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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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横田町柳生垣内のアマチャ

2016年03月22日 08時46分13秒 | 大和郡山市へ
おばあさん講が解散されたことによって講中が営んでいた行事は婦人会が継承していると話していた。

ところは大和郡山市横田町の柳生垣内。

桜井市の小夫嵩方と同じように3月は「ネハンサン」で5月は「アマチャ」の行事がある。

受け継いで3年目になるが、「詳しく引継ぐこともなく、当時の在り方も知らず、気持ちでしている」という。

各家が自宅で栽培している色とりどりの花を摘んで花御堂に飾る。

昔はレンゲだったが田を起こすころには消えている。



そんな話をしながら飾る花はバラ、ツツジ、マーガレット、ヤグルマソウ、ラベンダー、シラン、キウイなどなどだ。

どっさり飾った花御堂ができあがれば婦人たちは席につく。

お釈迦さんの誕生仏は産湯の桶でなく陶器製の水鉢に納める。

産湯は甘茶だ。

横田町の西興寺の住職からいただいた甘茶の粉で煎じた。

祭り方も引き継いでいないから「お釈迦さんの向きはこっちでいいのかしら」と云いながらこの年は東向き。



年配の婦人が「はじめさせてもらいます」と云って3杯の甘茶をかける。



年齢順でもなく席を入れ替わる都度、甘茶をかけていく。



しばらくは婦人たちの歓談時間。

喉の奥が甘くなる甘茶やコーヒーでときを過ごす。

ぎょうさん飾った花はお持ち帰り。

「あんたにもあげる」と云われてありがたく貰って帰った。

家にある水鉢3種に浮かべた花御堂のお花。





数多く貰ったので三鉢にもなった。

(H27. 5.10 EOS40D撮影)