ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

1240     またもや定休のシンデレラ館

2009-01-20 08:31:06 | Weblog
※ 昼食後というのに、かなり大きなケーキをペロリと平らげる母。
  私は軟弱にユズティーのみ。
  西条市のレストラン『ゼウス』にて。 クリック♪


きょう(本当はきのう、1月20日)は天気もよさそうなので愛媛行きを決行。
まだETCに慣れていないので、遮断棒が上がらず激突するんじゃないかとビクビクしながら通り抜ける。
竜野西SAでトイレ休憩。
その後眠くなり、目が覚めると瀬戸大橋の上だった。

11時半に愛媛到着。
きょうは母がデイサービスなので私達だけで昼ごはんだ。
三島小学校(Nが1年生のときだけ通った学校)前の公民館にクルマを停めてトイレを借りたあとキング食堂へ。
ひっそりとしたシャッター街に、BGMのジャズだけが景気よく鳴り響く。

キング食堂へ入ると、かっぽうぎ姿のオバサンが、「いらっしゃい。 このあいだも来てくれたね」 
前回と同じくお客は私たちだけだ。
中華そばを2つ注文したあとオデンを取る。
タマゴ、こんにゃく、大根、スジ・・・
長い串のささったオデンは、どれも濃い茶色に染まっている。
私はタマゴとこんにゃくを食べるが、かなり甘みがかったしっかりした味付けで大変おいしい。
以前から感じていたが、愛媛は ‘甘さ’ を効かせた、コックリした味付けが多い。
‘素材本来の味’ などというものは完全に無視だが、これはこれでイケてる。
そのうち中華そばが来て、Nがオバサンの写真を撮る。
「あら、その小さいのカメラですか?」
「そういえば、このあいだバカチョンっていうのを貰って、まだ全然使っとらんのやけど・・・・もう賞味期限切れてるやろねえ」

‘賞味期限’ というのがなんともカワイイ。

そのあともテーブルの横でずっとシャベリ続けのオバサンだったが、やがてガラリと戸があいて年配の女性が入ってきた。
「あら春子さん。 いらっしゃい、ひとり?」
「こんな歳で春子さんもないやろ」
「そやけど同級生やもん。 やっぱり春子さんや」
春子さんはニコニコ顔でテーブルにすわり、お酒を注文していた。
私たちもちょうど中華そばを食べ終わったところだったので、入れ違いに店を出る。
「ありがとう、また来てくださいね」
しばらくは春子さんと水入らず、楽しい時間が流れるのだろう。
ひと気の無いアーケードを歩きながら、ほんの少しだけ心が温かくなる。

そのあと母が通うデイサービスへ顔を出すと、お世話になっている専務さんや奥様方が出迎えてくださった。
広いフロアーには40人ほどのお年寄りがいて(土日はその倍らしい)、ちょうど昼食が終わったところのようだった。
すぐ目の前に座っていたおじいさんが、「お宅の弟子のムラヤマサトシなあ。 あれはほんと強かったなあ」 と話しかけてくるが、サービス精神に欠けるNは 「はい」 とか 「ああ、そうですね」 としか言わない。
たまりかねた私が、「あの、将棋を指されるんですか?」 と割り込むと、「いや。 最近は疲れるからほとんど指してません」 

かえってシンとしてしまった。

そのあと皆でワイワイ記念撮影のあと、母と3人でクルマに乗り込む。
スタッフや仲間の皆さま、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

天気がよいので、このままドライブすることになる。
以前定休日だった シンデレラ館 を目指す。
11号線を土居、新居浜へとひた走る。
「前に入った、あの傾いた喫茶店はどの辺だったかなぁ」
「新居浜と西条の境い目あたりやったやろ」
「じゃあ、あともう少しかな」
「あのオレンジの建物がそうとちがうか?」
「う~ん・・・あれはちょっと違うかなあ」
目を凝らしながら走るが、結局わからないまま西条市へ入る。

やがて目的地のシンデレラ館に辿り着くが、店はまたまた定休日だった。
「そういえば前に来たときも月曜だった気がする」
ガッカリしながらもう少し行くと、ほどなく、こんもりとした木立に包まれた店を発見。
クルマを降りると、『ゼウス』(すごい名前だ)という喫茶兼レストランだった。
ギリシャ彫刻やトレビの泉に迎えられながら入ると、広々とした店内のあちこちに
アンティークの木馬やテンビン秤などが置かれている。
テーブルの上の紙ナプキンには 『現代企業社』 と印刷されており、あとで調べてみると、高知や愛媛を中心に展開している外食産業の会社のようだ。
他にも、『黒猫ベーカリー』 や 『ツバメ食堂』 『屋根の上のガチョウ』 など、楽しいネーミングの店がある。


店を出たあとも、傾いた喫茶店を気にしながら走る。
「もう通り過ぎたんじゃない?」 「いや もう少し先だろう」 「確かこの辺だったはず」 「もう潰れてしまったんとかも知れんなあ」
カンカンガクガク言い合いながら走っていると、結局、新居浜と四国中央市の間くらいの場所に 『待夢』 の看板が見つかった。

待夢 (タイムでなく、タイユメと発音するらしい)

駐車場に停めて存在を確認。
一同ホッとしたあと再び11号線を走る。
そのあと、延命神社のいざり松を見たり、スーパーマルナカで買い物をして帰宅。
Nはさすがにコタツで居眠り。
私と母はチョコまんやミカンを食べながら一服。
夕食前というのに、ガマンできずに大寅のテンプラをつまみ食いする母がかわいかった。

5時過ぎに姉と達也君が来てイクラのしょうゆ漬けをもらう。
私たちもそろそろ帰る時間だ。

ずいぶん日が長くなったと思いながらクルマに乗り込む。
「寒くなるし、ふた月は帰ってこられんなぁ」
背後で、Nにつぶやく母の声が聞こえる。
近いような遠いような古里だが、お互いムリをせず、こうやって会いたい時に会えるのがシアワセな事なのだろう。
心配事を数えだせばキリがない。
困ったらそのときに考えればよいのだ。
人間の一生なんてあっという間なのだから、ある程度の歳になれば、笑顔で過ごせる時間が1番大切なのだと思う。


今度はゼッタイに月曜を避けて帰ります。


おわり
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2 コメント

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故郷 (大名草庵)
2009-01-21 08:56:44
私達ずいぶん前ですが岡山に転勤してたことがあるんです、だからマルナカ懐かしい響きです。それと遠くに離れた親が心配になる年頃ですねえ。主人の両親も高齢で川崎に住んでますが色々心配事がつきませんが今いろんな介護サ-ビスがあるのでそれを利用しながら何とか過ごしてます、長年住み慣れたところを離れるのもいやみたいだしそうかといっつて私達もむこうに行けないし中々むつかしですね。なんだかしんみりしてしまいました、また出汁取りで-す、頑張ります。
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大名草庵さま (ルン)
2009-01-21 20:10:42
親の事となるとシンミリしてしまう世代になってしまいました。
ついこの間まで、母親とはギャーギャー口ゲンカばかりだったのに。
今では何を言ってもウンウンそうだねと肯定されるばかりで、なんだか物足りないような寂しいような妙な感じです。

マルナカ
私は今回が初めてだったのですが、店内では 「♪マールーナーカー ナカナカー」 というテーマソングが流れていました。
マルナカの他には、マックスバリュー、フジなどがあります

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