ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

58 エリザベート

2005-09-03 20:30:57 | Weblog
※写真は「皇妃エリザベートとハプスブルグ家」



きょうは何の予定も無い日。
先日衝動買いした本「エリザベートとハプスブルグ家」を読む。
エリザベートといえば、今までは宝塚歌劇の派手な宣伝ポスターぐらいしか知らなかった。

15歳でオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフに見初められ結婚。
その後、姑ゾフィーとの確執、長女の病死、皇太子になった息子ルドルフの自殺などなど悲しく辛い事の多い人生を送った女性だ。
でも何と言っても1番の不幸は、全く自由の無い「籠の鳥」状態の結婚生活だったという事だろう。
15歳の少女が日夜、口うるさい姑ゾフィー皇太后と女官長エステルハージィ伯爵夫人の監視の目の中で、歩き方や歩調、おじぎや言葉遣い、公式行事の数々について1日中学ばせられるのだ。
夫フランツはエリザベートを愛しているのだが、それ以上に偉大な母親に逆らえないプチマザコン。
エリザベートが夫と2人きりになれるのは真夜中だけで、プライバシーなど皆無なのである。
次々生まれる子どもも全て皇太后側に取られ子育てすら許されない。
こういった経緯があってエリザベートは身体の支障もきたし、夫や姑のいる宮殿を離れる生活が多くなってくる。
「流浪の皇妃」と呼ばれる所以である。
最後は、貴族階級を憎む無政府主義者の男から鋭いヤスリで胸を突かれて死亡。
61歳の生涯を閉じる。

残された肖像画を見ると驚くほどの美貌だ。
“バイエルンの薔薇”と讃えられ、ハプスブルグ家のみならず、ヨーロッパ宮廷はたまた世界の女性史上でも抜群の美人と言われているらしい。

それにしても もし私がエリザベートだったらどうだっただろう・・・
多分、1日目にしてワンワン泣きながら実家に帰っていったんじゃ無かろうか?
美貌や地位に恵まれるより、ブタで貧乏でも「自由」のある人生の方が絶対にイイナ







 
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 57 「えのぐ箱」のカレー | トップ | 59 神戸行き »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿