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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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KOBE・とんぼ玉ミュージアムの玉作り体験

2013年06月14日 08時05分40秒 | もっと遠くへ
3家族がそれぞれ向う先は異なる。

仙台からはるばるやってきた二男組はオノボリさん。

神戸中華街、神戸港や大阪城を巡るという。

鈴鹿の三男組は有馬の繁華街巡りだ。

長男組はおふくろと共に神戸を目指した。

昨年は六甲オルゴールミュージアムだった。

今回はとんぼ玉を作ることができるKOBE・とんぼ玉ミュージアムだ。

有馬にもとんぼ玉ミュージアムがあるが体験はできない。

手作りできる神戸に行ってみようということである。

有馬から神戸に向けて一直線。

三宮辺りにあるらしい。

予めネットで検索していたかーさん。

スカイプ専用にと買ったNEXUS7で毎日を楽しく過ごしている。

当初は難しいと云っていたがいつの間にか使い慣れるようになった。

食べ物、買い物、探し物に地図などあらゆるものまで検索する。

テレビを見ていて思い出せない歌手の名もでてくるありがたい機械である。

それはともかく神戸も様子が随分と変わった。

メリケンパークは懐かしい。

大晦日の晩にわざわざ出かけたメリケンパーク。

ボゥー、ボゥーと停泊中の船が一斉に鳴らす汽笛を聞きたかったのだ。

24時丁度に鳴らす汽笛の音色は今でも心に染み込んでいる。

35年も前のことである。

当時は波止場に車を留めてさまざまな音色を聞いていた。

年越しの一瞬である。

波止場の岸壁から聞こえるピチャ、ピチャの波打ち際の音。

その場を見たかったが風景はまったく様変わり。

35年前にはなかったハーバーランド。

観覧車があるし神戸海洋博物館もある。

斬新な建物は神戸の海街に似合う。

神戸港中央突堤に建つ神戸ポートタワーは昭和38年に建設された展望用のタワーである。

この日も寒いからと車から眺めるおふくろとかーさん。

その付近にあるというKOBE・とんぼ玉ミュージアム。

近くにある駐車場を探して停めた。

神戸港街は古いビルに新しく建てられたビルが混在する旧外国人居留地のメインストリート。



ビル玄関がユニークな建物が日本ビルヂング。

まるで巨大な二本の足があるように見える。



ビル内に入れば一味違う造形美が現れる。



その2階にあるのがお目当てのKOBE・とんぼ玉ミュージアムである。

400円の入館料を支払ってとんぼ玉の造り方を案内していただく。

初心者であっても親切丁寧な指導で始まった体験学習。

簡単に言えばガラス棒をバーナーで炙ってガラス玉を作る。

そういうことだ。

KOBE・とんぼ玉ミュージアムの正式名称はKobe lampwork glass museum。

ランプワークの技法でガラス玉の工芸作品を造るのである。

今ではバーナーの火を使って溶かすのであるが昔はランプの火であった。

そういうわけで正式にはランプワークということだ。

阪神淡路大震災から8年後に誕生したお店である。

とんぼ玉の製作は1個について1200円の費用が要る。

2個であれば2000円だ。

体験者の対象年齢は小学3年生以上。

十分な年齢に達している私とかーさん、それぞれ1個ずつ製作することにした。



始めるにあたって選択しなければならないことがある。

ガラス玉をどのような色にするか、もう一つはその玉にくっつける柄をどうするかである。



柄は文様があるパーツか、細かい色がいろいろある水玉。



パーツはお好みの四つ選択できるが、水玉はスプーン半分の量である。

運命の分かれ道といほどたいそうなものではないが悩みの選択である。



選んだ柄に合わせてガラス玉の色を選択する。

これも悩ましき選択である。

出来あがり具合を想像しながら選んでこれに決めた。

氏名を書いた札も渡して製作に入る。



製作体験には注意事項がある。

ガラス棒を溶かす器具は炎が高くあがるバーナーだ。

その部分は肉眼では見えない高温だ。

手を翳せば火傷すること間違いなしである。



体験はスタッフが手を添えて手伝ってくれるから安心だが、見えない炎に緊張が走る。

指定した色のガラス棒を渡されてバーナーに近づける。

バーナーの真上からである。

しばらく翳せば棒の先が溶けてくる。

熱くなればガラス棒を右手にもってクルクル回す。

でないと垂れてしまう。



見えない炎を注視しながら一定の回転速度で作業をすすめていけば真っ赤に焼けた球になってきた。

左手に持ったロッド。

それも炎に翳す。

熱するのである。

両手使いのロッドが二本。

目が点になってきた。

ガラス球が溶けそうになれば左手のロッドに垂らしていく。



左手のロッドをくるくる回しながら球を移動するような感じである。

渦巻状になるガラス球移動は無事にいった。

それを左手で支えながら右手で回せば球状になってきた。



赤い炎はまるで火の球だ。

その状態になればガラス棒を水平に保ちながら回転する。

先の方が上がったり下がったりすれば球状が崩れるから要注意だ。

今だということで私が選んだ水玉にコロコロ転がす。

そうすれば熱くなったガラス玉にくっついてくる。

ほんの少し足らないくっつき方。

もうちょっとくっつけたくなって再び転がして見えない炎に翳す。

この段階でも水平を保つ。

もう少しだ。

「できあがりました」のスタッフの声で終了。

ガラス棒は黒曜石が詰められたケースに埋め込まれた。

ほっとする瞬間である。



黒曜石に埋め込むのはスタッフ。

中央辺りに入れるという。

上部のほうなら冷めが悪いそうだ。

こうして冷ます1時間。

緊張の糸がときほぐれた。

(H25. 3. 3 SB932SH撮影)