※ 夜の竹林をさまよう男がひとり。
明月記にて
クリック♪
ボックスで買っていた馬連が5000円ほどつく(川田ダノンバラードのお陰)
しかし場内は相変わらず満員、払い戻しの列も最後尾がわかないほど混んでいる。
外へ出てBenさんへ連絡を試みるも、相変わらず「電波の届かない場所か・・」の繰り返し。
仕方ないので、パドックそばの回転焼きを買ったりして時間をつぶし、そのあと、ちょっとマシになった払い戻しの列へ並ぶ。
するとほどなく、握っていたケータイの着信音が鳴る。
私 「あっ! もしもしっ!! Benさん??」
B 「あ~、お久しぶりでーす(なんかすごくノンビリした声)」
「・・って言うより、今、どこですか?」
「えっとですねえ・・・なんとかのフードコートの辺りにいるんですけど」
「あ、じゃあ1階の総合インフォメーション前に行ってください。 私、今ちょっと動けないんで、Nに待っててもらいますから」
「はい、わかりました」
そのあとソッコーでNに連絡する。
「あ、もしもしっ! Benさんと連絡ついたから」
「あ、そう。 で、どこで?」
「総合インフォメーション前って言っといたからね」
「インフォメーション?」
「うん。 わかるでしょ? パドックすぐ横の・・」
「ああ、回転焼きのとこ」
「違うよ、回転焼きじゃないよ。 建物入口横の・・」
と言ったところでケータイが切れる。
かけ直そうかとも思ったが、Nが回転焼きと言ったのは、恐らく、「回転焼きの近くにある、あのインフォメーションだね」 と言いたかったのだろうと解釈し、私はそのまま払い戻しの列に並び続けることにした。
あと6、7人くらいだったのだが、意外に時間がかかってしまい、やっと自分の番が終わって急いで外へ飛びだす。
が、インフォメーション前にNとBenの姿は無い。
その辺をキョロキョロしても、影も形も見えない。
(あれー、一体どうしちゃったんだろう??)
泣きたい気持ちで、そこらをウロウロキョロキョロするうち
ジュラルミンのカメラケースらしきものを担いだ男性が目についた。
私は目も悪く、よく人間違えするので、まずは慎重に表情を伺っていると、明らかに誰かを探している素振りだ。
(間違いない、Benさんだ)
勇気を出して、「あの・・」 と言いながら正面へ立つと、肩にタオルをかけたBenさんが、「ああ」 とホッとした表情で笑いかけてくれた。
5年前と、ほとんど変わらぬ姿がうれしかった。
Nはと言うと、のんびり回転焼きの前で立っていた。
とりあえず、「どうでしたか? 取れました?」 のアイサツ。
「ええ、取れました」 と明るい笑顔のBenさん。
「えっ? もしかして、3連単??(失礼ながら半信半疑)」
「はい」
ウ~~~ン! さすが、北海道から遠征してくるだけのことはある。
そのあとの12Rを全員外したあと競馬場を出る。
すごい人混みなので、途中、地下から外へ出る。
1番人気(ジェンティルドンナ)が連を外したせいか、笑顔よりも疲れた表情の人が多いように感じた。
当初の予定ではこのあと、Benさん二日連続神戸ビーフの筈だったのだが
様々な事情の末、今回は明月記の和食に変更。
まずは武庫川の「生」の石積みをながら宝塚へ。
それから乗り換えて清荒神で降り、教室が終わってそのままの(要するに、超散らかった状態の)部屋へお通しする。
金太郎を見てもらっての第一声、「お、芦毛ですね!」
それから再び清荒神駅まで戻り、「雲雀丘花屋敷」 から送迎バスで明月記へ。
周囲はまだ薄明るいが、入口の松明がきれいに燃えている。
でも、Benさんが感動していたのは、松明よりも、庭のあちこちに植わっている竹だった。
「竹って、北海道には無いんですか」 と聞くと、「いや、無いことは無いんですけど」
この日は混んでいてカウンター席だったが、徐々に輝きだすイルミネーションや甲山を眺めながら
食事もそこそこにシャベリっぱなし(ほとんど私からの質問)のひと時となった。
話題の中心はもちろん だが、伊集院静と武豊の話しが特に印象に残った。
あと、「ぜひ聞いて欲しかったこと」 も話す。
こちらも大筋のラインで考えも一致していたのでひと安心!?
それにしても、Benさんが魚介類ニガテというのには驚いた。
関西に住む我々からすれば、実にもったいない話しだ
まだ早いので、宝塚まで戻り、5年前にも一緒に行ったバーコバへ。
ここでも話の中心はもちろん
レース中の武豊をどう呼ぶべきか(「武~!」か「ユタカー」か「タケさーん」か、あるいは「ユタカさーん」か)
好きな馬(BENさんはトウカイテイオーとのこと)
○○は京都の二千だけ買っとけばOKとか
✖✖は千六と二千はいいけど千八が駄目なんだとか
△△は京都のみOKとか
現在のアンカツは許せるかどうか(?)とか
武幸四郎は、たしかまだ独身じゃなかったか?とか
太宰騎手は最近アンミツの娘と結婚したんだよとか
私が○添がキライだと言うと、ぼくはあんまり騎手に好き嫌いは無いんですとか
ジェンティルドンナは「ジェンティル・ドンナ」か「ジェンティ・ルドンナ」どっちだろうとか
チチカステナンゴや社台や血統学や須田鷹雄やなんやかんや。
途中なぜか●●新地や毛染め会社の話しまで飛び出し、東京のたぬきうどん大ゲンカの話まで出て、本当に楽しいひと時となった。
本当はもっともっと飲んでもらってウマ話しに酔いたかったのだけど
Benさんの記憶をとどめておいてもらうためにも「きょうはマイル戦」と決めていたので、ちょっと早めのお開きとする
バーコバからのゆるやかな坂道を下りながら、明日の予定はと尋ねると
「王子動物園へパンダを見に行きます」 とのこと。
そのあと、夕方の飛行機で帰られるそうだ。
次回はゼヒ「民宿 森」へとオススメしながら宝塚南口でお別れ。
我々と反対側の、Benさんの立つ西宮行きホームは、なぜか若いキレイな女性でいっぱいだった(宝塚ホテルで何か催しがあったのかも知れない)
女性専用列車のような阪急電車に乗り込んだBenさんに、名残惜しさいっぱいで手を振る。
帰宅すると10時。
金太郎をちょっとだけ出してリビングへひっくり返る。
2013年の6月23日は、私の後半生の中で、サイコーにシアワセな1日となった。
ありがとうBenさん。
願わくば、私とNがお爺さんお婆さんにならないうちに、次回の来阪は、なるべく早いうちにお願いします(そのためにも馬券ガンバってー!!)
私たちも神戸ビーフ目指して頑張るぞ~!!
おわり
明月記にて
クリック♪
ボックスで買っていた馬連が5000円ほどつく(川田ダノンバラードのお陰)
しかし場内は相変わらず満員、払い戻しの列も最後尾がわかないほど混んでいる。
外へ出てBenさんへ連絡を試みるも、相変わらず「電波の届かない場所か・・」の繰り返し。
仕方ないので、パドックそばの回転焼きを買ったりして時間をつぶし、そのあと、ちょっとマシになった払い戻しの列へ並ぶ。
するとほどなく、握っていたケータイの着信音が鳴る。
私 「あっ! もしもしっ!! Benさん??」
B 「あ~、お久しぶりでーす(なんかすごくノンビリした声)」
「・・って言うより、今、どこですか?」
「えっとですねえ・・・なんとかのフードコートの辺りにいるんですけど」
「あ、じゃあ1階の総合インフォメーション前に行ってください。 私、今ちょっと動けないんで、Nに待っててもらいますから」
「はい、わかりました」
そのあとソッコーでNに連絡する。
「あ、もしもしっ! Benさんと連絡ついたから」
「あ、そう。 で、どこで?」
「総合インフォメーション前って言っといたからね」
「インフォメーション?」
「うん。 わかるでしょ? パドックすぐ横の・・」
「ああ、回転焼きのとこ」
「違うよ、回転焼きじゃないよ。 建物入口横の・・」
と言ったところでケータイが切れる。
かけ直そうかとも思ったが、Nが回転焼きと言ったのは、恐らく、「回転焼きの近くにある、あのインフォメーションだね」 と言いたかったのだろうと解釈し、私はそのまま払い戻しの列に並び続けることにした。
あと6、7人くらいだったのだが、意外に時間がかかってしまい、やっと自分の番が終わって急いで外へ飛びだす。
が、インフォメーション前にNとBenの姿は無い。
その辺をキョロキョロしても、影も形も見えない。
(あれー、一体どうしちゃったんだろう??)
泣きたい気持ちで、そこらをウロウロキョロキョロするうち
ジュラルミンのカメラケースらしきものを担いだ男性が目についた。
私は目も悪く、よく人間違えするので、まずは慎重に表情を伺っていると、明らかに誰かを探している素振りだ。
(間違いない、Benさんだ)
勇気を出して、「あの・・」 と言いながら正面へ立つと、肩にタオルをかけたBenさんが、「ああ」 とホッとした表情で笑いかけてくれた。
5年前と、ほとんど変わらぬ姿がうれしかった。
Nはと言うと、のんびり回転焼きの前で立っていた。
とりあえず、「どうでしたか? 取れました?」 のアイサツ。
「ええ、取れました」 と明るい笑顔のBenさん。
「えっ? もしかして、3連単??(失礼ながら半信半疑)」
「はい」
ウ~~~ン! さすが、北海道から遠征してくるだけのことはある。
そのあとの12Rを全員外したあと競馬場を出る。
すごい人混みなので、途中、地下から外へ出る。
1番人気(ジェンティルドンナ)が連を外したせいか、笑顔よりも疲れた表情の人が多いように感じた。
当初の予定ではこのあと、Benさん二日連続神戸ビーフの筈だったのだが
様々な事情の末、今回は明月記の和食に変更。
まずは武庫川の「生」の石積みをながら宝塚へ。
それから乗り換えて清荒神で降り、教室が終わってそのままの(要するに、超散らかった状態の)部屋へお通しする。
金太郎を見てもらっての第一声、「お、芦毛ですね!」
それから再び清荒神駅まで戻り、「雲雀丘花屋敷」 から送迎バスで明月記へ。
周囲はまだ薄明るいが、入口の松明がきれいに燃えている。
でも、Benさんが感動していたのは、松明よりも、庭のあちこちに植わっている竹だった。
「竹って、北海道には無いんですか」 と聞くと、「いや、無いことは無いんですけど」
この日は混んでいてカウンター席だったが、徐々に輝きだすイルミネーションや甲山を眺めながら
食事もそこそこにシャベリっぱなし(ほとんど私からの質問)のひと時となった。
話題の中心はもちろん だが、伊集院静と武豊の話しが特に印象に残った。
あと、「ぜひ聞いて欲しかったこと」 も話す。
こちらも大筋のラインで考えも一致していたのでひと安心!?
それにしても、Benさんが魚介類ニガテというのには驚いた。
関西に住む我々からすれば、実にもったいない話しだ
まだ早いので、宝塚まで戻り、5年前にも一緒に行ったバーコバへ。
ここでも話の中心はもちろん
レース中の武豊をどう呼ぶべきか(「武~!」か「ユタカー」か「タケさーん」か、あるいは「ユタカさーん」か)
好きな馬(BENさんはトウカイテイオーとのこと)
○○は京都の二千だけ買っとけばOKとか
✖✖は千六と二千はいいけど千八が駄目なんだとか
△△は京都のみOKとか
現在のアンカツは許せるかどうか(?)とか
武幸四郎は、たしかまだ独身じゃなかったか?とか
太宰騎手は最近アンミツの娘と結婚したんだよとか
私が○添がキライだと言うと、ぼくはあんまり騎手に好き嫌いは無いんですとか
ジェンティルドンナは「ジェンティル・ドンナ」か「ジェンティ・ルドンナ」どっちだろうとか
チチカステナンゴや社台や血統学や須田鷹雄やなんやかんや。
途中なぜか●●新地や毛染め会社の話しまで飛び出し、東京のたぬきうどん大ゲンカの話まで出て、本当に楽しいひと時となった。
本当はもっともっと飲んでもらってウマ話しに酔いたかったのだけど
Benさんの記憶をとどめておいてもらうためにも「きょうはマイル戦」と決めていたので、ちょっと早めのお開きとする
バーコバからのゆるやかな坂道を下りながら、明日の予定はと尋ねると
「王子動物園へパンダを見に行きます」 とのこと。
そのあと、夕方の飛行機で帰られるそうだ。
次回はゼヒ「民宿 森」へとオススメしながら宝塚南口でお別れ。
我々と反対側の、Benさんの立つ西宮行きホームは、なぜか若いキレイな女性でいっぱいだった(宝塚ホテルで何か催しがあったのかも知れない)
女性専用列車のような阪急電車に乗り込んだBenさんに、名残惜しさいっぱいで手を振る。
帰宅すると10時。
金太郎をちょっとだけ出してリビングへひっくり返る。
2013年の6月23日は、私の後半生の中で、サイコーにシアワセな1日となった。
ありがとうBenさん。
願わくば、私とNがお爺さんお婆さんにならないうちに、次回の来阪は、なるべく早いうちにお願いします(そのためにも馬券ガンバってー!!)
私たちも神戸ビーフ目指して頑張るぞ~!!
おわり