マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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下永東城・F家の魔除けの宝扇立て

2019年10月16日 09時17分15秒 | 川西町へ
ほとんどの苗代田にイロバナ、松苗護符を立てている川西町下永の田園地帯。

東城地区は8カ所。

西城が7カ所。

圃場に2カ所もあった。

これほど多くの処にしているとは・・思っても見なかった事例である。

調査の最中に出会った男性。

さっきまで草刈りをしていたという男性の家もイロバナに松苗を立てていたという。

その男性は5月19日になれば唐招提寺に出かけていたという。

かつては民衆に向かって投げていた宝扇を手に入れたこともある。

たまたまであるが、ある年は4本も手に入れたという。

長身だったから、手に入れやすかったのかもしれないと話す。

手にする度にズボンのベルトに挿して、また手を挙げたら手に入った。

そんなこともあった唐招提寺の「うちわまき」。

今では抽選に当たるか、当たらないかで決まる。

当たれば持って帰って苗代田に立てると話していた。

年代ははっきりしないが、かつては隣近所の人たちも同じように唐招提寺の「うちわまき」に出かけて宝扇を入手した人がいた。

その人たちもまた入手した宝扇の苗代田に立てていたという。

(H30. 5.12 EOS7D撮影)