マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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都祁南之庄都祁岳の岳のぼり

2010年05月24日 09時00分55秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
雨が降ってきたからどうしようかと思案する都祁南之庄の役員さん。

今日は都介野岳に登って会食する岳のぼりの日だ。

出発地に集まった役員さんは「ぼちぼち来てくれはったので、集まってから行くかどうか相談したい」と言って携帯電話で連絡する。

一昨年は晴天だった。

昨年は風がきつかって、シートが吹き飛んだから岳神社の覆い屋で会食した。

ことしもそうしたら良いのだと一斉に出発した。

山の中腹で降りて、そこからは人力で登っていく。

5月の毛掛け籠もりと同じ行程だ。

途中に祭られている行者さんの祠に手を合わせて頂上を目指す。

急な山道は険しく息切れするほどだ。

10分ほど登っていけば頂上に着く。

4月も中旬だというのに肌寒い。

みぞれ混じりの雨になった。



頂上には2本のヤマザクラがある。

1本は樹勢が衰えてきたそうだ。

割木を集めたとんどで暖をとっている間、神主は神饌を供えて岳神社の神事を行っている。



今日の良き日に高山に籠もり、つつがなく実りを祈る。

春たけなわ、稲作や畑作りが秋には豊に実るよう祝詞を奏上する。

その頃、元総代は風呂敷に包んだ弁当を持って徒歩で登ってきた。

20分かかったそうだ。

神饌お下がりのスルメはとんどで焼く。

香ばしくなったからと覆い屋の中に入った。

風呂敷の中は各家の手作り弁当。

キクイモのキンピラを作ったから食べてやと器が配膳される。

うちはこれや、あれやと会話が弾む。



そこへおばあさんもやってきた。

さすがに歩きはしんどいからと中腹までは車で来た。

岳神社にお参りして会食に加わった。



昔は賑やかやった。

お酒も入って調子よく、手拍子で歌を披露するわ、しまいには踊りもでたという岳のぼり。

今年は10人。

村に農業移住してきた若者も参加している。

(H22. 4.15 EOS40D撮影)


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