値2200.0万円

前のブログと系統の区切り方が違いますが、分岐の起こっているところを基準にしているためであって、同じ色のやつが対応関係にあると考えていいです。
1歳馬の場合、こちらも昨年の傾向と似通っています(ブログ)。
当歳馬の場合、Nearctic系が幾分減退し、そのかわりにTurn-to系が増えているようにも見えますが、わずかな違いです。BMSでは父系と違い、劇的な変化は出にくいです。
父系では上位4系統が完全に寡占していましたが、BMSの父系では少しだけ寡占の程度が弱まり、その他の父系も7~9%あります。セレクトセールではバイヤーが買いたいと思うような馬が上場される訳で、そのため種牡馬はある程度人気のあるものになりますが、BMSでは多少その傾向が弱まります。また、日本の馬産が輸入繁殖牝馬に頼っているために、国内で種牡馬が偏っていても、違った父系をもつ繁殖牝馬が海外から輸入されていると面も影響しているでしょう。これはサラブレッドを生産していると言うより消費している訳で、あまりいい状態とは思えません。自前で繁殖牝馬を育てる馬産が復活してくれることを望みます。消費だけでは国際的な競争力を維持できないでしょう。
最近は日本古来の牝系出身の馬がGIを勝っており(ブログ)、こういったことをもう一度自分たちの馬産を再評価するきっかけにしてもらいたいです。

今年の当歳馬で父系が「その他」に当たる内国産馬はシルバーチャーム産駒1頭だけでした(残念ながら主取り)。JRAが種牡馬を輸入することに対し、批判的な人も多いのですが(記事)、シルバーチャームを輸入したのはJRA。まだ馬産界がJRAから独り立ちできる状態ではないのでしょう。上記記事中で「SSという至宝の時代が去った後、“親方JRA”の馬が活躍するのでは、生産面で時計の歯車が逆戻りするに等しい」とありますが、SSが特殊だっただけで時計の歯車は始めから進んでいないのかもしれません。自前で繁殖牝馬を作る、自分で有能な種牡馬を発掘する、という当たり前のことがまだ出来ていないように思います(社台のようなモンスターを除き)。メジロのように自前で繁殖牝馬を育てることをやめてしまったところもあり、残念ながら馬産術が後退している気すらします(メジロマックイーンが好きだったので余計にそう感じるのかもしれません)。そうは言っても現実に特殊な種牡馬はいなくなった訳で、なんとかしてくれることを期待するしかありません。ラムタラに賭けた44億円の夢は無惨に散り、サンデーサイレンスに狂乱した祭りは終わりました。原点回帰が必要でしょう。

セレクトセール2006

2006-07-20 21:06:52 | セリ
今年もセレクトセールが行なわれました。
キングカメハメハ×トゥザヴィクトリーが6億円で落札されたり、派手なニュースのあるセールになりました。

さて、昨年に引き続き、データをまとめてみました。
各種牡馬別のデータはこちらにあるので、父系別でまとめてみました。

上場馬、落札馬の父系について
1歳馬の場合(上場頭数165、落札頭数109)
Hail to Reason系:上場馬の49.09%、落札馬の46.79%、落札額平均値2976.5万円、落札額中央値2000万円
(Halo分枝では上場馬の31.52%、落札馬の28.44%)
Nearctic系:上場馬の22.42%、落札馬の19.27%、落札額平均値4440.5万円、落札額中央値3000万円
(Northern Dancer分枝では上場馬の20.61%、落札馬の17.43%)
Raise a Native系:上場馬の13.33%、落札馬の17.43%、落札額平均値2668.4万円、落札額中央値1850万円
(Mr. Prospector分枝では上場馬の12.73%、落札馬の16.51%)
Nasrullah系:上場馬の13.33%、落札馬の14.68%、落札額平均値2621.9万円、落札額中央値2300万円
その他:上場馬の1.82%、落札馬の1.83%、落札額平均値1850.0万円、落札額中央値1850万円

当歳馬の場合(上場頭数304、落札頭数221)
Hail to Reason系:上場馬の51.32%、落札馬の48.42%、落札額平均値3295.3万円、落札額中央値2500.0万円
(Halo分枝では上場馬の36.84%、落札馬の35.29%)
Nearctic系:上場馬の14.14%、落札馬の14.93%、落札額平均値3847.0万円、落札額中央値2600万円
(Northern Dancer分枝では上場馬の10.86%、落札馬の11.31%)
Raise a Native系:上場馬の25.66%、落札馬27.15%、落札額平均値4983.3万円、落札額中央値2850万円
(Mr. Prospector分枝では上場馬の25.33%、落札馬の27.15%)
Nasrullah系:上場馬の8.22%、落札馬の9.05%、落札額平均値2445.0万円、落札額中央値1650万円
その他:上場馬の0.66%、落札馬の0.45%、落札額平均値6600.0万円、落札額中央値6600万円

括弧でくくっていない色付きの系統を合計すれば100%になります。
最初の分岐の起こっているところで系統を区切っており、それ以下の分岐を分枝としています。
昨年、Hail to Reason系が50%を突破しましたが(ブログ)、今年も1歳馬、当歳馬とも50%前後でした。
1歳馬の方では、他の系統は昨年と似通っています(昨年は当歳馬のみのセールだったので当然と言えば当然です)。
当歳馬の方では、Raise a Native系が勢力を増し、Nearctic系が減退しました。キングカメハメハ産駒が43頭も上場されたのが影響したのでしょう。
上位4系統による寡占状態であり、「その他」の系統は1%未満しかありませんでした。
落札額は思ったより系統による差はでませんでした。人気種牡馬がいてもプールしたらマスクされてしまうのでしょう。その他の系統は落札額が1歳馬で低く、当歳馬で高いですが、サンプルサイズが極端に小さくどうとも言えません。当歳馬のセールではRaise a Native系が落札率も落札額も高いですが、人気の高かったキングカメハメハの影響でしょう。