4122 小さな冒険
写真は笠置○○○○○。
列車が速かったのと車内が写りこんでしまったのとで上手く撮れなかった。
某木曜日
くもり空の下、松井山手へ。
電車の中は少々むし暑いが、外は雨ふり前特有の肌寒い風が吹きつけ気持ちいい。
前回は南口先生のお墓まいりだったので
この日はちょっと別のところへ行きたかった。
気温もちょうどいいし、雨も夕方まではなんとかもつだろう。
駅で路線図を見ながらどこへ行こうか考える。
きょうは来るときICOCAカードにNが
諭吉さんをチャージしてくれたので少々遠くまででも大丈夫だ。
といっても時間はそれほどタップリあるわけではない。
考えた末、久しぶりに行ってみたいと思っていたSへ向かうことに決める。
往復 約1500円の小さい旅。
まず木津から加茂へ。
そこから関西本線に乗り換えだが、昔のだいだい色の古めかしいディーゼルでなく、すごいカラフルで近代的な二両編成のワンマン列車に変わっててビックリ!
乗りかた降りかたもよくわからなくてドギマギする。
笠置(かさぎ)を過ぎた辺りから自分の背もたれ側の車窓に目をやると、川沿いの山の中腹に妙な建物が見えた。
近づいてくると、それはかなり年季のはいった旅館風の廃屋で独特の異彩を放っている。
しばらくしてS駅に到着。
無人改札を抜けて表へ出ると、昔と変わらぬ景色が広がる。
パサパサしたメロンパンを売ってた店、
急に寒くなって母に連れられ、ダサい
ズボンを買ってもらった店も、シャッターはサビついているがまだなんとか残っている。
なつかしい細道を下っていくとまもなく
父の実家に到着。
子どもの頃は家族で来て、大人になってからは息子と来て、Nと一緒になってからはクルマで来た。
私ひとりで来るのはこれが初めてなんだなあと思いながら、もう誰も住むものもないすっかり寂れた家をスマホで記念撮影し、さっさと駅へ戻る。
電車が来るまでホームのベンチに腰かけ20分ほど待つ。
向かいのホームの裏は低い山で、少し上の方にポツポツとお墓が見える。
私の他にはだれも居なくて、あちこちから聞こえるウグイスの声に耳を傾けながら、父もこうして同じ景色を見ていたのかな、どんなことを考えてたんだろうななどと、少しずつ暗くなってきた空を見ながら思いをめぐらす。
間もなく、来たときと同じ二両編成の明るいデザインのワンマン列車がやってきた。
笠置付近に差しかかり例の廃屋をマジマジと見るが、見れば見るほど惹きつけられる。
そして、あれが恐らく廃墟で有名な笠置○○○○○なのだろうと確信する(帰宅後調べてみるとやっぱりそうだった)。
そのあとは乗り換えがスムーズにできなくて予定より大幅に遅れてしまい、もう少しでNと落ち合えなくなるところだった😓
きょうは小さな冒険をしたような1日だった。
おしまい✨
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます