マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

丹後庄町八雲神社ヨミヤ

2011年12月06日 08時31分46秒 | 大和郡山市へ
祭りといえば提灯。

それが集落から神社に続く道沿いに掲げられている丹後庄(たごんしょ)町。

この日の夜は八雲神社のヨミヤである。

真っ暗な夜道を照らす提灯道は畑に挟まれた参道だ。

その道しるべに沿って歩いていけば神社に着く。

拝殿前の提灯立てには氏子中の幕が張られている。

その傍らにある手水鉢。

そこには太鼓が吊られている。

拝殿には二人の婦人が参っていた。

孫を連れてきたMさんとYさんだ。

孫たちは元気よく駆けまわっている。

そして吊るされていた太鼓を二本のバチで叩きだした。



参道を歩いていたときにときおり聞こえていた太鼓の音だ。

それが聞こえたのか数組の村人が参拝にやってきた。

太鼓の音は呼出だったのかもしれないが、参拝を済ませた婦人たちは帰っていった。

そうこうしているうちに宮守を勤める十人衆がやってきた。

呼び名は十人衆ではあるが現在は北と南からの9人である。

長老制を廃して北と南の9人が年中行事を交互に営んでいる。

神社の行事は元旦祭から始まって祈年祭、祇園祭、提灯を掲げるマツリのヨミヤに本祭、後祭。それに新嘗祭や注連飾りを造るといってそれら一年間の行事を同一の9人が祭祀をするのではなく北と南の人たちが交互に入れ替わるのだ。

この夜のヨミヤが終われば明日の本祭は北で後祭は南となるようだ。

こうして二組の宮守たちは2年間で一通りの年中行事を勤めることになる。

この夜は南の9人が集まった。

ヨミヤの昼には祇園祭と同じく巫女による御湯神事が行われたそうだ。

それを終えて夜には再び集まった9人。



ヨミヤの参拝者が途切れるまでお神酒を飲みながら拝殿で迎えている。

(H23.10.21 EOS40D撮影)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。