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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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鏡作神社お田植祭奉納の舞

2009年04月26日 07時45分03秒 | 田原本町へ
「和名抄」鏡作郷に鎮座する鏡作坐天照御魂(かがみつくりにいますあまてるみたま)神社は古来から鏡鋳造の神さんとして崇敬されている。

同社は「鏡作神社」と略名で呼ばれることが多い。

毎年2月には21日に近い日曜に古式ゆかしくお田植祭が奉納される。

午前中に神事を終えた氏子らはヨバれの直会。

昼からが田植えの舞いや牛使いのお田植え祭だ。

境内には四方竹を設えた砂場の田んぼ。

待ちこがれた住民らが集まってきて周囲を囲んでいく。

保存会のご婦人かたが扮する姿は絣の着物のお田植え衣装。

拝殿の前に整然と並んでいる。

万博のときにはこの姿で舞ったことがあったなと懐かしそうに話す80歳のご婦人。

そのころは3、40人もいてたという。

宮司の祝詞奏上、玉串奉奠、感謝状授与などの式典を終えると奉納舞いが始まった。

数年前から小学生女児の舞ができるようにと参加を呼びかけていた宮司。

昨年にやっと実現した。

今年もこうして人数も増えてありがたいことだと謝辞を述べる。

最初の舞いは「お田植舞」。

笛や太鼓の音に合わせたお田植え唄。

姉さん被りに花笠を手に持って優雅に舞い踊り。

ゆったりした舞いに見惚れてしまう。

次の舞いは花笠を被って「豊年舞」。

両手を前に差し出すように舞う。

そのあと腰にぶら下げた稲穂を手に持って舞う。

頭の上に掲げて舞ったあとは二人ずつ稲穂を納めていく特徴ある舞だ。

(H21. 2.22 Kiss Digtal N撮影)