平成二年に亡くなった祖母は92歳だった。
平成元年の秋に大病を患った翌年のことだ。
退院してから京都の病院まで見舞いに行った。
年老いた祖母はそこに居た。
動くこともできずに新しき年が明けたことを喜んでいた。
それからしばらくした節句の月に病院から知らせが届いた。
駆けつけたときには時すでに遅しだった。
霊安室で対面したことを覚えている。
私が退院して元気を取り戻して安心してあの世にいってしまったのだろうか。
あれから20年以上も経った23回忌の年忌法要。
家族それぞれが20歳も前の光景を思い出す。
その日以来、法要に来てくださっている住職は大阪平野の大念仏。
奇しくもその大念仏からやってくる大和のご回在を取材するようになっていた。
街道を巡る如来さんに手を合わせている。
23回忌のこの日も住職に参ってもらった。
お寺では事務方だったが大和のご回在に出かけたことがあるという。
ご自身が担ったときはマイクロバスだった。
それまでは禅門たちがリヤカーで運んでいたという。
その時代の経験はないが各地を巡っていたそうだ。
度々の取材地である室生の下笠間。
当時は泊りもあって堂内で寝泊まりした記憶があるそうだ。
そのときの話される長老たちの豊富な話題に盛りあがったそうだが、記録をしておけばと今更ながらに思うと話す住職。
念仏は諷踊(ふじゅ)だそうだ。
当家の23回忌にその話で盛り上がった。
大和郡山市の額田部融通寺、矢田町通の円融寺住職のお名前も飛び出す。
ありがたいことだ。ちなみにO住職のお寺は平群郡下垣内の円通寺。
本山を含め同寺の取材もいずれお願いすることであろう。
そうして始まった祖母の年忌供養。
最後になる弔いあげは10年後の33回忌となる。
ちなみに13回の法要に際して、それぞれの菩薩や仏さんが仏事に充てられた追善法要の十三仏がある。
初七日は不動明王。二七日は釈迦如来。三七日は文殊菩薩。四七日に普賢菩薩。五七日が地蔵菩薩。六七日は弥勒菩薩。七七日は薬師如来。百カ日が観音菩薩。
一周忌は勢至菩薩。三回忌に阿弥陀如来。七回忌は阿閦如来(あしゅくにょらい)。十三回忌は大日如来。三十三回忌が虚空蔵菩薩である。
長い修行の締めくくりとされる弔いあげの33回忌を迎えて故人は菩薩の世界に入り、ご先祖さんは守り神になるというが・・・。
数えてみれば23回忌にあたる仏さんはない。
17回忌、27回忌もそうだ。
何故なんだろう。
そんな疑問とは関係なく久しぶりに出向いた大阪市内の住之江。
日曜日はどこもかしこも満員御礼。
入店した木曽路は予約客があり1時間待ち。
仕方なく昨年6月にも行ったこともある「にぎり長次郎」に切り替えた。
そこでも駐車場が満杯。
これまた仕方なく近くにある指定されたタイム制のパーキング。
2時間以内はお店で出される無料サービス券で助かる。
長次郎で頼んだ寿司は「花ひとひら」の寿司御膳。
もう一つは京にぎりの「大原」だ。
いずれも1480円。
前回は日替わり定食があったが、それはない。
980円の竹御膳を頼んだことを覚えている。
一挙に500円もプラスされた御膳。
それが出されるまでのお口初めに頼んだのが980円の「海の幸五点盛り」。
これは美味い。
トロトロのマグロにサーモン、タイ、イクラなど。新鮮な魚に舌が唸る。
御膳のにぎり寿司はいずれも11点だが、なんとなく「花ひとひら」のほうが上等のように感じる。
しかも、「大原」には付いていないサラダまである。
これがまた美味いのだ。
共に茶碗蒸しと赤だしみそ汁が付いているのだが・・・。
お腹一杯の満足寿司だった。
ついでに頼んだ120円の生ゲソ。
コリコリ、シコシコ、歯ごたえがあって、そんじょそこらのゲソではない・・・と思うから2皿にした。
そうそう、御膳に付いていた香物が美味しかったのだ。
べったら漬けだ。
これが気になって仕方ない。
それだからその一品を頼んだがメニューにはない品書き。
しかし、まぁなんですな。
頼んでみるものです。
出てきたのは漬けものの盛り合わせ。
シャキシャキ感のミズナが美味すぎる盛りは380円だった。
(H24. 3.11 SB932SH撮影)
平成元年の秋に大病を患った翌年のことだ。
退院してから京都の病院まで見舞いに行った。
年老いた祖母はそこに居た。
動くこともできずに新しき年が明けたことを喜んでいた。
それからしばらくした節句の月に病院から知らせが届いた。
駆けつけたときには時すでに遅しだった。
霊安室で対面したことを覚えている。
私が退院して元気を取り戻して安心してあの世にいってしまったのだろうか。
あれから20年以上も経った23回忌の年忌法要。
家族それぞれが20歳も前の光景を思い出す。
その日以来、法要に来てくださっている住職は大阪平野の大念仏。
奇しくもその大念仏からやってくる大和のご回在を取材するようになっていた。
街道を巡る如来さんに手を合わせている。
23回忌のこの日も住職に参ってもらった。
お寺では事務方だったが大和のご回在に出かけたことがあるという。
ご自身が担ったときはマイクロバスだった。
それまでは禅門たちがリヤカーで運んでいたという。
その時代の経験はないが各地を巡っていたそうだ。
度々の取材地である室生の下笠間。
当時は泊りもあって堂内で寝泊まりした記憶があるそうだ。
そのときの話される長老たちの豊富な話題に盛りあがったそうだが、記録をしておけばと今更ながらに思うと話す住職。
念仏は諷踊(ふじゅ)だそうだ。
当家の23回忌にその話で盛り上がった。
大和郡山市の額田部融通寺、矢田町通の円融寺住職のお名前も飛び出す。
ありがたいことだ。ちなみにO住職のお寺は平群郡下垣内の円通寺。
本山を含め同寺の取材もいずれお願いすることであろう。
そうして始まった祖母の年忌供養。
最後になる弔いあげは10年後の33回忌となる。
ちなみに13回の法要に際して、それぞれの菩薩や仏さんが仏事に充てられた追善法要の十三仏がある。
初七日は不動明王。二七日は釈迦如来。三七日は文殊菩薩。四七日に普賢菩薩。五七日が地蔵菩薩。六七日は弥勒菩薩。七七日は薬師如来。百カ日が観音菩薩。
一周忌は勢至菩薩。三回忌に阿弥陀如来。七回忌は阿閦如来(あしゅくにょらい)。十三回忌は大日如来。三十三回忌が虚空蔵菩薩である。
長い修行の締めくくりとされる弔いあげの33回忌を迎えて故人は菩薩の世界に入り、ご先祖さんは守り神になるというが・・・。
数えてみれば23回忌にあたる仏さんはない。
17回忌、27回忌もそうだ。
何故なんだろう。
そんな疑問とは関係なく久しぶりに出向いた大阪市内の住之江。
日曜日はどこもかしこも満員御礼。
入店した木曽路は予約客があり1時間待ち。
仕方なく昨年6月にも行ったこともある「にぎり長次郎」に切り替えた。
そこでも駐車場が満杯。
これまた仕方なく近くにある指定されたタイム制のパーキング。
2時間以内はお店で出される無料サービス券で助かる。
長次郎で頼んだ寿司は「花ひとひら」の寿司御膳。
もう一つは京にぎりの「大原」だ。
いずれも1480円。
前回は日替わり定食があったが、それはない。
980円の竹御膳を頼んだことを覚えている。
一挙に500円もプラスされた御膳。
それが出されるまでのお口初めに頼んだのが980円の「海の幸五点盛り」。
これは美味い。
トロトロのマグロにサーモン、タイ、イクラなど。新鮮な魚に舌が唸る。
御膳のにぎり寿司はいずれも11点だが、なんとなく「花ひとひら」のほうが上等のように感じる。
しかも、「大原」には付いていないサラダまである。
これがまた美味いのだ。
共に茶碗蒸しと赤だしみそ汁が付いているのだが・・・。
お腹一杯の満足寿司だった。
ついでに頼んだ120円の生ゲソ。
コリコリ、シコシコ、歯ごたえがあって、そんじょそこらのゲソではない・・・と思うから2皿にした。
そうそう、御膳に付いていた香物が美味しかったのだ。
べったら漬けだ。
これが気になって仕方ない。
それだからその一品を頼んだがメニューにはない品書き。
しかし、まぁなんですな。
頼んでみるものです。
出てきたのは漬けものの盛り合わせ。
シャキシャキ感のミズナが美味すぎる盛りは380円だった。
(H24. 3.11 SB932SH撮影)