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修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

愛媛・久万高原町にクマガイソウを訪ねる

2018-05-10 08:37:49 | 

   大型連休の最終日にしまなみ海道を渡って広島から愛媛へ。概ね好天に恵まれた大型連休でしたが、この日の午後からは大雨の荒れ気味の天気に変わるとの予報でした。何とか雨が降り出す前にクマガイソウが咲いているところを見たいと思っていましたので、久万高原町東明神の植栽園地へと直行しました。この園地、今年は管理が行き届いておらず荒れ気味の様子でしたが、クマガイソウの群落だけは元気でほぼ満開の様子できれいに咲き誇っていました。〔5月6日(日)〕

 ↓ 杉林の林床の斜面を埋めてクマガイソウの群落が咲き誇っていました。

↓ 広い斜面を埋め尽くして咲く大群落はなかなかの圧巻です!

↓ 全ての花が同じ方向を向いて、同じような姿勢で咲き揃っています。
 

 ↓ 接近してよく観察してみると、ひとつひとつの花が微妙な個性を持って咲いていることに気付きます。

 ↓ 長けてきている花が多い中で、比較的若い花と思える株でした。

↓ 蕾は殆どなく群落は満開の状態で、この日は最後の見頃といったところでした!

 ↓ ヤマブキソウとクマガイソウのコラボレーションも見られました。

 ↓ 園地に植えられたエビネも満開となったようでした。

 ↓ 満開のエビネの花をアップで撮ってみました。

 ↓ ヤマブキソウも満開でした。

 ↓ 因みに、クマガイソウはラン科アツモリソウ属の多年草の花です。

 ↓ 来年以降もここで綺麗に咲き誇ってくれることを願っています。


芸北に初夏の花を追う~サクラソウ&オキナグサ

2018-05-07 09:10:46 | 

   大型連休がスタートするこの日、初夏の花々を求めて芸北に出掛けました。例年は連休が終わってから見頃を迎える初夏の花々が今年はもう満開とか見頃とかを迎えています。もう何もかもが一斉に花開いてしまった感じです。そんな中からサクラソウとオキナグサの様子のレポートです。〔4月28日(土)〕

 ↓ 旧芸北町美和東のサクラソウの植栽地の畑では咲き始めていました。

 ↓ 若々しい花が微笑むように咲いていました。

↓ まだ数か所に固まって咲いている状態ですが、徐々に畑いっぱいに広がっていくのではないでしょうか!?

↓ 熊城山の西麓のサクラソウ自生地に足を延ばしました。

↓ 若葉の間から美和オリジナル種のサクラソウが頭を出して咲き始めていました。

↓ まだ陽だまりに数か所固まって咲いている状態でしたが、広い敷地に沢山の花芽が見えました。

↓ 小さく纏まって咲く走りの花です。清新な咲き振りです。
  

↓ 花々が早咲きで花期が前倒しになる中でもう諦めかけていたオキナグサを探してみると、まだ咲き残っていてくれました。
 

↓ 芸北にもオキナグサがあると聞いたのは昨年の花期が終わった後でした。芸北では初見のオキナグサです。

↓ この花も花弁のように見えるのは萼片です。叢の中に沢山の株が点在して咲いていました。

↓ もう長けてきて綿毛を付けた姿に変化してきた株も沢山ありました。

↓ 花を落とした後のこの姿がオキナグサと呼ばれる所以です。

↓ オキナグサ咲く路傍に沢山のミツバツチグリの花が咲いていました。


カザグルマに逢いに県北へ

2018-05-06 07:19:34 | 

 広島市の自宅周辺を散策していると民家の庭に中国からやって来たテッセンの花が綺麗に咲いているのをよく見掛けるようになり、近似種の日本原産のカザグルマももう咲いているかも知れないと考えて県北の自生地を訪ねてみました。例年比で1週間ほど早かったものの、陽だまりではもう開花していました。昨年新しい自生地を教えて戴いた地元の農家の方に再会しお話をお聞きすると、心無い盗掘被害が相変わらずあるとのことですので、自生地の具体的場所は伏せさせて戴きます。〔4月26日(木)〕

↓ この日最初に出合ったカザグルマの花です。車道沿いの斜面に一輪だけ咲いていました。

↓ 田圃の高畦の斜面に沢山咲いていた中の一輪です。カザグルマはキンポウゲ科センニンソウ属の落葉性つる性の多年草です。

↓ カザグルマに花弁はなく、花弁のように見えるのは萼片とのこと。8枚が基本形とのことですが、個体によって6~13枚と多様と言います。

↓ 萼片の枚数も色々ですが、色合いも微妙に多様です。

↓ 100本を超える紫色の雄しべが白色の雌しべを包んでいます。雌しべの本数も多数のようです。

↓ 萼片が7枚と8枚の花のペアです。カザグルマは広島県では準絶滅危惧種(NT)に指定されているとのことです。

↓ 濃い紫の色合いの萼片が6枚と8枚のペアです。

↓ 谷間の主に林縁に自生することが多いようです。この自生地も林縁ないし林縁に近い所でした。

↓ カザグルマの蕾です。すっきりとした良い形です!

↓ この日、別のところで出合った小さな花です。本来は日本海沿いに多い花で、広島県では珍しいもののようです。備忘のため載せました。

↓ ニョイスミレの群落です。


初めて出合った花

2018-05-05 07:01:51 | 

 「こんな花に出会ったよ・・・!」と山歩きを共にする仲間が興奮した様子で現地から電話をくれました。後日、案内してもらって私もその花に逢ってきました。初めて見る花です。ラン科カヤラン属の多年草のカヤラン。ネットで見る解説では、よく見掛ける珍しくもない花とのこと。それでも手の届くところにあるものは持ち去られることが多いとのことなので、どこで出合ったかは伏せさせて戴きます。〔4月26日(木)・28日(土)〕

↓ 着生植物で、この株は大きなクロマツに着いていました。名前の由来は葉っぱが榧の葉に似ているからとのことです。

↓ 気根で樹々の枝や幹に付着して、垂れ下がるように生育するようです。花はぶら下がって下に咲きます!

↓ 黄色で丸味を帯びた可愛いい花が咲いていました。唇弁には赤い縞模様があり、周りを5弁が抱えています。

↓ クロマツの古木に付着したカヤランの群落です。まるで星座のようでした!

↓ 別途訪ねた杉林の中の雑木に付着したカヤランです。環境が厳しいのか、クロマツに着いていたものとは様相が大分違いました。

↓ 榧の葉に似た葉っぱが沢山着いており、かなり古い株のようです。野趣に富んだ良い咲きっぷりでした!!
 


十種ヶ峰にヤマシャクヤクを訪ねる

2018-05-03 08:18:29 | 

 山口市阿東町にある十種ヶ峰にヤマシャクヤクを訪ねてきました。花々が早咲きする今年の春ですが、ヤマシャクヤクもその例に洩れず例年より10日以上も早く見頃を迎えていました。翌日から春の嵐が襲来するとの予報に、見頃を捉えるのはこの日しかないとの脅迫観念を抱いての訪問でもありました。 昨年のヤマシャクヤクの出来は最高でしたが、今年もそれに劣らぬ素晴らしい咲きっぷりでした。〔4月23日(月)〕

↓ 険しい谷筋を登り行きこの日最初に出会ったヤマシャクヤクの花。満面の微笑みに見えました!

↓ 生木地蔵尊に見送られて登山口の神角(こうづの)を出発しました。

 ↓ 植林地の管理道を辿った後荒れ気味の険しい谷筋を登って行きます。

 ↓ 登山口から1時間足らずで最初のヤマシャクヤクの花に出会い、暫く登り続けると行く手の谷間を埋める群落が待っていました。

 ↓ ほぼ健康な花ばかりで、照り始めた陽光に花も開いてきて、将に見頃の時を迎えていました。

 ↓ 険しい道を登ってきた登山者の脚もピタリと止まり、出会ったばかりの花園から先になかなか進めません。

 ↓ 路傍を飾る愛らしい花です。開いたばかりの花とまだ蕾の組み合わせです。

 ↓ どの花を見ても綺麗です!

 ↓ この満開の花園の広がりには圧倒されそうでした!

 ↓ 登山者は谷間を埋めるヤマシャクヤクのお花畑を牛歩以下のスピードで登って行きます。

 ↓ お花畑で過ごす時間が長くなってくると群落にも慣れてきますが、とは言え周りはこれは贅沢な景色です!

  ↓ 5年前の豪雨水害で荒れていた谷の斜面にもお花畑が広がってきて、広大な山シャクヤク園となってきました。

 ↓ 上に進むほどに谷間を埋めるお花畑がより広くなって行きます。

 ↓ どこまでも広がっているような谷間全体を埋める広大なヤマシャクヤクの群落です。

 ↓ 荒れていた上部の自生地も随分と修復されてきました。

 ↓ ヤマシャクヤクの谷を抜けて山頂直下の尾根筋を辿って行くと多くのイカリソウに出会えます。

 ↓ 山頂直下から登山口の神角を俯瞰しました。

 ↓ 天気予報が芳しくなかったせいか、或いはまだ早い時間であったせいか、十種ヶ峰山頂はヤマシャクヤクの花期としては閑散としていました。

 ↓ 山頂を後にしてチマキザサ繁る山頂直下を神角へと下って行きました。

↓ 登山口の神角から十種ヶ峰を見上げました。右手の叢林は駐車場のある神角八幡宮の森です。