２７８ 目玉再び・・・

※ジャーーン！！
　これがウワサの‘目玉おやじ’・・・クリック♪

きょうも予報どおり雨と風の１日だった。
Nはすっかり仕事モードに入っているので、大人しく１人で遊ぶ。

お昼ごはんの後、借りていたビデオ『アンジェラの灰』を観る。
なかなか面白い映画だったのだが、お昼ねタイムにかかっていたため
激しい睡魔に勝てず途中で停止　

目が覚めてから続きを観るが、それにしても長い映画で（一生終わらないんじゃないか？）と思ったほど。
あとでネットで調べてみると、ドキュメンタリーの映画化だった。
アイルランド系の家族が、きびしい階級社会の中で必死に生きながらえていく話しなのだが
少年（原作者）の明るさと逞しさをしっかりと軸に描いた、見ごたえのある映画だった。
ちなみに、原作はピューリタン賞なども受賞しており、発売から１０年ほどは
全米のベストセラーになっていたほどの人気本だったらしい。

５時頃にパソコンを開けると、＜ルンルンピアノ＞へのコメントに、昨日の
‘目玉オヤジ’のことが書かれてあった。
そうだった。　気になりながらもあれから行っていないのだった。
夕飯の用意も出来ていることだし、外を見ると雨も少し小降りになっている。
Nに（これこれしかじかで・・・一緒に行こうよ）とダメモトで誘うが、案の定言い終わらないうちから

「絶対にヤダ！」
「ど～して？」
「あんなキモチワルイもん、イヤや」
「やっぱりナ・・・じゃいいよ、私１人で行くから」
「エ～？　やめときーよ、明日にしたら？」
「やだよー、９５さんだってカイガラムシ図鑑まで見て調べてくれてるんだヨ、早くしなきゃ悪いじゃん」
「じゃあ・・・夕飯を済ませてから行ってよ」
「なんで？」
「だって、そんなキモチノワルイものを触った手で作ったものなんて食べたくないもん」
「・・・・・・・・・」

結局、押しとどめる軟弱なNを振り払い外に飛び出した。
ところが２,３分も歩くと、小降りだった雨がとつぜん集中豪雨のように降り出す。
あっという間に足元は水浸し。
（夕飯のあとで来るべきだったか・・・）と少々後悔

と言いつつも、目玉オヤジの木になんとか辿り着いた。
辺りをキョロキョロする。　この天気のせいか人影は無い。
（よしっ！！）と気合を入れて、１番近くの目玉をつかんで引っ張った。
雨で湿っていたせいなのか、意外に簡単にポロッと取れる（オェ）
それならもう１つと、すぐそばの目玉をつかんで引っ張る・・・ポロリ（ぎゃ～）
ポケットに入れてすぐさま家路を急いだ♪

ずぶぬれで家に入ると、Nはとなりの和室で黙ったまま‘無視’を決めこんでいる様子。
（フンだ、弱虫男・・・）
手のひらに乗せてよーく見てみると、放射状に入ったガラの部分が黒ずんでいる。
（雨で濡れたせいかなぁ）と思い、そっとストーブの前に置いて乾かす。
しばらくして見てみると、だいぶガラの部分がハッキリ見えてきていたので
テーブルに２つ並べて、注意深く写真を撮る。

静まり返った家の中で一生懸命‘目玉オヤジ’を撮る自分が、少しアブナイ人のように思えた。

この写真に心当たりの方がいらっしゃればゼヒご一報をお願いいたします。
（さすがにコレではクイズになりませんね、kumakirinさま・・）

おわり