マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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満願寺町西岳院のあんやほん

2013年06月28日 06時50分41秒 | 大和郡山市へ
毎月17日は観音さんの日。

この日は春の彼岸入りと重なった。

気温はぐんぐん上昇してセーターも不要となるぐらいになった。

大和郡山市満願寺町の西岳院(黄檗宗万福寺末寺)は富雄川の西岸にある。

古田神社と隣り合わせにある大きな禅堂。

先々代が勤める前は荒れた本堂だったと話す住職。

本尊は奈良県指定文化財の木造十一面千手観音立像。

圧倒されるお姿である。

かつては満願寺町の古屋敷と呼ばれる地にあった満願寺は富雄川の氾濫によって現在地に移ったことにより西岳院と称する。

小字古屋敷南に堂前、西側に堂後がある。

古屋敷に本堂があった名残の小字である。

禅堂にあがって営みをするのは満願寺町旧村の住民たち。

ほとんどが婦人である。

古屋敷と北垣内、南垣内(小字川屋敷)の3垣内からなる旧村が交替して当番にあたる。

この月は大祭となる観音講。

先祖回向を終えて般若心経を唱える。

斎壇には仏飯や半切ダイコンに挿したあんやほん(唵唖吽)と呼ばれる仏旗がある。

搗きたてのモチや草モチも供えていた。

訪れたときには既に回向は始まっていた。

ご挨拶をするまにまに案内された禅堂。

正面に安置された十一面千手観音さんに手を合わせる。

回向を終えれば住職の説法があった。

自己紹介をして改めてご挨拶をした。

秋にも行われる大祭には是非再訪したいものである。

祈祷されたあんやほん(唵唖吽)もありがたくいただいた。

あんやほん(唵唖吽)はヒトガタ。

人の形を象った仏旗である。

玄関などに挿しておけば魔除になるそうだ。

(H25. 3.17 EOS40D撮影)


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