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マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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堤防土手に咲くアサガオは何-1-

2016年06月04日 08時57分50秒 | 自然観察会(番外編)
大和郡山市横田町を流れる川は高瀬川。

道沿いに上流を遡る。

天理市櫟本町辺りにくれば大きく蛇行している。

さらに上流を目指す。

信号を越えてすぐの処だ。

昨年もこの時期に咲いていたオレンジ色の花。



ラッパ形の小さな花が愛おしく感じる。

五花弁の花の名前は知らない。

近くの膳史(かし)に住むNさんはこの花に惚れられた。

名も知らない花はつる性。

雑草などに絡まっている。

ここは川沿いの一本道。

東側の信号辺りはまったく咲いていない。

というよりも、ないのだ。

西側に多く咲いていたオレンジ色の花。

つるごと摘んで花瓶に生けたという。

水揚げよろしくすぐには枯れなかった花は生け花に最適だったという。

いつしか黒いタネができて翌年の春に植えた。

目が出たと話していたのは7月初旬だった。

その後の私は入院した。

退院して復帰した送迎ドライバーの仕事。

7日の月曜日に通った高瀬川沿いの道だ。

オレンジ色の花がいっぱい咲いていた。

園芸種のタネが飛んできてはびこったのか、それとも自生種なのか、いずれにしても名は知らない。

その日は3便の送迎。

この地とは方角が逆になる大和郡山市の小泉町。

大きな川が流れている。

国道25号線と交差する信号は小泉町。

そこより北へ数百メートル。

そこにも点々とオレンジ色の花が咲いていた。

まったく同じ品種だと思った花を送迎患者さんは堤防土手に咲くアサガオだと云った。

患者さんは花好き。

自宅にはいっぱいの花が色とりどりに咲いている。

患者さんのSさんが云うには子供のころから見ていたそうだ。

その話しから園芸種ではなく、自生種かもしれないと思った。

そう思って次の便の患者さんのWさんを迎えに行く。

大和郡山市の筒井町に住むその家では私が行きつけの診療所を存じていた。

介護もされているその診療所の介護士さんがタネをくれた。

タネはアサガオだと話していた。

その花は土手で咲いていた花とほとんど同じだが、真っ赤な色だ。

葉もまったく違う。

土手のアサガオの葉はスペード形かハートに近い丸葉。

真っ赤な花もオレンジ色と同じくつる性。

葉がギザギザ。

まったく違う。

なんとなく園芸種のように感じた花はおそらくはごろもルコウソウ。

数日後の14日に撮らせてもらった。



花の名前は判らない。

手がかりはSさんが云った「堤防に咲くアサガオ」だ。



キーワードはそれだけでネット検索した。

花の画像は多いが、特徴ある花弁で手繰ってみたら、あった。

画面で同定した結果は、ヒルガオ科のマルバルコウ(ソウ)(丸葉縷紅草)。

この植物は江戸時代末期に観賞用として渡来した。

いつしか関東から九州までの地域に広まり野生化したが、本来は薬草である。

天日乾燥した葉を煎じて飲めば解熱薬になる。

根は痔に効くとか・・書いてある記事もあった。

植生していた土地はだいたいが堤防も土手や川べり。

年に何回か行われる雑草刈りの時期が重なればすっかり消えてしまう。

(H27. 9. 8 EOS40D撮影)
(H27. 9.14 SB932SH撮影)
(H27. 9.28 SB932SH撮影)

萱森のヤブカンゾウ

2016年05月21日 08時32分38秒 | 自然観察会(番外編)
小夫嵩方の天照皇大神社下にノカンゾウらしき花が咲いていた。

咲いている地は入ることはできないので遠目で拝見していた。

小夫嵩方より足を伸ばして萱森へ行く。

「タメトモユリ」がもしかとすれば咲いているかも、と思っての足伸ばし。

だが、この日も咲いていなかった。

十日後の7月14日、畑の住民から電話があった。

「タメトモユリ」が咲いたというが、入院中の身。

病院から抜け出すことはできない。

8月末まで咲いているとも云われたが、今年はなんとも・・・。

電話の主は自宅前にも「タメトモユリ」があると話していた。

花はまだまだだったが、隣にヤブカンゾウが染まっていた。

(H27. 7. 5 EOS40D撮影)

ツマグロヒョウモンの幼虫

2016年05月16日 08時23分04秒 | 自然観察会(番外編)
ツマグロヒョウモンが飛んでいた日から数日後。

僅かに残っていたビオラに黒い幼虫がいた。

トゲトゲは朱色。

身体一直線に伸びる線も朱色から間違いないツマグロヒョウモンの幼虫。

むしゃむしゃ食べて葉がすっかりなくなっていた。

大きさから5齢虫と思われる幼虫。

数日後にはサナギにメタモルフォーゼ(変態)するであろう。

(H27. 7. 6 EOS40D撮影)

飛んできたツマグロヒョウモン

2016年05月16日 08時18分57秒 | 自然観察会(番外編)
我が家の庭にヒラヒラ飛んできた蝶類。

翅の紋様はヒョウ柄だ。

一瞬、アカタテハかと思ったが違っていた。

飛んできたというよりも突然現れたように思えた蝶目昆虫はツマグロヒョウモンの♀である。

あっちへ飛びこっちへと飛ぶツマグロヒョウモンを追っかける。

撮っていて思いだした。

我が家の庭に咲いていたパンジー系のビオラがあった。

そこに黒っぽい幼虫がいた。

気にもとめてなかった幼虫はこの日に羽化したのではないだろうか。

では、サナギはどこにあったのだろう。

(H27. 7. 2 EOS40D撮影)

龍田大社の半夏生

2016年05月11日 09時18分04秒 | 自然観察会(番外編)
夏至から数えて11日目ごろが半生夏(はんげしょう)。

だいたいが7月2日で4年に一度ぐらいは7月1日になることがある。

この半夏生の日辺りから梅雨は後半に移り変わり、集中豪雨が多くなる時期になる。

そういう時期は昔から判っており、農家では田植えを終える目安ともされ、「半夏半作(はんげはんさく)」ということわざもあるようだ。

「半夏半作」とは半夏生までに田植えを終えなければ収穫が半分になるということらしい。

半夏生と同じ名がついている植物にハンゲショウがある。

尾のようにくるくる巻いているのが花。



葉っぱは花が咲くころに表面が白くなる特徴をもつハンゲショウ。

裏側は変化しないことから、別名に「方白草(かたしろぐさ)」がある。

その様子からお化粧の白粉(おしろい)を半分塗ったようにも見えることから「半化粧」の漢字が充てられて「ハンゲショウ」と呼ぶようになったそうだ。

植物のハンゲショウはドクダミ科の多年草。

水辺に生える。

三郷町立野南に鎮座する龍田大社では、その半夏生のころに風鎮祭が行われる。

地元ではこの祭りを半夏生の時期に行われることから「ハゲショ」、或は「ハンゲショ」と呼んでいるそうだ。

ところで、ハンゲショウと同じような「半化粧」になる植物はもう一つある。

マタタビである。

マタタビはマタタビ科のマタタビ属。

6月初めころに白い花(雄花)が咲く。

そのころほぼ同時期にハンゲショウと同様に葉の表側が真っ白に変化する。

マタタビとハンゲショウ。

農家にとってはハンゲショウだがマタタビは見向きもされない。

何故なんだ。

(H27. 6.28 EOS40D撮影)

立野河川敷の自然観察

2016年05月10日 09時23分06秒 | 自然観察会(番外編)
三郷町の龍田大社の茅刈り取材に訪れた大和川河川敷。

茅刈りをされている場にピンク色の花が目に入った。

近寄って撮った花はヒルガオだった。

大きな花は見つけやすいが、小さな花は・・・。

カラスノエンドウのような感じの花が咲いていた。

マメ科に違いないが何だろう。

調べてみれば外来種のクサフジのようだ。



クサフジにはナヨクサフジもある。

どっちであろうか。

草むらに目を落としてみれば僅かに咲いていたカワラナデシコ。

と思ったがどうも違うように思える。

花火のように炸裂した姿は何?。



タカネナデシコでもないような。

オグラセンノウにも似ているが・・色が違う。

センジュガンピにも似ているが河川敷にあること事態がおかしい。

ビランジもそうである。

いろいろ調べたが、結局できずカワラナデシコの変異種にしておこうと思っていた。

この花を見られたFB友人のKさんがヒントを教えてくださった。

もしかとすれば矢車草・・・。

夏枯れで貧弱に見えた花はKさんが伝えた通りの矢車草だった。

花火のように見える花弁がコイノボリの矢車に似ていることからその名がついたようだ。

大和川橋梁下に河川敷に野生種と思われる桑の木があった。

奥のほうに赤い桑の実があったがレンズは近寄れない。

辺りを見渡していたら薄緑色の繭がぶら下がっていた。



上が平らなウスタビガではなく、ぶら下がり方はヤママユガのように思える。

いずれは濃くなるようだ。

(H27. 6.28 EOS40D撮影)

萱森・依然、蕾のタメトモユリ

2016年04月16日 09時09分40秒 | 自然観察会(番外編)
一週間も経てば不確かなユリの蕾に変化があるだろうと思ってこの日に再訪問した桜井市の大字萱森。

蕾状態は変化がなかった。

何だろうと思って場を離れたときに出合った土地所有者に尋ねる。

自生するそのユリの名は「タメトモユリ」だという。

充てる漢字は為朝百合。

7月初めころに白い花を咲かすユリは葛城・新庄で菊栽培をしている男性は一目見るなりタメトモユリと言ったそうだ。

球根は食用というからおせち料理や茶わん蒸しに入れる「ユリネ」である。

そうだ。

根というか球根は食用になる。

それはユリネ。

おせち料理に欠かせないユリネは鱗弁がいくつも重なっているから子孫繁栄の縁起物。

ユリネで思い出すのはもう一つある。

茶碗蒸しだ。

子供のときに食べていた家の茶碗蒸しには必ずといっていいほどユリネが入っていた。

味はといえばほろ苦い。

子供の口には合わなかった。

調べてみればユリネを食用にしている地域は関西だった。

ユリネの栽培地はほぼ北海道である。

東北を除いて98%も生産をしている大地。

出荷先の消費地に送られる。

その7割~8割が関西なのだ。

京都・大阪が主な消費地であることをあらためて知った。

さらに、調べてみればタメトモユリは別名で、伊豆諸島のみに分布するサクユリだそうだ。

自生しているというタメトモユリは大輪のヤマユリによく似ているが、花弁に赤褐色の斑点はないそうだ。

平坦盆地部では栽培し難いと云われる萱森のユリの実態は一体何なのか。

花が咲いたら確認してみたい。

(H27. 6.11 EOS40D撮影)

萱森の自然景観

2016年04月16日 08時41分36秒 | 自然観察会(番外編)
伝統行事の記録取材に度々訪れる桜井市の東山間。

大字萱森は大字中谷・白木・芹井・小夫嵩方・三谷・小夫・滝倉・笠・和田を含めた上之郷の一つ。

行事の合間に自然の様相も拝見している。

謎だったユリの正体はどうなっているのか、花は咲いたのか、それとも・・・。

着いて見て安堵はするものの、いったい何時になったら蕾が色づくのか・・・。

これはマタタビだ。



6月になれば白い花(雄花)が咲く。

初夏は葉表が真っ白に変化する。



光があたれば白色というよりも銀色のように見える。

ドクダミ科のハンゲショウ(半夏生)と同じ構造の白化。

ハンゲショウは7月初めに変化するがマタタビは6月初めである。

振り返った萱森山間。

平坦では見たこともない大樹のクリの木があった。



白い花は咲いているが、癖のあるクリの匂いはここまで漂っていなかった。

ちなみに樹木にあった2個のキノコ。

シイタケでないような・・・・。

何だろう。



後日、FBトモダチのMさんがキノコの正体を伝えてくださった。

「ヒトクチタケ」である。

(H27. 6. 4 EOS40D撮影)

萱森で自然観察

2016年03月30日 11時46分53秒 | 自然観察会(番外編)
桜井市の山間部。

大字萱森の田植えの様相を撮っていたら同じシーンばかりになる。

合間、合間に若干の空白時間が発生する。

そのときの時間は友好的に活用して自然観察に満喫する。

まずは初夏を飛び交う昆虫である。

1枚目はハルジオン(春紫苑)にいたハナムグリだ。

花の内部を潜るからハナムグリの名がついたとか・・。



2枚目は交尾中のハバチ科のツマジロハバチ。

慌ててシャッターを切ったがピントが甘い。

ジョウカイボンでもなく、ベッコウバチの仲間、でもない。

えっ、これってハチ。

先生の見立てによれば、触角の先や背中の白マークが決めて。

巣は作らず、毒針を持たないハバチ科のツマジロハバチということである。



3枚目は金属製の朱色光沢をもつカメムシはクヌギカメムシではなくセアカツノカメムシである。



4枚目はミスジではなく、セセリチョウの仲間のダイミョウセセリ。

後翅の白帯が波打つように綺麗に並んでいる。

チャマダラセセり亜科の特徴だと先生に教えてもらう。



5枚目はカワトンボ科のアサヒナカワトンボだ。

オツネントンボならもっと細い。

たぶんにカワトンボの一種と思ったが、怪しいので自然観察の先生に見立ててもらった。

結果は、頭の横幅と中胸背の長さがあまり変わらず、縁紋は細長くないことからカワトンボ科のアサヒナカワトンボであると回答された。



6枚目はトンボ科のシオヤトンボ。

撮っているときは、シオヤトンボと思っていたが自信がない。

これもまた画像を送った先生に見てもらった。

頭部と複眼の形や翅の基部の着色の有無や文様の細部。

翅の根元が少し褐色。

体側の黒条は2本。

若いときオス・メスとも同じ色であるがオスは青くなるというトンボ科のシオヤトンボであった。

昆虫類はほとんど不知なので自然観察会でお世話になっている二人の先生に同定してもらった2、4、5、6枚目。

4月26日にも訪れた大字萱森。

荒起こし作業中の合間にこの日同様の自然観察。

植物状況はすっかり変わっていた。



1枚目はたぶんに花後のハナイカダであろう。

2枚目はダンコウバイ。



亀の手のような大きな葉は・・・ムクゲ、フヨウ、ハンノキ、ダンコウバイのいずれか。

葉の形が特徴的な植物に花が咲く。

畑の持ち主の婦人は小粒の黄色い花が咲いていたと話す。

そうであればダンコウバイ。

平成24年4月15日に撮った隣村芹井の黄色い花のダンコウバイがある。

それが決めてでお役に立てた写真に感謝する。

3枚目も花後の植物。



コバノガマズミであると婦人が云っていた。

4枚目はウド。



食べごろはとうに過ぎている。

5枚目はササユリ・・かもしれない。



これを確かめるには随分と待たなければならない。

明確になるまでときおり萱森に出かけるハメになった植物はササユリではなかった。正しくはタメトモユリだった。

6枚目はホトトギス。



成長したら斑点が消えていた。

7枚目はフタリシズカ。



田植えの時期に咲くことから「サオトメバナ」と呼ぶ地域もあるようだ。

田植えをしている最中も田園で鳴いていたカエル。



どこにいるのか・・・。

画像で探してみよう。

左下に白い卵塊に顔を突っ込んでいるカエルがいる。

文様から判定してトノサマガエル。

産み立てかどうかはトノサマガエルに聞いてほしい。

この水場はまだ田植えをしていない。



数時間後には機械が通るが大丈夫だろうと思えたシュレーゲルアオガエルの卵塊。

よくよく見ればアメンボが卵塊に群がっている。

針のような口管で獲物の体液をジュワジュワ吸うアメンボも観察対象だ。



すぐ傍には親のシュレーゲルアオガエルが足を伸ばしていた。

(H27. 5.17 EOS40D撮影)

学びの場に春よ来い

2016年02月29日 09時57分21秒 | 自然観察会(番外編)
モクセイ科のヒトツバタゴ。

愛称は「ナンジャモンジャ」のヒトツバタゴが奈良県立高等技術専門高校の車庫付近に咲いていた。

専門高校の学科は家具工芸科、建築科、住宅設備科、ビルメンンテナンス科、造園技術科にITシステム科、服飾ビジネス科、オフィスビジネス科、販売実務科がある。

訪れた高校で書類をいただく待ち時間。

生徒さんは先生からの造園技術実習指導を真剣に聞いていた。

年齢は30歳から60歳ぐらいだろうか。

職業に就かれようとする男女が技術や技能を学んでいた姿に春よ来い。

(H27. 5. 1 SB932SH撮影)