※橋詰家の玄関先にて
Nだけに吠えたクロが小さく写っている。
クリック♪
朝8時半過ぎに家を出て愛媛へ向かう。
名塩SAでオミヤゲを買い込み、吉備SAと豊浜SAで小休憩しながら12時半に到着。
母がお昼の用意をして待っていてくれた。
メニューは 「焼きなすのゴマ味噌ダレ」 「紅白なます」 「キンピラゴボウ」 「めだま焼き (Nの大好物)、それにきのうから準備しておいてくれた 「お赤飯」
母の手料理はいつも丁寧な味つけでとてもオイシイ
とても私の出るような幕ではないが、次回は勇気を出して何か1品作っていこうと決めた。
お腹いっぱいになって、Nはとなりの部屋の母のベッドでひと眠り。
その間、‘必殺仕置き人’ を見ながら母と2人雑談に花を咲かせる。
「最近、ウチで飼ってるハトがすごいんですよ。 1日中信雄さんの後をついて回って離れないんです」
「エエッ?」
「私のことなんか見向きもしないで、信雄さんのアタマやつま先やセーターの袖口なんかをつつきに来るんです」
すると母は、「ハトは不潔や。 ゼンソクやら色んな病気の原因にもなるし、あんまり触らん方がいい」 と真顔で私を諭す。
母は私と違いとてもキレイ好きなのだ
私も心得たもので、「ああ、そうですねぇ」 と受け流し、「でもそのハト、信雄さんにだけしか懐かないんですよ。 私や他の人がいくら呼んでも返事しないし、信雄さんがトイレへ行っただけでも急いで駆けつけてトビラの前で待ってるんですよ。 朝から晩まで信雄さんのそばを離れないんです」
私の力説にさすがの母もとうとう折れて苦笑する (ヨカッタね、源さん)
3,40分してNが起きだしドライブする事になった。
「翠波高原」 も 「金紗湖」 も、時間的に少々遅いので、とりあえず近場を走る事にする。
前回行った 「村山神社」 付近を通り過ぎ、そのまま 「すすきが原」 と隣接する 「土居神社」 でクルマを降りる。
土居神社は ‘歌神住吉明神’ として有名な、昔から文人墨客の立ち寄る俳諧の苑であるとの事。
境内には ‘一茶三代目山桜’ が植わり、様々な俳句や和歌が刻まれた石碑が境内のあちこちに点在している。
「御手洗の柄杓動かぬ寒可那 (みたらいのひしゃくうごかぬさむさかな) 金水ダイ柏宇」
「神に旅 佛に旅も春辺可那 (かみにたびほとけにたびのはるべかな) 矢野家久」
「母の手をとりて冷たし夕櫻 (ははのてをとりてつめたしゆうざくら) 陽堂」
土居神社を出て突然、弟子の橋詰健太君、雅斗君の家へ行こうという話になる。
住所も地図も用意していなかったので、ほとんどアテズッポウのまま天満へ入りTELするが通じず。
Nが適当にその辺を走り回るが、田んぼばっかりで全く見当がつかない。
結局そのまま海に出てしまって、しばらくノンビリとカモメやトンビを眺めたり写真に撮ったりする。
その後、古い民家を見つけワーワー言っている最中に橋詰君母から連絡が入り、近くの小学校まで迎えに来てもらった。
本当は家の前でアイサツだけと思っていたのだが、母がトイレを貸して頂くのをキッカケに皆で上がりこんでしまう。
手入れの行き届いた玄関先にはサクラソウが美しく咲き乱れ、鮮やかな黄色い花をつけた木を、母が興味深そうにシゲシゲと眺めていた。
玄関の入り口にグッピーの水槽が置かれている。
我が家の水槽の倍くらいの大きさだったが、水のキレイさもやはり倍くらいだ。
向かいの家のクロという犬 (とても賢い) に、Nだけがシツコク吠えられている。
これは全国どこへ行っても同じような現象なので不思議だ。
突然の訪問にもかかわらず、お母様も一緒に丁重に迎えてくださる。
黒田節の人形や天童の置き駒の飾られた和室に通されると、雅斗君が座って待っていてくれた (こういうところで会うとヘンに懐かしい)
健太君はちょうどインフルエンザにかかっていて、閉めきったフスマの向こうからアイサツの声だけが聞こえてきた。
お茶を頂きながら近辺の話に花が咲く。
母はずっと昔 (娘時代) この天満地区へ 「占い」 をしに来たことがあったらしい。
その時は山ばかりだったそうで、きょうこうしてリッパな家に通された事をとても驚いていた。
しかしそれにも増して私が驚いたのは、こんなに上機嫌で楽しそうにシャベる母を久しぶりに見た事だった。
迷って途中で帰ってしまわないで本当によかった。
短い時間だったが、思いがけず楽しいひと時を過ごすことが出来た。
ずいぶん引き止めて頂くが、トビオや源さんが待っているのできょうは早く帰らなければならない。
突然の押しかけ訪問にもかかわらず、心からもてなして下さった橋詰君母とお母様の笑顔に見送られ、後ろ髪を引かれる思いでお暇を言ってクルマに乗り込んだ。
そのまま帰宅。
ちょうど20分で着いた。 こんなに近いとはちょっとビックリだった。
クルマの中で、「あの子はなかなかいい顔つきをしてた。 髪も黒々として・・・信雄にちょっと分けて欲しいくらいだ」 と母が珍しく冗談を言って3人で大笑いする。
用意してくれていたケーキを食べて5時半過ぎに家を出る。
クルマに乗り込んで、 「また近いうちに来ますから」 と言うと、ちょっと悲しそうな顔をしていた母がニコッと笑った。
途中、吉備SAで夕食をとってオミヤゲを買い10時40分頃に帰宅。
トビオとクロと源さんの鳴き声に迎えられる。
きょうはとってもいい1日だった。
おわり
Nだけに吠えたクロが小さく写っている。
クリック♪
朝8時半過ぎに家を出て愛媛へ向かう。
名塩SAでオミヤゲを買い込み、吉備SAと豊浜SAで小休憩しながら12時半に到着。
母がお昼の用意をして待っていてくれた。
メニューは 「焼きなすのゴマ味噌ダレ」 「紅白なます」 「キンピラゴボウ」 「めだま焼き (Nの大好物)、それにきのうから準備しておいてくれた 「お赤飯」
母の手料理はいつも丁寧な味つけでとてもオイシイ
とても私の出るような幕ではないが、次回は勇気を出して何か1品作っていこうと決めた。
お腹いっぱいになって、Nはとなりの部屋の母のベッドでひと眠り。
その間、‘必殺仕置き人’ を見ながら母と2人雑談に花を咲かせる。
「最近、ウチで飼ってるハトがすごいんですよ。 1日中信雄さんの後をついて回って離れないんです」
「エエッ?」
「私のことなんか見向きもしないで、信雄さんのアタマやつま先やセーターの袖口なんかをつつきに来るんです」
すると母は、「ハトは不潔や。 ゼンソクやら色んな病気の原因にもなるし、あんまり触らん方がいい」 と真顔で私を諭す。
母は私と違いとてもキレイ好きなのだ
私も心得たもので、「ああ、そうですねぇ」 と受け流し、「でもそのハト、信雄さんにだけしか懐かないんですよ。 私や他の人がいくら呼んでも返事しないし、信雄さんがトイレへ行っただけでも急いで駆けつけてトビラの前で待ってるんですよ。 朝から晩まで信雄さんのそばを離れないんです」
私の力説にさすがの母もとうとう折れて苦笑する (ヨカッタね、源さん)
3,40分してNが起きだしドライブする事になった。
「翠波高原」 も 「金紗湖」 も、時間的に少々遅いので、とりあえず近場を走る事にする。
前回行った 「村山神社」 付近を通り過ぎ、そのまま 「すすきが原」 と隣接する 「土居神社」 でクルマを降りる。
土居神社は ‘歌神住吉明神’ として有名な、昔から文人墨客の立ち寄る俳諧の苑であるとの事。
境内には ‘一茶三代目山桜’ が植わり、様々な俳句や和歌が刻まれた石碑が境内のあちこちに点在している。
「御手洗の柄杓動かぬ寒可那 (みたらいのひしゃくうごかぬさむさかな) 金水ダイ柏宇」
「神に旅 佛に旅も春辺可那 (かみにたびほとけにたびのはるべかな) 矢野家久」
「母の手をとりて冷たし夕櫻 (ははのてをとりてつめたしゆうざくら) 陽堂」
土居神社を出て突然、弟子の橋詰健太君、雅斗君の家へ行こうという話になる。
住所も地図も用意していなかったので、ほとんどアテズッポウのまま天満へ入りTELするが通じず。
Nが適当にその辺を走り回るが、田んぼばっかりで全く見当がつかない。
結局そのまま海に出てしまって、しばらくノンビリとカモメやトンビを眺めたり写真に撮ったりする。
その後、古い民家を見つけワーワー言っている最中に橋詰君母から連絡が入り、近くの小学校まで迎えに来てもらった。
本当は家の前でアイサツだけと思っていたのだが、母がトイレを貸して頂くのをキッカケに皆で上がりこんでしまう。
手入れの行き届いた玄関先にはサクラソウが美しく咲き乱れ、鮮やかな黄色い花をつけた木を、母が興味深そうにシゲシゲと眺めていた。
玄関の入り口にグッピーの水槽が置かれている。
我が家の水槽の倍くらいの大きさだったが、水のキレイさもやはり倍くらいだ。
向かいの家のクロという犬 (とても賢い) に、Nだけがシツコク吠えられている。
これは全国どこへ行っても同じような現象なので不思議だ。
突然の訪問にもかかわらず、お母様も一緒に丁重に迎えてくださる。
黒田節の人形や天童の置き駒の飾られた和室に通されると、雅斗君が座って待っていてくれた (こういうところで会うとヘンに懐かしい)
健太君はちょうどインフルエンザにかかっていて、閉めきったフスマの向こうからアイサツの声だけが聞こえてきた。
お茶を頂きながら近辺の話に花が咲く。
母はずっと昔 (娘時代) この天満地区へ 「占い」 をしに来たことがあったらしい。
その時は山ばかりだったそうで、きょうこうしてリッパな家に通された事をとても驚いていた。
しかしそれにも増して私が驚いたのは、こんなに上機嫌で楽しそうにシャベる母を久しぶりに見た事だった。
迷って途中で帰ってしまわないで本当によかった。
短い時間だったが、思いがけず楽しいひと時を過ごすことが出来た。
ずいぶん引き止めて頂くが、トビオや源さんが待っているのできょうは早く帰らなければならない。
突然の押しかけ訪問にもかかわらず、心からもてなして下さった橋詰君母とお母様の笑顔に見送られ、後ろ髪を引かれる思いでお暇を言ってクルマに乗り込んだ。
そのまま帰宅。
ちょうど20分で着いた。 こんなに近いとはちょっとビックリだった。
クルマの中で、「あの子はなかなかいい顔つきをしてた。 髪も黒々として・・・信雄にちょっと分けて欲しいくらいだ」 と母が珍しく冗談を言って3人で大笑いする。
用意してくれていたケーキを食べて5時半過ぎに家を出る。
クルマに乗り込んで、 「また近いうちに来ますから」 と言うと、ちょっと悲しそうな顔をしていた母がニコッと笑った。
途中、吉備SAで夕食をとってオミヤゲを買い10時40分頃に帰宅。
トビオとクロと源さんの鳴き声に迎えられる。
きょうはとってもいい1日だった。
おわり
源さんは森先生のことをやはり親だと思っているのでしょう。小さな子が母親のそばから離れようとしないのと同じですね。ルンさまに対しては先生を間にしてライバルと思っているのではないでしょうか。しかし、源さんは鳩とは思えません。人間のようです。
私も最初はそう考えていたのですが、それにしては我が家に来た当初しばらく、源さんはNではなく私だけに返事していた時期がありました。
やっぱり 「親のように思っている」 が正解でしょうか
結婚前Nからさんざん、「ボクの親は料理がヘタ」 と聞かされており、ある意味安心 (?) していたのですが、ある日、それが間違いである事にハッキリ気づきました。
「ヘタ」 ではなく、仕事に明け暮れていた母には作る時間が 「無かった」 のです。
時間もタップリとある現在、ちょっとした小料理屋も顔負けの腕前です