マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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奈良市旧都祁村から平たん部、お盆の習俗を見て廻る

2022年05月18日 07時54分50秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
お盆習俗のサシサバのイタダキサンを拝見させてもらった帰り道。

それからも目にしたお盆の習俗が見つかった。

場は、サシサバのイタダキサンを拝見した奈良市荻町。

取材したT家から下った街道沿いに建つお家。

垣根といえばいいのかどうかわからないが・・・

表現が難しいツタが絡まる垣根に、異質なモノが周りの状態に隠れていた。

途中まで、火が燃え、そして消えた太い藁束。

真ん中辺りから二つ折りの藁束。

これまで取材した事例からいえば、ご先祖さんを迎えた藁火の痕跡である。

藁を刺している棒はススンボ竹であろう。

見つけた時間帯は往路の午前11時半だった。

おそらく、前日の夕刻にされた迎え火である。

断定はできないが、迎え火は夕方。

送り火もまず間違いなく日暮れる直前の夕刻辺り。

お盆の記録として撮っておいた荻町の民俗を背中に車を走らせた。

抜けたその先は、都祁馬場。

ここも街道沿いに建つ民家の玄関前に見たことがある同じ形態の民俗。

針ケ別所から針に出ようとした街道。

走る車の車窓に見かけた杣の川の地蔵は花立

お盆に、と集落の人が飾ってくれたのだろう。

先を急ぐ。

針インターから南へ少し走った奈良市白石町。

この夏もサシサバをつくっていた辻村商店

売れ行き好調に追加のサシサバ仕込み。

それも終わった、この日は14日。

前日にお迎えし、翌15日にはお帰りになる。

その間は、商店もお盆休み。

勝手知ったる駐車場に、サシサバを天日干ししていた道具があった。



焼き網はサシザバを置いた道具。

火を点けて焼いたワケでない。

天日干しに、猫とか野鳥に持っていかれんように黒の虫除け紗を被せて商売のサシサバを守っていた。

さぁて、次はどの地のお盆民俗を見つけに行くか。

気になっていた奈良市の池田町。

三日前の11日。

池田のたいまつ行事に問い合わせの電話が鳴った。

大和郡山市観光ボランティアガイドクラブのKさんからの電話だ。

旧JR奈良駅舎観光案内所にたまたま居たとき、の話しである。

関西発信のラジオ深夜便が伝えていた行事の件。

広大寺池に松明を燃やす行事を伝えていた。

そこに出かけたいが、今年は全国的なコロナ対策中・・

初めて寄せてもらおう、と思っているが、実施状況はどうなのか。

実施されるのか、それとも中止なのか、その事実を知りたい、と尋ねに来た人がいた。

観光案内所に受付担当していた女性は、その行事の件は、まったく知らず途方に暮れていた。

不憫に思ったKさんは、知り合いのKさんにわざわざ連絡し、私の電話番号を聞いてかけた、という。

その行事は、奈良市池田町に行われている盆行事。

集落の人たちが盆に広大寺池堤に立て、夕刻の時間帯に燃やす「池田のタイマツ(※松明)行事。

観光案内をされていた担当女性に、そのタイマツ行事を伝えるも、実施有無については、元自治会長さんが存じているはず。

タイマツ行事を詳しく知りたいのであれば、帯解の南部公民館におられる担当に連絡されたらどうか、とお伝えした。

別途、Kさんには、タイマツ行事を紹介した私のブログ記事を伝えた。

ただ、伝えただけでは、とても気になるコロナ禍のタイマツ行事。

奈良市の池田町に到着した時間帯は、午後2時。

つい先ほどから作業をはじめた人たち。

タイマツの土台に太い竹を伐って運んできた。

長さを揃え、その長さによって用途の位置を決める。



真夏の暑い盛りの作業に汗びっしょり。

その向こう側にいる男性は三脚を立て、ビデオ撮り。

この人が、旧JR奈良駅舎観光案内所に問い合わせた人なのか・・・・敢えて聞かなかった。

痕跡もあれば、今まさに準備作業中も、お盆習俗。

コロナ禍に実施されていた民俗行事に関する情報は、今後のために記録しておいた。

(R2. 8.14 SB805SH撮影)