マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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大阪・住之江安立の紀州街道は懐かしの散歩道②

2019年10月05日 09時30分55秒 | もっと遠くへ(大阪編)
大阪・住之江安立の紀州街道は懐かしの散歩道でもある。

安立商店街をひたすら紀州街道の道筋に沿って北上すれば海の神さんとして崇められる住吉大社に出会える。

大社前に停車した路面電車は阪堺電車。

正式会社名は阪堺電気軌道㈱。

生まれ育った住之江。

住吉大社に電車で行くなら阪堺電車に乗る。

最寄りの駅は安立町にある我孫子道駅。

ここは我孫子道車庫(大正13年は大和川電車車庫名)がある駅地。

すぐ傍には東映映画館もあったが、今は面影すらない。

高校生の学生時代まで通学利用していた阪堺電車は大きくなってもチンチン電車と呼んでいた。

また、発車駅が我孫子道駅だから、我孫子電車とも称していた。

安立町駅、細井川駅の次の駅が住吉鳥居前駅。

昔の懐かしい車両もあるらしいが、この日は平成27年3月にデビューした低床の新型車両の堺トラム“紫おん”が走っていた。

スマートな車両は惚れ惚れするほどかっこいい。

堺トラムは“紫おん”の他に“茶ちゃ” 、“青らん”の車両があるという。



乗車はどこからであるのかわからないが、降車される人は外国の方々ばかり。

これから住吉さんにお参りをされるようだ。

この日は卯の日に住吉大社で行われる卯之葉神事がある。

神事に卯之葉の玉串がある。

それも見たいが、本命は奉納舞楽である。

住吉大社に来るのは何十年ぶりのことであろうか。

本来なら歩いて紀州街道を上りたいものだが・・。

それができないならばチンチン電車に乗って行く。

実家は旧国道26号線から西にある地区。

チンチン電車まで歩く距離はほぼ同じの南海本線を選んだ。

高校通いの初めはチンチン電車であったが、いつしか都会的な南海電車に切り替えるようになった。

最寄りの駅は住之江駅。

当時は地上駅であったが、現在は昭和52年に完成した高架駅。

面影はときおり夢の中にでてくる地上駅の住之江駅。

駅の西側は住ノ江車庫・車検区。



久しぶりに切符を買って上がったプラットホームの向こう側に特急ラピートがあった。

正面から見れば鉄人28号の面相と云われて、なおさらの人気者にうっとりする。

すみよっさんに出かけるのは久しぶり。

はっきり覚えているのは平成22年1月20日。

参拝目的ではなく、産経新聞・奈良版に連載していた“やまと彩祭”シリーズの9回目。

「橿原市大谷町埴土取り」を紹介する記事文を事前に検証していただくための訪問だった。

検証してくださった権禰宜は承諾してくださるが、若干の指摘もあった。

意見交換した結果、記事文末に「埴土取り神事は秘儀で、映像は公開できないという」一文を付記したことを覚えている。

本日は、住吉大社で行われる卯之葉神事を拝見するのが主目的。



阪堺電車の線路が目の前を通る神社の鳥居を潜って参道へ。

懐かしい景色が現れる。

45年も前の参拝のときは着物を着ていたと思うが、参拝の写真記録はない。

参拝を終えて自宅に戻ったときの記念写真が和服姿。

若かりし頃の私が写っている。



そんなことを思い出しながら登っていく“反り橋“。

生まれも育ちも住之江。

反り橋の名で呼ぶことなく、今でも”太鼓橋“と呼んでいる。

(H30. 5.11 EOS7D撮影)
(H30. 5.11 SB932SH撮影)