マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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食前の民俗話題に盛り上がる

2019年09月27日 09時51分49秒 | 民俗あれこれ
中山町の水口まつりの様相を拝見していた時間帯は午後12時半。

田主さんを見送ってようやく昼飯にありつける。

この日は明日香村栗原で取材してきた写真家Kさんと落ち合う。

昨日にやっと見つけた中山町の水口まつり

発端はKさんが伝えてきた明日香村のいずこかの水口まつりの様相である。

鮮明にとらえた様相に、こう撮るべきだと示唆する映像に感動したものだ。

撮った日は平成22年5月11日と知らせてくれた。

某所はどこであるのか記憶にないという水口まつりに松苗がある。

その件について、メールで伝達し合っていた4月14日。

山の辺の道に出かけたKさん。

地元住民が云った台詞は「この辺はけっこうある。連休辺りに来たら、えーで」という言葉だったそうだ。

ちゃんちゃん祭のお旅所と云えば天理市中山町。

苗床はブリキ板で囲っていたと伝えてくれた。

まさか、ここら辺りに苗代を作って、水口まつりがけっこーあるとは、これまでまったく眼中になかっただけにショックを覚えた。

その件は頭の中に想像を張り巡らしていた。

どこにそれがあるのか。

時季になれば、とにかく出かけてみるしかない。

見つかるかどうかは別にして中山町の集落はどこにあるのか、だけでもと思って現地を訪ねてみる。

お旅所に登っていく道がある。

その辺りはないと踏んでいたが、苗床を調えて水を張っていたところがあった。

なるほど、である。

もう少し足を伸ばしてぐるっと周回。

なんと、そこにあった護符にイロバナ。

帰宅してからKさんに電話した。

見つかったときの興奮そのものを報告した。

している場所はわかったが、護符は何時、どこで授かったのか。

これを知らずに、見過ごすわけにはいかない。

そう思ってこの日も出かけた中山町の苗代様相

なんと、場所は思いと違ってはいたが、鳥除け、風除けに紗を被せているときだった。

写真を撮っていいか、承諾を願ったらOKをもらった。

その後も作業していた親父さんに息子さん。

話しているうちに打ち解けたらしくいろんな情報を話してくださる83歳の男性。

ありがたくも家にあるから取りに帰るといって戻ってきた。

そう、護符に松苗である。

詳細は省くが、行事の在り方も聞かせもらって、ほぼ全容が見えてきた。

お見送りはそれからだった。

食事処は満席。

時間待ちの待合室はなんぼほど多いことか。

時期的にどこへ行っても同じだろうと半ばあきらめの境地で互いの報告内容。

Kさんからは5月末は日待ち、6月末はさなぶり、8月末日は八朔日待ちとも呼ぶ風日待ちや秋祭りなど、栗原の年中行事を教えていただいた。

また、聞き取った77歳のTさんの記憶が重要だった。

今では栗原の地では苗代を作ることはないが、Tさんが子どもだったときの記憶に苗代の祭りごとがあったそうだ。

松(※飛鳥坐神社のオンダ祭に奉られる松苗と思われる)にハナと呼んでいたイロバナを立てていた。

さらに、穂のあるカヤ(※カヤススキであろう)も立てた。

しかも、モミダネを撒いたし、お盆に盛ったキリコ(※油で揚げたキリコモチの可能性がある)もあったという。

そのキリコは食べていたというから、焼き米的なものに似ている。

興味ある話題提供にメモをしていた。

また、季節柄のイベントコイノボリがある栢森から隣村の入谷のとんども・・。

私といえば、昨今の現況である。

(H30. 5. 4 SB932SH撮影)


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