暫く振りに皿ヶ嶺を歩きました。朝広島を発って、急ぎの用件を終えてからの山行でしたので、午後2時を過ぎての登山口出発となりました。追いたい花々が多く目一杯の周回ルートを採ったため、最後は日没間際の天狗の庭となりました。急ぎ下山しようとしましたが、夕暮の斜光が演出する山の光と色彩の世界にいつの間にか捕まってしまい、日没を過ぎての下山となってしまいました。(5月16日(火))
午後6時半を過ぎて、陽は大きく西に傾いてきたようでした。
夕暮の山中は静謐そのものでした。夕陽に照らされた新緑も趣きがあります。
西に傾いた陽光が森の低部から射してきます。日没が近いようです、
頭上を見上げれば、日没間際の淡い斜光が皿ヶ嶺北面の新緑の森を一際萌黄色に染めていました。
夕暮の森の光と影。眩しいほどの世界でした。
萌えたばかりの枝先にも淡い光が届いていました。
陽が更に傾けば、淡い光の醸し出す濃淡の世界は一層明瞭になってきたようでした。
山の稜線部が光の饗宴で沸いている頃、天狗の庭の森には夜の闇がじわじわと近付いてきているようでした。
一条の斜光の射す新緑の天狗の庭です。
一条の光がヤマブキソウ咲くお花畑を照らします。
天狗の庭を抜けて森の中を下って行くと、樹間から暮れなずむ棚田の集落を俯瞰出来ました。
杉木立の影が一段と濃くなってきました。日没寸前のようです。
日が西に没してからの下山となりました。瀬戸内海が残照の中に光っています。