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徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

4夜連続/一瞬の風になれ

2008-02-25 09:26:17 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
前半戦のシーズンチケットも到着して、いよいよ開幕まであとわずか。
練習試合ではかなり(スコア的に)こてんぱんにやられたりしているのだけれども、んまあ、あくまでも練習は練習ということで……。

で、開幕まで2週間を切った今晩より4夜連続、エスパルスが全国ネットで露出する(らしい)。
エスパルスのさらなる認知のためには、今はどんな形であれメディア露出がとても大事なので、細かいことは置いといて必見なのであります。公式サイトのインタビューに掲載されている錦戸君のユニフォームのエンブレムが消されてるのがちょっとアレなんだが、まあ仕方がないか。
ノボリが大将の後を継いで報ステキャスターに就任して、全国メディアに露出するのも“空気”作りになるはずだし、複数のプレーヤーが召集されている本業の五輪代表はもちろん強力な“空気”を作るはずだ。これが、今季の追い風になってくれればいいなァ……。

シーチケを買ってない静岡の民は今すぐ買って下さい。今季は優勝するから。

一瞬の風になれ
(フジテレビ系/2月25日(月)~28日(木)4夜連続放送 午後23時~23時45分)

<エスパルスがいよいよ芸能界にも進出しました~ヾ(^▽^)ノ>
(清水エスパルススタッフブログ「書ける想い」2月7日

誰がそれを責められるのか/「そして、ひと粒のひかり」

2008-02-25 06:41:37 | Movie/Theater
そして、ひと粒のひかり
Maria Full of Grace/2004/アメリカ=コロンビア
監督:ジョシュア・マーストン
出演:カタリーナ・サンディノ・モレノ、イェニー・パオラ・ベガ、ギリエド・ロペス、ホン・アレックス・トロ
<コロンビアの田舎町で働く17歳の少女、マリア(カタリーナ・サンディノ・モレノ)は仕事を失ったのをきっかけに、麻薬を胃の中に飲み込んで密輸する運び屋“ミュール”になる決断をするのだが・・・。南米社会のシビアな現実を描いた衝撃作。崩壊した地域社会や家族の中で生きる一人の少女が、切迫した状況の中で人生に何を求め、どのように選択するのか。(略)>(シネフィル・イマジカ

そして、ひと粒のひかり(2004) - goo 映画

冒頭からラストシーンまで、まったく弛むことなく一気に見せる。
それでいて説明臭さや告発調の展開をほとんど感じさせないのは、決して“それ”が主題ではないからだ。麻薬がどうの、運び屋がこうの書いている人もいるが、そんな表層的なテーマだけでは断じてないよ。それならばジョシュア・マーストン監督が本職のドキュメンタリーで告発すればいい話。ここには少女から女性へ成長していく、ひとりの女の、確実に骨太な物語がある。

マリアと共に、ミュールとして“粒”を飲み込みニューヨークへ向かうルーシーは言う。「(アメリカは)パーフェクトでストレートな国よ」。世の中にパーフェクトなものなど、そうそうあり得るわけがなく、当然“パーフェクト”の歪みはコロンビアのような国にツケ回される。その結果、田舎者のセコいボーイフレンドは友だちと呑気に自転車に乗って遊び、この国で抜け目なく稼ぐ男はバイクに乗る(どこかの国に似てない?)。悪党と骨抜きにされた男たちばかりのこの国の日常に絶望した女たちは、だからいつも苛ついている。そして自らも“入れ物”となることを選択してしまう。
しかしニューヨークに到着したマリアは、そこにも故郷と変わらない歪みがあることを知る。

コロンビアへ帰国する飛行機に乗るために、空港へ向かう車の中で、マリアはこの国で始まったばかりの自分の日常に気付く。
ニューヨークで産婦人科医の診察を受けたマリアは、初めて見る“一粒のひかり”に笑顔を見せた(カタリーナ・サンディノ・モレノが映画の中で見せるほとんど唯一の、最高の笑顔である)。そして車の中で、産婦人科医の受付嬢から何気なく告げられた来月の診察日を思い出したはずだ。
マリアは故郷を捨てることで、自分の人生の一歩を踏み出す。それが正解かどうかはわからないけれど、それは清々しく、またちょっとほろ苦い(空港で友だちと別れるシーンなどは、彼の国に暮らす女性の絶望と諦念が漂ってくる)。
ラストシーンを見ていたら、何となくダスティン・ホフマンの『卒業』のラストシーンを思い出した。若さというのは、不安が山ほどあっても、後先考えずにまず何かを捨てることで、そこからしか何も始まらない。
いや、感動。4年遅れだけど。

カタリーナ・サンディノ・モレノも物語の中で成長していく。力強く、美しいです。
サントラ、欲しいな……。

50周年/NIKKA BAR NANASHIMA

2008-02-25 03:13:25 | LB中洲通信2004~2010
2004年2月号(ニューヨークから帰ってきたばかりのミュージシャン時代のドリアン助川改めTETSUYA、改め現在、明川哲也さん巻頭インタビューのサバイバル特集号である)で取材した、中洲のニッカバー七島の開店50周年の案内が届く。

<中洲交番の目の前にそのバーはある。NIKKA BAR NANASHIMA。
70代にして現在もカウンターの中でシェイカーを振り、
今夜も中洲の止まり木を演出する、名バーテンダー七島啓さん。
引退するまでカウンターに立ちたいと願う中洲のバーテンダーの、
最後の店、そして原点が「NANASHIMA」である。
七島さんにとって中洲とは、バーテンダーとは何か。>

3月1日(土)~3月7日(金)まで50周年感謝週間だそうです。中洲を代表するカウンターバーの名店。もちろん七島さん直伝のバーテンダーの皆さんはピシッとジェントル……だからといって敷居がめちゃ高いわけではないラブリィな店なのでオススメです。お近くに寄った際は是非是非(福岡県福岡市博多区中洲4-2-18 水上ビル1F)。

金曜の夜、胸ポケットに案内状を入れていたら皺になってしまった…。