89 バレエ

※近所の犬「ロク」
　私には鼻を鳴らしてすり寄って来るが、Ｎはいつも吠え立てられるらしい


きょうは１日雨ふり。
午前中、レンタルしていたビデオを観る。
「エトワール」という、パリ・オペラ座バレエ団のドキュメントフィルムだ。
少女の頃、根性モノのバレエ漫画にハマった記憶がある。
厳しい特訓、主役をめぐってのドロドロした世界、そして手にする栄光・・・
平々凡々と生きていた子ども時代の私にとって、それは限りなく憧れの世界だった。
その当時　私はピアノ、妹はバレエを習っていた。
同級生の通うバレエ教室や、妹のバレエ教室によく一緒について行った。
黒いレオタード姿、レッスン場に響き渡る先生の手拍子、踊りの合間に容赦なく飛ぶ叱声・・・どれもが小学生の私にとってはウラヤマシイ光景だった。
母に何度か「バレエを習いたい！」と切り出してはみたが答えはいつもＮＯ。
経済的な理由もあったかも知れないが、余りにも根性に欠ける私の性格を見抜いて「やらせても、どーせモノにならないだろう」と判断していたような気もする。
妹はもともとバレエが嫌いだったらしく、１年ぐらいでヤメてしまった。

年月は経ち・・・
息子が小学１年の時、よそのお母さんから紹介された「大人のバレエ教室」に入ろうかな～と一瞬考えた事もあったが、体型のくずれを考えるとサスガに躊躇してしまった。

きょう観たビデオの「エトワール」はチョット退屈だった。
私のバレエ熱も、知らぬ間に年齢と共に低下してしまったのかも知れない。